2017年12月30日土曜日

(42)今年もあとわずか

  酉年も終わりに近づいている。今年はヒナの誕生はなく、桜文鳥のユウが5歳を目前に他界してしまったから、今あやさんちの文鳥は11羽になっている。クリとピヨ。スーとトビ、メグとラン、この3組のカップルがきょうも卵を温めているものの、おそらくこれらの卵がかえることはないだろう。
 それは、すでに20日以上温めているのに、何の変化もないからだけど、夫は、このところの乾燥した気候のせいではないかといった。そして途中から加湿器を出してきたり、霧吹きで水をかけたりし出したものの、ちょっと遅かったようだ
 彼らが卵を抱いている期間は、放鳥しても交代で鳥かごから出て、すぐに鳥かごに戻るから、あまり手間がかからない点は都合がいいけれど、一生懸命に温めているのに1羽も生まれないのは気の毒だ。

 放鳥の順番が最後ということもあって、独身のミー(シナモン文鳥・オス・2歳8か月)だけが、いつまでも鳥かごに戻らないで、相変わらずメグとランのいる鳥かごに行って、いやがらせをしている。困ったものだが、それでもあやさんが叱ると、慌てて自分の鳥かごに戻るから、かわいいところもある。ともかくいまだに独身だから、幼稚なのは仕方ないのかもしれない。

 あと2か月足らずで9歳を迎えるパピは、すっかり飛べなくなってツボ巣に入っていることが多いけれど、1日おきには平たい水入れで水浴びもして、よくえさも食べているから、無事に新しい年を迎えられそうだ。チーは8歳4か月だけど元気で、飛ぶにも不自由がないようだ。それに比べるとマイは7歳7か月で、そろそろ飛ぶのが頼りなくなっている。足が悪いこともあって、鳥かごの中でも下に落ちることもある。それでも妻の7歳になったルミと一緒に手のひらのプールで水浴びをしているから、気持ちは若そうだ。

 まあ老鳥も多いけれど、とにかくこのまま無事に新年を迎えられそうでよかった。

2017年12月12日火曜日

(41)ルミも7歳

 12月12日はシナモン文鳥のルミの誕生日。ルミはいま、あやさんちにいるメス文鳥の中では最年長で、オスのパピ、チー、マイについで4番目に年寄りだ。夫のマイは7歳半ということになり、間に子孫は残せなかったものの、ずっと仲の良い夫婦。もともと足の悪いマイをルミは立てていて、マイは威張っているけど、水浴びのときにはルミを呼ぶなどと、けっこう優しい。
 あやさんちでは白文鳥がモテルようだから、シナモン文鳥のルミが、ほかのオスに言い寄られたようすはない。ルミとマイは、どちらも、この家で生まれてあの大震災を経験し、その後に一緒になってからずっと仲良し。

 数日前、あやさんが外出からもどると、夫がいった。
「きょうは、ルミがカーテンの糸に足を引っかけちゃって大変だったんだ」
 糸をほどくのに夫ひとりで苦労したようだけど、ルミは無事で、爪が伸びていたために切ったといった。
  みんな元気にしていても、いつ何が起きるかわからない。日々の平穏を祈るばかり。

(貫禄のルミ)

2017年12月4日月曜日

(40)短命だったチビ

 12月1日は桜文鳥のチビの命日だった。チビは生まれつき身体が弱かったにもかかわらず、3羽の子どもを残して2年前に、この世を去った。1年9か月の短い一生だった。

その子どものラン、スー、ミーは、いまも元気であやさんちにいる。ひとり残された夫のクリは、その後、年上でやはり桜文鳥のココと一緒になったものの、ココにも先立たれてしまった。そしていまは若いシルバー文鳥のピヨと暮らしているけれど、ピヨの産んだ卵は、いまだにかえっていない。
 
3兄弟は、ランとミーの関係が相変わらずで、ランは年上のメグと暮らしているけれど、ミーの気持ちは変わらないようで、ややこしい。、ミーは、ときどきメグたちの鳥かごにくっついて、いやがらせをしている。
 先日などは、ランが鳥かごにもどったのにメグがなかなかもどらなかったため、ミーがランの鳥かごに入って出なくなってしまった。こんなとき、メグは案外、気が弱くて自分が鳥かごに入って、ミーを追い出したりできない。
 夫は仕方なく、ミーが入ったまま、とびらを閉めて出かけてしまったが、ミーは、それなりにランに気を遣っているようで、借りてきた猫のようにおとなしかった。ランと仲良くえさを食べていて、ミーはランが自分に気がないのをよくわかっているようだった。
「それでも、ボクはランがすき」ということなのだろう。いちばん問題なのは、メグがしっかりしないことだと思うけど、メグは長い間、独身だったせいか、あまり家庭的な夫には見えない。いまでもたまに、よその奥さんのトビを追いかけている。父親のチーの血を引いて、どうも白文鳥が好みのようだ。そして、自分勝手かもしれない。