2016年12月26日月曜日

38、パピ、どこ?

 クリスマスも終わり、今年も残りわずか。文鳥たちの数は変化なく、まあまあ平和な1年だったけど、みんなそれぞれ歳をとって、最年長のパピなどは鳥かごから出たまま姿が見えなくなったりする。前にも書いたように、パピは飛び方がたよりない。うまく鳥かごに戻れず、どこかに消えてしまたりする。物陰に落ちて出られないこともあり、とくに夕方、薄暗くなったときなど、目も悪くなっているせいか、注意が必要だ。部屋の照明を早めに点けるようにしている。
 鳥かごに戻っているパピを見て安心していると、いつのまにか、いなくなっていたりする。ユウがなかなか戻ってこないからまた鳥かごから出たのだろうが、そうなるともう鳥かごに戻れなかったりして大変。身の程知らずだと思ってしまうのは、あとふた月足らずで8歳の老人になるからだ。なるべく静かにしていてほしいけど、パピもみんなといっしょに飛んだりしたいのだろう。
 いま、メグとランのところには卵が3つあるけれど、こちらも遊びに夢中だから、真面目に温めていない。この前など、ミーが代わりにツボ巣に入ってランの卵を抱いていた。この日は、そこにランが戻ってきたので、ミーとランがしばらく同じ鳥かごにいて、メグがなかなか鳥かごに戻らないので、夫がそのまま入口を閉めてしまった。メグはけっきょくミーの鳥かごに入ることになって、そのまま就寝になりそうだった。
 ところが、そのうちにランが暴れ出したため、夫が2つの鳥かごをあけると、それぞれ元のサヤに納まったものの、相変わらずこの3羽はややこしい。じつは夫はメグに腹を立てている。最近またメグが白文鳥のトビを追いかけだしたのだ。
 トビといっしょになったスーは、メグからトビを守るのに忙しく、おちおち遊んでもいられないようす。手のひらの水浴びをしなくなった。代わりにチーが、マイとルミが浴びたあとで長々と水浴している。
 メグには困ったものだけど、スーとトビのところにも卵が2つあるようだ。こちらもあまり真剣に温めているようではないから、ヒナの生まれる期待は薄いけれど、来年にはわかるだろう。

今年もお読みくださってありがとうございました。どうぞみなさま良いお年をお迎えください。

2016年12月19日月曜日

37、文鳥さん、平和だね

 とりたてて書くことのないときは平和ってことで、文鳥たちにとってはいいことだろう。とにかく彼らは、あまり変化を好まない。それに仲間もいるから退屈しそうもない。
 朝になって布が外され、明るくなると起きて、えさを食べる。おなかが満ちたら、ほかの鳥かごに向かって鳴き合ったりして、居眠りして、水浴びをして、放鳥してもらうときを待つ。そして鳥かごから出て、みんなと遊んで、ときには場所取りのケンカをして、巻き上げカーテンに潜れたら、ハンモックで昼寝して、場所取りに敗れたら、額の上やカーテンレールの上など高いところに止まって昼寝をして、おなかがすいたらまた鳥かごのえさを食べて、ときにはブランコをゆすって鈴を鳴らして、歌をうたって、そんなことのくり返しだけれど、文鳥さんには、きっとそれが望ましい日々なのだろう。
 夕方には鳥かごにもどって、えさを食べ、なかには水飲み容器で水浴びをするものもいて、テレビの音に耳を立てる。そして気象予報の音楽を待つ。そのときチャンネルが違っているとわかるようで、なんとなく落ち着かない。4月から気象予報の音楽が変わってしまい、以前のように鮮明な音でなくなったから、ときどき間違って早くから声を立てるものもいる。それでも、「違った」とわかるようで、正しい時刻に音楽が聞こえると、うれしそうにさえずって、鳥かごに布をかけてもらう。こうして1日が終わるのだけど、このあと電気を消すとみんな静かになるから、このままちゃんと眠りにつくのだろう。
 どんな夢を見るのかわからないけど、たまに声を出すから、彼らも夢を見るようだ。あしたもまた、平和であってほしい。みんなケガや病気をしないようにと祈るばかり。

2016年12月12日月曜日

36、古いカップル、新しいカップル

 きょうはシナモン文鳥のルミの6歳の誕生日。白文鳥のマイと結婚して5年になるけど、まだ卵がかえったことはない。それでもとても仲の良いカップルで、手のひらの水浴びは毎日、一緒に浴びている。マイはパピとフーの間に生まれた第一子、ルミはチーとピポの間に生まれたやはり最初の子だから、本当はここに子どもが生まれれば理想的だった。けれどもマイの足の指が内側に丸まっているせいか知らないが、子どもは生まれなかった。
 もっとも、子どもは育ってしまえば親に対しても威張っているから、いなくても何の不都合もなさそうだ。
 最近できた白文鳥同士のカップルのスーとトビも仲が良いけれど、これまでトビと一緒に暮らしていた姉妹・桜文鳥のユウの心は複雑だ。トビはスーともユウとも遊んでいるものの、ユウとスーがぶつかると、夫のスーのほうについていて、スーを攻撃しようとするユウに向かっていくこともある。こうして夫婦はますます仲良くなっていくのだろう。
 そう考えると、ミーはいまだに相手がいないから気の毒だけれど、ランがまた卵を4つ産んだから、うまくかえればと思う。


2016年12月5日月曜日

35、産卵の季節

 12月3日は桜文鳥のチビの命日だった。チビは1歳を過ぎると卵を産み、3羽の子どもを育てたのに、1歳9か月で死んでしまった。クリとの間に設けた3羽はいまも元気に飛び回っていて、メスのクリーム文鳥のランが今回3つ卵を産んだ。
 最初に産んだ1つは、夫がツボ巣の掃除のとき、気づかずに落としてしまった。外観は何ともないので拾ってツボ巣にもどしておいたというけど、その卵は2日後に下に落ちていたから、ダメだったのだろう。
 それは仕方ないと思ったものの、残りの2つも、ランもメグもほとんど温めないまま、そのうちにツボ巣から落ちていた。孵らないことがわかって、自分たちで落としたのだろうが、先日の地震のことが頭をよぎる。もっとも、その後に大きな揺れはないから、それとは関係ないかもしれない。
 クリとココは仲が良いけど、ココの産む卵はあまりちゃんとしていないらしい。何といってもココはもう6歳半だから、産卵には無理な年齢なのかもしれない。
 トビとスーのところはヒナが生まれる可能性はあると思うが、いまのところ卵は見当たらない。
 ユウもトビと同じ4歳10か月だけど相手が老齢(7歳9か月)のパピなので、面白くなさそうだ。元の鳥かごにもどりたいようすだけど、そこにはもうスーがいて、トビとすっかり仲良くなっているからそうもいかない。フリーの若いオスはミーがいるものの、まだミーはランを追いかけていて、ユウのほうには向いていない。

      (写真右はスーとトビ、左奥はマイとルミ)