2019年12月25日水曜日

(23)今年もあとわずか



 冬至が過ぎて、今年もあとわずかになった。夏にはマイとの別れがあったが、9歳3か月近く生きられたのだから、文鳥としては大往生だったのではないかと思う。

 この家で1番の長生きはチーで24日で10歳4か月になった。昨年暮れのことを思えば、ここまでよく頑張ってきたものだと感心する。ツボ巣や鳥かご内の床で眠っていることが多く、ときどきお腹が空くと歩き回ってえさを食べている。あやさんが抱いてえさをたべさせようとしても、リンゴジュースをなめるとすぐに眠ってしまい、食べるよりも眠るほうがいいらしい。それでも何とか年を越せそうなので、よかったと思う。

 チーと一緒の鳥かごにいるルミも先日9歳になって、かなり飛ぶ力が落ちてきた。まだ一応鳥かごの上部のツボ巣に入ったり、スカイカフェのえさを食べたりはできるけれど、鳥かごから出たときなど、あやさんの手の中でお饅頭や平目になっていることが多く、あまり高くは飛べなくなった。

 2羽とも新しい年をむかえられそうなのは、なによりだけど、来年にはチーもこの家を去ることになるだろう。でも、まだ新しい命は誕生していない。クリとピヨのところの卵は今年もかえらなかった。

今年は大きな台風が千葉を襲ったりして、あまり良い年ではなかった。文鳥たちにとっても落ち着かない年だったかもしれない。

 新しい年が明るい年となるように願いつつ、10羽の文鳥たちと正月を迎える準備をしているこの頃である。

1年間、「文鳥三昧」をご覧いただきありがとうございました。それでは、みなさまどうぞ良いお年をお迎えください。

 

2019年12月12日木曜日

(22)ルミちゃん9歳


 12月12日はシナモン文鳥のルミの誕生日。9歳になった。この家のメス文鳥で一番長生きしている。朝、布を外したとき、ルミはルミように幅を持たせた止りきにいた。これは2本の止まり木の間にプチプチを張ったもので、これなら足が少し悪くても移動が楽にできる。最近、左足が少しおかしくなって、うまく曲がらないようだけど、まだ飛んだりできるし元気である。とはいえ、けっこうなおばあさんの年齢だけあって、見た目も少しヨボヨボしてきた。

 ルミは、今月末には10歳4か月になる父親のチーと同居してから5か月になる、そのせいか、死んでしまった夫のマイを探すようなこともなくなった。チーと暮らすことに大分なれたふうに見える。

 数日前には、鳥かごの下に置いてあるチ―のツボ巣に入って寝ていた、多分、夜中に下に落ちてしまって、そのまま温かいチーのツボ巣に入ったのだろう。チーのツボ巣の下には暖房用のマットがしいてあるので、おばあさんとしては居心地のいい場所にたどり着いたつもりで、そのまま入っていたものと思われる。

 肝心のチーは、といえば、暖房のマットを外れて鳥かごの隅に寝ていたが、チーはそれでもかまわないようだった。

 また、あるときなどは、あやさんの手の中で布にくるまって眠っているチーの上に乗ったりして、チーに怒られたりもしていたが、それはルミのチーへの親しみの表現なのではないかと思う。

 しかし、ルミも本当に年取ってしまったと感じることがある。最近では、ときどきあやさんの手に飛んできて、平目のように平らになったりお団子みたいに丸まって眠っている。多分、温かくて気持ちがいいのだろう。あやさんは、左手でチーを抱き、右手にルミを乗せ、じっとしていなければならないから大変だ。もっとも、そこにあるのは、年よりが2羽の文鳥を両手に乗せて、みんなで居眠りしているという、平和な光景なのかもしれない。

写真はルミとチー

 
 

2019年12月2日月曜日

(21)12月1日はチビの命日


 桜文鳥のチビが1年9か月の短い一生を終えたのは4年前のきのうだった。チビの子どもたち(ラン、スー、ミー)は、みんな元気で、いまもこの家にいる。それぞれ伴侶がいるけれど、まだそこに育った子どもはいない。夫だったクリは、いま若いシルバー文鳥のピヨと暮らしているものの、そこにも、まだ子供はいない。クリはチビとの間に子どもを育てた経験があるはずなのに、ピヨの卵はちっともかえらない。やはり、あのとき賢いチビがいて、はじめてランたちは生まれてきたように思う、

 それでもこの季節になると、ピヨがまた卵を5、6個産んだ。ランも2個産んでいる。モカのツボ巣にはまだ卵はないものの、ミーが巣作りのためか、鳥かごの下に敷いた新聞紙をさかんにつついて細かくちぎろうとしているから、モカも、もうすぐに卵を産むのだろう。そろそろ、新しい命が生まれてもよさそうだとおもうけれど、果たして今回はうまくかえせるだろうか。

2019年11月16日土曜日

(20)ピヨちゃんも3歳


 シルバー文鳥のピヨが、また卵を産み始めた。1か月前に3歳になったのに、台風騒ぎですっかり彼女の誕生日を忘れていた。ピヨは体も大き目で元気だから、落ち着きのないクリの相手にちょうどいいように思う。ピヨは白文鳥のクリにとって、三人目の奥さんである。クリの最初の相手はチビだった。体の弱いくちばしの曲がっている小ぶりな桜文鳥だったけれど、ラン、スー、ミーの3羽の子どもを産み育てて若くしてなくなった。来月にはチビの命日がくるわけだが、あれから4年になるというのに、いまだにチビが手の中で苦しそうにして動かなくなったときの感覚を思い出す。本当に可哀そうだった。

 そういえば、ピポがいなくなってからも4年経った。あのときピポは6歳4か月だったから、いま生きていれば10歳4か月ということになる。夫のチーも10歳2カ月を過ぎたけれど、いまだ健在で、ヨボヨボ歩いている。たぶんピポはもうあの世に行ってしまっているとおもうけれど、チーはいまでもピポの帰りを待っているのかもしれない。考えてみれば、ルミだっていまだにときどき、7月に亡くなったマイのことを呼んでいる。

 文鳥は、人間同様、もしくはそれ以上に、繊細な心の持ち主なのだろう。

2019年11月2日土曜日

(十九)文鳥さんは賢い



 気が付いたら、もう11月だ。先月の台風のあとに、また大雨が降り、千葉県をはじめ被災地は大変なことになっている。まだ避難している人も多いようだが、これからの生活を考えると胸が痛いことだろう。この国は、災害にあった人々に優しくない。いつも「自分たちで何とかしろ」という感じで、ほとんど救済のお金がでない。

 そうでなくても、貧困家庭で食事も満足に食べられない子どもたちがたくさんいるという現状もあり、嘆かわしいばかりだ。

 文鳥たちは、そんなこととは関係なく、相変わらず元気に過ごしている。最年長のチーは10歳2か月を過ぎて寝ていることが多くなったものの、まだヨチヨチ歩ける。彼らは飼い主によって住まいを与えられて、一応、食べることには困らない。生きているのは狭い空間だけど、それなりに自由を楽しんでいる。

 こうしてみると、どちらに生まれたほうが良いか、わからなくなる。それは、もちろん人間だろうと、人はいうかもしれないが、それならもっと人々の基本的な生活がちゃんと守られなければならないし、多くの人々がお金によって苦しめられるような社会を変えなければ駄目だろう。

 そのためには、たくさんのいろんなことを知らないといけないと思ったりもするけれど、文鳥たちがそれほど多くのことを知っているとは考えにくい。だとすると、本来的に彼らのほうが賢いのかもしれない。

 それにしても自然の猛威は恐ろしい。

2019年10月15日火曜日

(十八)さらに大きな台風が



 10月12日、大型の台風19号が日本列島に襲来した。気象庁が早くから警戒を呼び掛けていただけあって、雨風ともにものすごい台風だった。通過後には大きな爪痕を残し、大雨で河川が氾濫して住宅が水没したり人命が失われたりした。広い地域が大災害に見舞われ、いまだに水浸しのところもあるようだ。この辺りでは雨の被害は少なかったけれど、ものすごい強風が吹き荒れて、早く通り過ぎないものかと願うばかりだった。それでも我が家では幸い停電も断水も免れた。

 強風は夜のことだったから、文鳥たちは当然、布をかけられて静かに鳥かごの中にいたのだけれども、風邪の音が聞こえていたのは間違いない。多分、恐ろしさを感じていたと思うが、そんなとき、彼らは必ず静かにしている。息をひそめてじっと様子を見ているのだろう。

台風が通り過ぎ朝を迎えたときには、辺りは静かになっていた。文鳥たちもいつものように布を外されて起きた。そのあと彼らはテレビ画面から見慣れない水浸しのいくつもの光景を目にしたはずだ。彼らにも何か尋常でないことが起きたらしいと、わかったような気だする。その日の午前中、彼らはいつもよりおとなしかった。もしかしたら、夜中は風の音でよく眠れなかったため、午前中はうとうとしていたのかもしれないが、彼らは結構いろんなことがわかっているのだと思う。

これからますます自然の脅威が増してくるとしたら、人間だけでなく動物たちも大変で、野鳥などは、なおさらたまったものではないだろう。

2019年9月24日火曜日

(十七)3羽のシナモン文鳥



 わが家にいる10羽の文鳥のうち、3羽がシナモン文鳥で、オスがチーとミー、メスがルミである。

 この3羽は外見が似ているので、目の悪いあやさんには見分けにくいのだけれど、正確や行動パタが違うため、あまり間違えることはない。

ところが先日のことだ。夕方になって、夫の帰宅が遅いため、まだ鳥かごに戻っていないミーとモカ(クリーム文鳥)のペアを鳥かごに入れようとしたけれど、この2羽は逃げ回っていた。仕方なく、そのままにして、チーにエサを食べさせるためにチーの鳥かごを開けた。ルミも出てきて、チー以外の3羽は、高い場所(カーテンレールの上)に止った。

チーにリンゴジュースとえさを与え、手の中で眠らせたあと、しばらくすると、テレビから気象情報の音楽が流れた。まもなく午後7時、文鳥たちの寝る時刻だ。何羽かがさえずって、布をかけてほしいようだったけれど、夫はまだ帰ってこなかった。

 そこで、あやさんがミーとモカを鳥かごに戻すため、チーを鳥かごのツボ巣に寝かせてから、4つの鳥かごの水入れの水を取り換える。そして出ている3羽に、自分の鳥かごに入るようにいうけど、頭の悪いミーとモカはいっこうにもどらない。

 ほかの文鳥たちは、早く布をかけて欲しそうなので、順番に布をかけ、まだ出ているミーとモカのところは、そのままにしておいた。

みんな眠る時間なので、居間の電気を消したが、夫はまだ帰ってこなかった。このややこしいミーとモカは、普段は夫がえさを乗せた手に2羽を止まらせて鳥かごに入れている。だから、あやさんには、あまり近寄ってこない。ほかの文鳥と違って、あやさんの手に乗ったり頭に乗ったりしないのだ。

2羽の文鳥を居間に残したままほかの部屋に行くと、居間から変な音が聞こえてきた。てーぶルの上でピシャピシャとまるで水浴びをするような音。あわてて電気を点けてみると、薬の袋が入っているカゴから1羽が飛び立った。直後にモカと思われる文鳥が台所に飛んでいき、あわてて戻ってカーテンレーるの上に止った。パニックを起こしているらしい。もう1羽の姿が見えないと思ったとき、こんどは食器戸棚の上あたりから1羽が出てきて、少し離れたカーテンレールの上に止った。

 電気を点けたので、自分で鳥かごに入ろうとすれば入れるはずだけど、何かおかしい。隣の鳥かごから、鳴き声がしたので、「もしや ?」と思って、チーの鳥かごをのぞくけど、スカイカフェにいつものようにルミがとまっている。

「ルミ、ルミちゃんでしょ?」といって確かめるけど、文鳥は応えない。困ったあやさんは、そのままにして、夫を待った。

 結局、夫が帰宅してから文鳥たちは、それぞれの鳥かごに収まったのだけれど、じつは、チーの鳥かごに入っていたのは、ミーだったということがわかった。ルミにそっくりに見えたけど、何か違和感があったのは事実。ミーが勝手にルミに成り代わっていたから、ことはややこしくなったのだ。逃げ回っていたのは、自分の鳥かごに入れなくなってしまったルミと独り残されたモカだったのだ。あやさんの目の悪さに手伝って、ミーがあまり利口でないことで、こんなことになってしまった。

ルミとモカは、災難な目にあって気の毒だった。チーは、シナモン文鳥でも飛べないから、間違えることはなかった

 

2019年9月11日水曜日

(十六)恐ろしい台風



 先日の千葉県を直撃した台風15号は、この辺ではかつてないほどの強風を吹かせた。我が家では庭木が少し倒れたくらいの被害ですんだけれど、大きな送電線が倒れた地域もあったようだ。

すでに3日も過ぎるというのに、いまだに停電が続いいていて、この暑さのなか、冷房が使えないどころか、水も出ないところがあるという、もし、それが我が家だったら、と思うと恐ろしい。人間も大変で命にかかわる事態だけれど、我が家の場合は、まず文鳥たちが弱ってしまうだろう。特に高齢なチーなどはもちろん、8歳9か月になったルミや7歳8か月のトビなども弱って死んでしまうかもしれない。

8年半前の東日本大震災のときも水道が使えなくて大変だったし、電気も計画停電があって寒い思いもしたけれど、いま思えば熱中症になる心配はなかった。冷蔵庫が使えなくても大丈夫な気候だった。おまけに文鳥たちも若かったから、何とかやりすごせた。

そういえば、あの地震を知っているのは、もうチーとルミだけになってしまった。あのとき文鳥たちは、しょっちゅう揺れる環境に耐えていた。そんな苦難を超えて、この親子は長生きしている。それでも、いつも思うことだが、彼らの命は飼い主の無事いかんにかかっている

2019年8月24日土曜日

(十五)チーちゃん、10歳おめでとう



  


 8月24日はシナモン文鳥のチーの誕生日。10歳になった。この家で1番長生きしている。次が先月亡くなったマイ、そしてマイの父親のパピと続くが、どちらも10歳には遠かった。

 朝、鳥かごの覆いを外して、まず上部に止まっているルミに「おはよう」という。それから鳥かごの床に置いてあるツボ巣をのぞいて「チーちゃん、お誕生日おめでとう」と声をかけた。

 チーは、自分の誕生日だとわかったのかどうか、「グウルルぅ」と応えてツボ巣から出てきた。そしておぼつかない足で歩いてえさのお皿に近づいていった。チーはまだ歩けるのだ。飛ぶことは昨年からできなくなってしまっているものの、半年前に比べたら平衡感覚がよくなってきて、かなりまっすぐに歩けるようになっている。もちろん寝ている時間が長くはなってきたけれど、まだまだいきられそうに見える。

 彼の楽しみといえば、飼い主に抱かれてリンゴジュースをなめさせてもらい、ついでにえさを食べて、そのまま手の中で眠ることくらいだろう。チーは鳥かごから出されてリンゴジュースをなめると、クルリと向きを変えて眠るために頭を手の中に突っ込んでくる。とにかく抱かれたらえさを食べるより、少しでも早く手の中で眠りたいようなのだ。こちらが暇なら、30分もそのまま眠っている。ツボ巣に戻そうとすると、「グルるぅ」といって抗議する。仕方なく首から背中を撫ででやると、若い時のままのいい声でさえずる。なんとも極楽、極楽、といった感じで、とにかくずっと抱かれていたいようなのだ。。水浴びも1日おきくらいにしている。蛇口の下に連れていっても、あまり動かないであらってもらうだけだったけど、最近では手の中で少し羽ばたいている。チーは、もともと水浴びが好きだった。やはり近頃は少し元気になったのかもしれない。

 ルミは相変わらず、ときどき思い出したようにマイを呼んでいる。だんだん諦めてきたようでもあるけど、どうも鳥かごの下にいるチーが、とてもマイの代わりだとは思えないらしい。見た目も違うから、やはり無理なのかもしれない。

 (写真は、10歳になったチー)


 
 
 
 
 
 
 


2019年8月5日月曜日

(十四)ルミが呼んでいる

 
白文鳥のマイがいなくなってから2週間になる。不自由な体で9歳2か月も頑張ったのだから、あっぱれだし、こちらもそろそろ限界だろうと思っていたので、マイの死は割合自然に受け入れられた。それでもときどき手の中にマイの温もりを感じるから、まだまだ遠い存在にはなっていないようだ。

 一方、マイの妻のルミにとって、マイの死は到底、受け入れられないことのようで、ときどきマイを呼んで鳴いている。文鳥にとっては「死」ということがどういうことなのか、おそらく理解の範疇にないのだろう。そのうちにあきらめるのを待つしかなさそうだ。とにかくふたりは長い間(8年間も)一緒に暮らしていたのだから。

 そして、いま、ルミの鳥かごの床ではチーが暮らしている、マイの代わりにチーがいるという感じだが、そんなことでごまかされるルミではない。

 それでもケンカをするわけではない。鳥かご内の上部がルミのスペースで下の部分がチーの生活スペースとなっていて、チーは飛べないし見た目もよく似た父娘だから、それほど仲が悪いわけもないはずだ。早くルミがこの環境に慣れてくれることを願うばかりである。 

2019年7月23日火曜日

(十三)さよならマイちゃん


 7月22日朝、マイが天国に召された。2010年5月3日にフーとパピの第一子として生まれたマイは、9歳と2か月半生きたことになる。両親より長く生きたが、生まれたときから足の爪が内側に丸まっていて、止まり木をつかめないからよく滑っていた。それでもけっこう威張っていて、優しい賢い文鳥だった。昨年末にはすでに秋当たりから伸びていた足に加えてもう一方の足も悪くなり床での生活を余儀なくされていた。新しい年を迎えられないのではないかと心配したほどだったけれど、それから7か月以上も頑張った。そしてついに力尽きたようだ。

その朝、鳥かごの布を外すと、マイは床に置いたえさの容器に顔をのせていたけれど、食べているようではないので、眠っているのかもしれないと思ったが、ほかの鳥かご布も外してからもう一度マイを見ると、まだそのままだった。ルミが鳴いたが、マイの声はしない。そこで、もしや? と思ってマイを抱き上げる。

 マイはまだ暖かかったが動かなかった。普通は持ち上げるとバタバタする。死んでしまったとすぐにわかった。

 不自由な体に加えて最近ではメモ見えにくくなっていた。というより目が明かなくなっていた。そんな状態でよく頑張ってきた。数日前にはくちばしの色も白っぽくなっていると夫がいっていた。

そしてついに力尽きたという感じだった。

「マイちゃん、偉かったね」と声をかけて、まだ温かいマイの体をそっとなでると、マイは眠っているようだった。そのままいつもマイの体を拭くときに使う柔らかいハンカチで包みみんなにお別れの挨拶をした。そして夫が起きてきたときには、マイの体は固く冷たいかたまりになってしまっていた。夕方には紙で包んで紙箱に入れて、庭の文鳥たちのお墓に埋葬した。

両親と姉たちのそばに行ったマイだけど、これでフーの血筋は途絶えてしまったことになる。

そして思うのは、 フーの死から、もう4年半になるということ。

 


2019年7月13日土曜日

(十二)モカは面食い

 
シナモン文鳥のミー(4歳3か月)も 夏毛がすっかり生えそろい、きれいになった。そのせいなのかどうかわからないけど、あまり奥さんのモカと喧嘩をしなくなった。最近では仲良くツボ巣に入っていたりする。夫曰、

「モカは面食いだな。ミーの頭がきれいになったら、嫌がらずに仲良くしている」。とか。 本当のところはわからないけれど、文鳥は見た目をけっこう気にするようだ。ミーにしても、シルバー文鳥のピヨはあまり好みではなかったようで、ピヨがこの家にきたときも、相変わらずクリーム文鳥のランを追いかけていた。最近ではモカがけっこうきれいなクリーム文鳥になったため、ランを追いかけることはなくなった。とはいえ、ときどきモカと一緒にメグとランの鳥かごの上に乗っていやがらせをしていたりする。文鳥は自分たちカップル以外には意地が悪い、良し悪しは別にして。文鳥とは、どうもそういう生き物のようだ。

2019年6月29日土曜日

(十一)水浴び


 速いもので今年も半分が過ぎた。文鳥たちの換羽もだいたい終わって残るのは9歳2か月になろうとしている足の悪い白文鳥のマイだけだ。ボツボツ頭だったミー(シナモン文鳥・4歳2か月)もすっかりきれいになっていて、そのせいかは分からないが、ときどきモカと鳥かごの中でしていたケンカもなくなった。 換羽のときには体がだるいせいかあまり積極的でなかった水浴びも、最近では盛んになっている。そのため鳥かご内のトレーは水がたくさん溜まっていて掃除のときにはこぼさないように気を遣う。

 水浴びは鳥かご内の水飲み容器のほか鳥かごから出たときにはソファーに用意した白い陶器の中でもする。ひとりで浴びられないマイやチーは水道の蛇口で手のひらのプールに入っているが、9歳10か月を過ぎたチーなどはまるっきりおまかせで、羽ばたかないでただ洗ってもらうだけだ。チーの場合は週に2回ほどの水浴びだけれど、それに比べマイは毎日手のひらのプールに入ってバサバサしている。マイは足が悪いから動くには羽が頼り。それにまだ換羽の最中でかゆいのか水浴びを催促する。鳥かごから出してえさと水を与えようとすると、バサバサ暴れて「水浴びだよ」とうったえるのだ。それにしてもチーもマイも昨年末には年を越せるかと心配したほどだったのに、よくここまで頑張ってきたものだと感心する。

 メスの年よりルミ(シナモン文鳥)は8歳半になるけれど、マイの水浴びのとき一緒に手のひらのプールに入ったりする。マイが不安定にバサバサ羽ばたくため、ルミはうまく横に入れなかったりするけれど、それでもマイはうれしそうに泣いている。結局、ルミはマイが水から出たそのあとにまた蛇口の下にきて浴びているものの、相変わらず仲が良い。

 うっとうしい梅雨の季節、毎日、水飲み容器をカラカラ鳴らす文鳥たちの水浴びの音がにぎやかに聞こえることだろう。

2019年6月11日火曜日

(11)障碍者をターゲットにする駐車監視員



警察署長の委託を受けて、駐車違反を取り締まるのが駐車監視員だそうだ。主な仕事は違反車輌に貼り紙をして駐車違反と決めつけポイントを稼ぐことなのだろうか。彼らの中には障碍者いじめともとれるとんでもないヤツがいる。

 5月の大型連休前のことだった。いつものように駐車許可カード(歩行困難者使用中標章)を運転席側のダッシュボードの上に出して5~15分ほど車から離れた。そして用事をすませて車に戻り次の目的地に向かった。その途中、助手席側のフロントガラスに何か小さな紙片がくっついているのに気が付いた。

「何かしら」と思って次に止めた駐車場でそれをはがして運転者に見せると、それは駐車違反の反則切符だった。身に覚えのない私たちは、なるべく早く警察署に行って事情を話したほうがいいだろうと、次の用事をキャンセルして浦安警察署に行った。長い時間待たされて担当が2名出てきたがラチがあかない。違反の理由は駐車許可カードが提示してなかったというのである。しかし、それはない。助手席の者がグローブボックスから出して運転者に渡してダッシュボードの上に提示したのはあきらかだった。

 それなのにおかしい。警察署の担当者はその後に許可カードの映っていない写真を運転者に見せて、許可カードがなかったことを示そうとしたが、その写真はいかにも許可カードが映らないようにして取ったものだった。結局こちらの主張は受け入れられず苦情センターに電話しても先ほどの浦安警察んの担当から相変わらずラチのあかない電話がきただけだった。

 そして連休が明けた5月のはじめ、また同じ場所に停車した5分ほどの間に同じような反則切符が貼られていた。こんどはダッシュボードの中央に目立つように駐車許可カードをおいていたのに何事かと思い、またすぐに浦安警察署に向かった。苦情係で話をすると、前回とは別の人間が出てきて、今回の違反は交差点からの距離に問題があるのだといった。こちらは問題ないと思って停めたのだが、ほんの2分ほどの間に狙い撃ちされたように距離を測られたのだから、こちらの正当性を主張する手段がない。こうなったら防犯カメラでも用意しなければこの悪意に満ちた行為に反撃は不可能に思われた。

 しかし、最初の駐車違反には天の味方がついていた。それは

ドライブレコーダーだ。そのときのものを調べたらダッシュボードはもちろん映ってはいなかったものの、フロントガラスにはその映像が反射し

まぎれもなく駐車許可カードの一部が映っていたのである。

 このことをもって、送られてきた違反料金の支払いに対して異議を申し立てることにしたが、こんなことが行われているのか、と駐車監視員制度に大いに疑問を持った。

 このような目にあった駐車許可カードを持つ障碍者や療養者を乗せた運転者も少なくないのではないかと思える。弱者を罠にかけ、自分の点数や金を稼ごうとする駐車監視員は許せないし、反則切符を切る権限を与えている千葉県警は何を狙っているのだろうか。

こちらに確たる証拠がない限り、何を主張しても受け入れない駐車違反の取り締まりはただ点数稼ぎと金稼ぎとしか思えないが、このような障碍者を罠にかけてまで15000円+18000円の計33000円もの大金を手に入れようとする取締りの在り方は問題である。

 これは同じふたりの駐車監視員の仕業だが、悪質な監視員の被害にあった人はおそらくほかにもいるはずだ。こういうことではせっかく障碍者の外出を手助けするはずのものがその役目を担えないばかりか、かえって車に乗せてもらっての外出をためらうことになる。なんのための駐車許可システムなのか?

警察署は異議を申し立ててもがんとして受け付けようとしないが、このままこのような監視員制度を続けていくとしたら、市民の支持を失うだろう。多くの場合、証拠がないから一方的にやられるままだ。お金さえ払えば終わりだからと仕方なく諦める人も少なくないだろう こんなことが簡単に起きてしまう駐車監視員制度は疑問である。

2019年5月25日土曜日

(十)換羽(かんう)



 いまは文鳥たちの羽が夏毛に代わるとき。鳥かごの下や周りには細かい羽がふわふわ落ちている。ときどき大きめの羽も落ちているから、メグなどが高く飛び上がれなくなったのは、そのせいだろう。

 換羽の進み方は文鳥によって少し違って、最近ではメグとランのところ、クリとピヨのところにたくさんの羽が落ちている。スーとトビ、ミーも換羽中だけど、いちばん若いモカ(1歳4か月)は、すっかりきれいになっている。

 老鳥のチー、マイ、ルミは、羽が抜けている症状はみられないけれど、なんとなくだるそうにも見える。また、シナモン文鳥のチーとルミの尾羽は、いつのまにか白髪のように黒かったものがほとんど白に変わっている。もっとも尾羽は去年から白い羽が混じっていた。

 写真は換羽が終わり、きれいになったクリーム文鳥のモカ。

モカと 頭の羽が抜けてみすぼらしいミー(ランとメグの鳥かごの上で)
 
 

2019年5月3日金曜日

(九)マイも9歳

 
 
 
 5月3日は憲法記念日。同時にマイの誕生日である。9年前に初めてあやさんちで誕生したひなが白文鳥のマイだった。父親はシナモン文鳥のパピで母親が白文鳥のフーだった。その後にパピとフーの間には3羽のひなが生まれたけれど、いま生きているのはマイだけだ。

 マイは両足の指が内側に丸まっていて、止まり木などがしっかりつかめないというハンディがあったものの、この家で生まれた最初の子という自負があったせいか、いつも威張っていた。妻のルミはシナモン文鳥で、卵はひとつもかえらなかったけれど、マイはルミに優しく、ルミが8歳4か月を過ぎたいまも仲が良い。
 こうしてみると、心の安定は寿命にも大きくかかわっているようだ。とにかくマイは昨年末、まったく飛べなくなってからは自力での移動もままならないのに、よくここまで生きてきた。それもルミあってということもあるだろう。
 いまでも生まれたばかりのマイがフーにさし餌をしてもらっている光景が目に浮かぶ。八馬手立ち上がったマイは雄々しく見えて、前年に亡くなった白文鳥のピーによく似ているように思った。
 
 
 

2019年4月26日金曜日

(八)ラン、スー、ミーも4歳


 もうじき4月が終わり5月になる。つまり新しい元号・令和となるわけだ。4月になってトビ(7歳3か月の白文鳥)の具合が悪くなったりして、そちらに気を取られていたせいか、ラン、スー、ミーの3兄弟の誕生日をすっかり忘れていた。彼らも今月10日にはもう4歳になった。それぞれ年齢の異なるパートナーと仲良く暮らしていて、スーの相手のトビもすっかり元気になって、以前のように飛んでいる。このふたりの間にひなが生まれることはもうないだろうが、ランとメグ、ミーとモカのところの卵がかえらないのはなぜだろうか。

また換羽の季節がやってきて、ときどき大きな羽も落ちている。これからしばらくは掃除も忙しくなりそうだが、マイもチーもそれなりに元気なので、こちらに餌を食べさせる仕事もあるから大変だ。

2019年4月12日金曜日

七)トビちゃん、どうしたの?

 
4、5日前のことだけど、白文鳥のトビ(メス)が急に飛べなくなってしまった。鳥かごの中で下に落ちたまま上の止まり木に戻れない。鳥かごから出ても床にいる。どうしたことか? あんなに飛ぶことが得意でピョーンと素早く飛んでいたのに。だから「トビ」という名前になったはずなのに…。

 その日、トビは夫に捕まえられて、あやさんの手に渡された。あやさんが手の中に入れて温めると、トビはしばらくじっとしていた。多分ほんのり暖かくて気持ちがよかったのだろう。そのまま10分ぐらい眠っていて、やがて眼が覚めると逃げるように飛んだ。トビは昔から頑固で人の手にはあまり馴染んでいない。鳥かごに戻るときは、自分で入るか、パートナーのスーと一緒に餌を載せた夫の手に止まって入れてもらっている。

 前日、寒かったから、風邪でもひいてしまったのだろうか。それとも目が悪くなってうまく動けないのだろうか。どこか、例えば羽などを痛めてしまっているのだろうか。などといろいろ考える。

 そして、トビもいい歳になったのだと思う。もう7歳2か月を過ぎた。つまり、すっかり、おばあさんなのである。

 とにかく鳥かごの中で下に落ちて上がれなければ餌が食べられないし、水も飲めないことになる。そこで夫がチーの鳥かごにあった2本の止まり木にプチプチお付けた幅広の泊まれる台をトビの鳥かごに付け替えた。そして1つのスカイカフェに水をいれて、トビがツボ巣の高さから下に下りなくても生活ができるように工夫した。チーはもうすっかり床の生活なので、このプチプチはむしろ邪魔な存在になっていたから一石二鳥である。ついでに鳥かごの置いてある場所も交換してトビの鳥かごを明るい場所に移した。

そして、きのうには、トビはかなり動きがよくなってきて、どうにか自分で鳥かごに戻れるようになった。かなり高いところにも飛んでいけるようになったので、一安心したけれど、まだ高所から降りるのは怖いらしい。

飛び方は自由自在とはいかないものの、だいぶ快復してきたようだから、ほっとしている。

まもなく換羽の時期になると、文鳥たちの体調も優れなくなるだろう。そう考えると、高齢な文鳥たちのことが心配になる。マイも間もなく9歳になるし、チーは9歳8か月だ。

2019年3月21日木曜日

(六)春分の日


  桜の花もちらほらといよいよ春らしくなってきた。本来なら明るい陽射しの下でお花見といきたいところだけれど、外に出ればたちまち花粉の匂いに包まれる。とてもマスクなしでは外を歩けない。目には目がね、口にはマスク、さらにフードつきの花粉の付きにくい服装で、せっかくの春なのに、なんて暑苦しいことか。

 なるべく家の中にいて文鳥たちと過ごすのがよさそうだ。

 チーもまもなく9歳7か月になる立派なおじいさんだけど、それなりに元気でときどきさえずったりして可愛い声を出している。あいかわらず日に3度食べさせてリンゴジュースを飲ませているけど自分でも食べているから、ひところよりは調子がよさそうだ。とはいっても寝ていることも多くなって、えさを食べさせるときなど、リンゴジュースばかりを欲しがって、あまりえさを食べずに手の中で眠ってしまう。人間でも年をとると居眠りが多くなるようだから、鳥もそうなのだろう。そういえばあやさんもチーを抱いて一緒によく居眠りをしている。

 マイも8歳10か月を過ぎて歩けない状態だが、羽ばたく力があるので、鳥かごの中を移動して自分でもえさを食べられる。よく上部に止まっているルミと泣きあっている。そういえばルミだっていいおばあさんだ。8歳3か月になる。でもまだちゃんと飛べるし卵こそ産まないがときどきカーテンにも潜って昼寝をしたり、蛇口で水浴びもしている。ルミにはチーという父親もマイという夫もいるから、人間だったら老人ふたりを抱えて大変なところだろう。
その点、文鳥さんは気楽でいいからうらやましい。

 ほかの8羽の文鳥たちもみんな元気で明るい春。

2019年3月8日金曜日

(五」もう春ですね


 
 3月になりだいぶ春めいてきた。先日などは友人から、知り合いにもらったというフキノトウをわけてもらった。春の訪れを知らせるいただきものに喜んで早速、てんぷらにするときれいな黄緑色がいかにもおいしそう。ちょっとすまんでみてお味見をしたまではよかったが、そのあと急に気分が悪くなった。
 なんともいえない旨の痛み。果たして原因はフキノトウなのかと迷いながら、あまりの気分の悪さに胃薬を飲んだ。そのまま横になっていると、気分の悪さはジョジョに和らいだものの、手のひらがかゆくなりだした。あきらかにアレルギー症状だと思ってそのまま寝ていたが、そうだ! と気が付いてわけてくれた友人に電話した。彼女はすでにおひたしにして食べたといったけど、なんともなかったらしい。それでもほかの人にも配っていたので一応、注意の電話をすることになった。
 あとで、インターネットで調べてみたら、けっこうフキノトウを食べて具合が悪くなった人がいるとわかった。やはり、野草はこわいと感じた。そして小鳥たちは独走を食べたりしないのだろうかなどと考えた。
 そのまま思いが家の文鳥たちの食べものに及ぶが、やはり道端で摘んできたものはさけるべきだと思った。彼らはきっとハコベが好きだろうけど、あげるのはお店で買ったサラダ菜や豆苗のほうが間違いなさそうだ。豆苗といえば、シルバー文鳥のピヨの大好物で、ほかの鳥はそれほどこのまないようだけど、なせかピヨだけがきれいに食べてしまう。夫がいうには、
「生まれた家で食べていたんじゃないかな」だけど、本当のところはわからない。そういえば家で生まれた文鳥たちは小さいときに豆苗を食べた経験はない。青菜はほとんどがサラダ菜で、たまにつまみなだったりレタスだったりした。やはり子供のころから馴染んだ味というのがあるのかもしれない。
 
 

2019年2月19日火曜日

(四)あれから4年

 
 白文鳥のフーが7歳半の生涯を終えたのは4年前の2月22日のことだった。いま残っているフーの子はマイ(白文鳥)だけ。そのマイもあと半月足らずで8歳10か月になろうとしている。月日が経つのは本当に速いものだ。

 まもなく9歳半になるシナモン文鳥のチーもなんとか生きているが、もうすっかり老人で、ときどき食べさせてやったりリンゴジュースをなめさせたりしなければならない。人間だけでなく文鳥も老いるということは大変のようだ。

 今月末にはクリ(クリーム文鳥)も5歳になり、その子供たちも4月にはもう4歳。つまりこの4年間、ひなが1羽も生まれなかったことになる。それはそれでかまわないけど、若い文鳥も加わってルミ(8歳2か月)以外のメス文鳥は卵をたくさん産んで温めているのに、なぜなのだろうと不思議に思うこのごろだ。

 

2019年1月28日月曜日

(三)トビも7歳


 

 
 白文鳥のトビ(チーとピポの第2子)が1月30日で7歳になる。ということは弟のメグも、もう6歳だ。

 あやさんちの半数が60歳以上の高齢者になった。彼らと過ごして何年になるのだろう。チーは生後半年のときにここにきた。それが9歳5か月を過ぎたのだから、もう9年も一緒にいることになる。人間でいえば95歳のおじいさんというところだろうが、それでもボケているようでもない。寝る時刻を知らせる気象情報の音楽がテレビから流れるとちゃんと鳴き声を上げているから感心する。

 マイはこの家で初めて生まれた白文鳥で父親はパピ、母親がフーだった。5月3日生まれだから、まもなく8歳9か月。チーとマイはかなりの老鳥なので、いろいろと具合の悪い箇所がでてきている。自分で食べることは少しできるが充分ではないので、手に抱いて食べさせている。写真は最近のチーとマイ。高齢になると鳥さんも大変のようだ。

そういえば1番若いモカも今月末でもう満1歳だから、月日の経つのは早い速い。

2019年1月15日火曜日

(二)チーとマイ

月15日、 朝になり鳥かごの覆いを外す。順番に「おはよう、何々ちゃん」と声をかけるが、チーのツボ巣からは返事がない。まだ眠っているのかもしれないと思うものの、生きているか心配だ。チーのツボ巣もマイ同様に鳥かごの床に置かれるようになった。もう飛べないから、上にはあがれない。えさと水も下にお皿を置いて、その中に入れてある。すっかり高齢者になったチーは、年が越せただけでもすごいのかもしれない。

チーに比べてマイはこちらが覆いを外して「おはよう」といえば、ほかの文鳥同様に、ちゃんとさえずる。ツボ巣をのぞくとガサガサうごいて元気そうなところを見せる。

 みんながえさを食べだして、少ししてチーの鳥かごをのぞく。

すると、今度はツボ巣から出て、おぼつかない様子でえさを食べている。チーは目がよく見えないのかもしれない。三半規管もおかしくなっているようにも思える。

チーとマイは、日に3~4回食べさせてやらないと充分に食べられないから、あやさんたちは毎日、大変。去年はマイだけ鳥かごから抱き上げて食べさせてやればよかったのに、今年になったらチーにも食べさせてやらなければならないからだ。ヒナに3時間おきにさしえをするより忙しい。やはり手の中で食べさせると、よく食べる。それだけでなく、そのまま眠って、また起きて食べるから時間がかかってしまう。マイの場合は運動も水浴びもさせる。

運動といっても羽をバサバサさせるだけだが、自分からバサバサさせて、高い位置から降りるそのバサバサ運動を要求したりするから、やはり体を動かすのは気持ちがいいのだろう。ときどきマイの妻のルミもあやさんの手にやってきて、マイと一緒にえさを食べて行く。

この生活がいつまで続くかわからないけれど、手の中でゴロゴロいって気持ちよさそうに眠る彼らはこの上なくかわいい。

2019年1月7日月曜日

(一)平成31年


あけまして、おめでとうございます。

ことしも11羽の文鳥たちと新年を迎えることができました。

高齢者も多いですが、どうぞよろしくお願いします。

1、    チー・・・9歳4か月、オス、シナモン文鳥

2、    マイ・・・8歳8か月、オス、白文鳥

3、    ルミ・・・8歳、メス、シナモン文鳥

4、    トビ・・・6歳11か月、メス、白文鳥

5、    メグ・・・5歳11か月、オス、白文鳥

6、    クリ・・・4歳10か月、オス、クリーム文鳥

7、    ラン・・・3歳8か月、メス、クリーム文鳥

8、    スー・・・3歳8か月、オス、白文鳥

9、    ミー・・・3歳8か月、オス、シナモン文鳥

10、ピヨ・・・2歳2か月、メス、シルバー文鳥

11、モカ・・・11か月、メス、クリーム文鳥

ペアになっているのは、マイとルミ、メグとラン、クリとピヨ、スーとトビ、ミーとモカ、そしてチーは独りです。