そしてパピと同じころにこの家にもらわれてきたシナモン文鳥のチーはもう9歳4か月、パピとふーの第一子の白文鳥のマイもまもなく8歳8か月になろうとしている。
チーもマイも老齢で、特にマイは両方の足がおかしくなってしまって鳥かご内では床にマットを敷いて低い位置ですごし、ときどき抱きかかえてえさお食べさせてもらっている。それでもマイは、羽をバサバサする運動をさせると喜んでいるし、食欲はあるからチーより長生きするかもしれない。とはいえ長い間一緒に過ごしてきた彼らと別れる日もそう遠くはないだろう。そう思うと、来年は寂しい年になるように思われて、これまでに逝ってしまった多くの文鳥たちの面々が浮かぶ。
12年もの間、彼らのおかげで、大した病気もせずに楽しく過ごしてこられた。確かに面倒だしおのずと時間も束縛されるが、老夫婦の生活としては悪くないと感じている。
さて来年は新しい生命の誕生が見られるかどうか、文鳥たちの頑張りに期待しよう。