面倒なのは、鳥かごに取り付けてあるスカイカフェ、ツボ巣、ブランコ、3本の止まり木、エサ入れの前のクリアホルダーで作ったガード、それに鳥かごの3方を覆っているプチプチなどを外すことで、洗ったあとには元どおりに取り付けなければならない。だから、しょっちゅう洗ってやるわけにはいかないけれど、汚れが気になってきたら洗うことにしている。とはいえ、何しろ鳥かごは8つもあるのだから簡単ではない。
鳥かごが移動して、いつもと変わったことが起きると、文鳥たちは大騒ぎ。鳥かごをいじっている間、放鳥されたメグとランはカーテンや額縁の上に乗ったりして遠巻きに見ている。最初のうちは少し不安そうにしているものの、そのうち自分たちの鳥かごがきれいになるとわかるのか、優越感を覚えたように悠然としてくる。
鳥かごは夫が風呂場に持って行って洗剤で洗い上げる。あやさんは小物を洗ったり拭いたりで、ふたり係りでするのが新しいプチプチを切ってつけること。プチプチでぐるっと鳥かごの3方を囲んで、両端をクリップで止める。
文鳥は風が抜ける場所に長くいるのは苦手のようだから、鳥かごのわきにもプチプチを回しているけど、そのままでは暑苦しい。そこで両脇の前方上半分を切り取って、窓のように開けている。また鳥かごの上に他の文鳥が乗って、中の鳥をからかったりするため、天部の半分もプチプチで覆っている。
ランとメグは、きれいになった鳥かごに戻ると、少しぎこちない動きで止まり木などの居心地を確かめているようだったが、やはり気持ちよさそうだ。
それから1日置いて、ミーの鳥かご、さらに1日置いてクリの鳥かごと洗ったけれど、こちらはメグたちのものより少し小ぶりなので、比較的簡単。
ミーは独りだけ放鳥されると、ほかの鳥かごの上やカーテンレールに乗ったままで、あやさんたちのところにはこない。それに比べ、クリはひとなつこくふたりにくっついてくる。スーもそうだし、パピ以外のオスはすぐに人のそばにくるのに、ミーは逃げてばかりいる。そして、クリの鳥かごを洗った翌日の晩、ミーはとうとう鳥かごに戻らずにカーテンレールの上で一夜を明かした。
残る鳥かごはあと5つ、鳥かご洗いはまだ続く。
(写真は巻き上げカーテンで遊ぶメグとラン)