2016年5月30日月曜日

6、 鳥かごを洗う

 気候がいいので先週から順番に鳥かごを洗っている。夫婦ふたり係りの仕事で、1日に1つをきれいにするのが精一杯。まず、夫が以前から気にしていたメグとランの鳥かごを久しぶりに洗うことになった。
 面倒なのは、鳥かごに取り付けてあるスカイカフェ、ツボ巣、ブランコ、3本の止まり木、エサ入れの前のクリアホルダーで作ったガード、それに鳥かごの3方を覆っているプチプチなどを外すことで、洗ったあとには元どおりに取り付けなければならない。だから、しょっちゅう洗ってやるわけにはいかないけれど、汚れが気になってきたら洗うことにしている。とはいえ、何しろ鳥かごは8つもあるのだから簡単ではない。
 鳥かごが移動して、いつもと変わったことが起きると、文鳥たちは大騒ぎ。鳥かごをいじっている間、放鳥されたメグとランはカーテンや額縁の上に乗ったりして遠巻きに見ている。最初のうちは少し不安そうにしているものの、そのうち自分たちの鳥かごがきれいになるとわかるのか、優越感を覚えたように悠然としてくる。
 鳥かごは夫が風呂場に持って行って洗剤で洗い上げる。あやさんは小物を洗ったり拭いたりで、ふたり係りでするのが新しいプチプチを切ってつけること。プチプチでぐるっと鳥かごの3方を囲んで、両端をクリップで止める。
 文鳥は風が抜ける場所に長くいるのは苦手のようだから、鳥かごのわきにもプチプチを回しているけど、そのままでは暑苦しい。そこで両脇の前方上半分を切り取って、窓のように開けている。また鳥かごの上に他の文鳥が乗って、中の鳥をからかったりするため、天部の半分もプチプチで覆っている。
 ランとメグは、きれいになった鳥かごに戻ると、少しぎこちない動きで止まり木などの居心地を確かめているようだったが、やはり気持ちよさそうだ。
 それから1日置いて、ミーの鳥かご、さらに1日置いてクリの鳥かごと洗ったけれど、こちらはメグたちのものより少し小ぶりなので、比較的簡単。
 ミーは独りだけ放鳥されると、ほかの鳥かごの上やカーテンレールに乗ったままで、あやさんたちのところにはこない。それに比べ、クリはひとなつこくふたりにくっついてくる。スーもそうだし、パピ以外のオスはすぐに人のそばにくるのに、ミーは逃げてばかりいる。そして、クリの鳥かごを洗った翌日の晩、ミーはとうとう鳥かごに戻らずにカーテンレールの上で一夜を明かした。
 残る鳥かごはあと5つ、鳥かご洗いはまだ続く。
    (写真は巻き上げカーテンで遊ぶメグとラン)

2016年5月23日月曜日

5、庭のハト

 昨年11月にピポがいなくなって以来、庭のフェンスにえさ入れを付けてきた。ピポがもどってきたら、その白いえさ入れを見つけて食べるかもしれないと思ってのことだった。鳥かご内のスカイカフェに乗っている容器で、ピポが見ればそれとすぐにわかるはず。そこに文鳥たちの食べ残しを入れているわけだけど、 もうピポが帰ってくることはなさそうだ。
 けれども代わりに、スズメやヤマバト、ムクドリなどがやってきて食べているので、いままでそのままにしてきた。天気のいい日には居間の窓を開けているから、外の小鳥の声がにぎやかに室内に響いてくる。ということは、家の中の文鳥たちの声も、やはり外に流れているはずだから、小鳥たちも安心して庭先にくるのだろう。そしてそこにえさがあるとなれば、そんないいことはないから、雨の日以外は毎日やってくる。
 スズメなどは、にぎやかなだけだけれど、体の大きいハトともなると、白い大きなフンがたくさん落ちていて気になる。テレビで見た、近所迷惑な〝ハトおじさん〟のようにハトを集めてしまったら大変。そこらじゅうがフンで汚れ、それこそ近所から苦情がきかねない。そんなことにはなりたくないから、そろそろ取り外してしまおうかどうか迷っていた。
 ヤマバトは同じ鳥で、ときにはえさを待っていたりする。それも最初のうちは2羽だけだったのに、最近では4羽になってしまった。ハトがくると、スズメなどはえさ入れをあけわたし、地面に下りて、こぼれたえさをついばんでいるから、けっこう共存しているように見える。、ハトはスズメをいじめたりしないのだろう。
 4羽のヤマバトのうち2羽は小ぶりだから、子どもではないかと思う。家族できているのではないだろうか。
 フェンスに付けたえさの容器は白いから目立つけれど、いまは八つ手の葉に囲まれていて、よく見えない。知らなければそこにえさがあるとはわからない。だから、くるのは、決まった鳥のはず。
 八つ手の大きく伸びた葉は、ますますえさ入れを覆ってしまい、葉の下に潜り込まなければ、えさが食べられなくなった。このままいけば、えさやりをやめられるかもしれないと期待して、八つ手の葉をそのままにしておいたのに、いつもえさは、きれいになくなっている。
 数日前、とうとう気の毒になり、邪魔な八つ手の葉を折って、えさ入れを出してやった。すると、その日、洗濯物を干していたあやさんに、フェンスに止まったヤマバトが変な声で鳴いた。
「ク、クウ、クウ」
 お礼をいっているのだと思った。ふだんの鳴き声は
「ボー、ボーボデッポー」といった感じだから、だいぶ違う。
「こまったな。もうえさやりはやめたいと思っているのに」
 お礼をいわれて当惑するあやさんだけど、やっぱり鳥さんは利口だと思った。

2016年5月17日火曜日

4.ランとメグ

 最近、メグとランは仲が良さそうだ。朝、鳥かごのおおいの布を外すと、ひとつのスカイカフェに一緒に止まっている。その光景はパピとココの場合と同じで、いかにも仲睦まじいといった感じ。
 近ごろ夫はメグたちの放鳥とトビの放鳥をずらしているから、それが功を奏しているようだ。
 もともとメグがトビを追いかけて始まったランの反撃だったのだから、メグ次第でどうにでもなるはず。それにいまは換羽(かんう)期で、トビを追い回す気にもなれないのかもしれない。
 ミーはといえば、相変わらずランたちの鳥かごの上に止まっていることが多いけど、ランのほうは以前のようにミーに着いて行くようなことはない。ミーがしつこくランたちの鳥かごの横に止まってのぞいていると、メグが怒ってミーと唸り合っているからミーの居場所がすぐにわかる。もうランはミーに見向きもしてないようだから、ミーはやっぱり悲しいピエロなのか。
 とにかくいまは、メスのフリーの文鳥といえば4歳を過ぎたトビとユウの2羽しかいない。それに対して独身のオスが4羽もいるなか、とてもミーの相手は見つかりそうもない。
 スーは、よくあやさんのところに飛んできて3兄弟のうちで1番人なつこく、まだ、ほかのメスに関心があるようには見えない。水浴びも、ソファーの上の容器に入ってするだけでなく、キッチンに飛んできて手のひらのプールでも浴びている。マイやルミが浴びていると、ときどきその場所を奪いに行って、あやさんに叱られている。

2016年5月12日木曜日

文鳥たちの動画

さし餌をするフー
「この子はもっと食べるわよ」と、マイにさし餌をする夫を手伝うフー。
(あやさんちの文鳥たちーマイの誕生)

2016年5月10日火曜日

(三十一)文鳥たちの動画―②

② 文鳥3兄弟のさし餌
 さし餌をしてもらうラン、スー、ミー。大きなお口でパクパクパクパク。このころは、こんなに仲がよかったのに・・・

2016年5月9日月曜日

(三十一)文鳥たちの動画

① 文鳥3兄弟の水浴び
 仲良く水浴びをするスー(白文鳥)とラン(クリーム文鳥)。ミー(シナモン文鳥)も一緒に入りたいのに、ランに追い払われてしまう。でも、なんとか入ろうとするミー。そして、やっと入れたけれど・・・

2016年5月2日月曜日

3、文鳥さん、だるいのね

 ゴールデンウィークが始まり、日中は暑い日も増えてきた。文鳥たちの鳥かご内には白っぽい小さな羽がいっぱい落ちている。また換羽(かんう)の季節がやってきたのだ。この細かい羽毛はホワホワ浮いて舞い上がるから、鳥かご内の新聞紙はそっとたたまなければならないけれど、軽い羽毛はそれでも床に飛び散って、この時期は掃除に忙しい。
 そして、文鳥たちはいつもよりおとなしい。羽が抜けるのだから全身がだるいのかもしれない。大人の文鳥などは放鳥しても、いつのまにか鳥かごに戻っていたりする。静かにしていたいようだ。
 そういえばチーがこのところ前にもまして元気がなく、ツボ巣に閉じこもりがちだったのは、換羽のせいだったかもしれない。冬毛が抜けて夏毛にかわるのだから、抜け切るまでは体調が悪いのだろう。
 それにどうも、かゆいらしい。チーなどはあやさんの腕に止まって盛んに羽づくろいをしている。かなり体をひねっても、背中のほうまでは届かないから、こちらがかいてやりたくなるけど、それは好まないらしい。そんなことをしようとしたら、みんなすぐに逃げてしまう。
 思い出すのはピポがチーの頭や背中の羽づくろいをしていた光景だけど、いまはだれもチーにそんなことはしてくれない。
「だけど、チーがピポの羽づくろいをしているのを見たことある?」とあやさんが夫にきくと、
「そうだな、パピがフーの羽づくろいをするのは見たけど、チーはないな」という返事がきた。チーはこんなときにもピポがいないさびしさ(不便さ?)を感じてしまっているかもしれない。この換羽は1か月くらい続くだろうか。