2020年2月22日土曜日

(6)2020年2月22日



 きょうはフーの命日だ。あれから5年になる。フーの子のマイも昨年7月22日に9歳2か月で天国に召されたから、もうフーの子孫はいない。5年の間に何羽もの文鳥との別れがあった。

 けれども新しい文鳥も加わって今でも、それなりににぎやかだ。オスは全員チーの子孫で、みんなこの家で生まれたけれど、メスはランを除いてピヨもモカも外からお嫁にきた。

 チーは10歳半になった。この家の文鳥で1番長生きしている。

チーの子が白文鳥のメグで、その子がクリーム文鳥のクリ、そして、クリの子が白文鳥のスーとシナモン文鳥のミーである。

メスのクリーム文鳥のランもスーとミーと一緒に生まれたからチーの曽孫に当たるわけだ。

 メスたちはみんな今、卵を抱えているけれど、新しい命の誕生はあまり期待できない。そのため、夫は独り身にになってしまって淋しそうなスーの相手を探しているようだが、果たしてどうなるのだろうか。

写真は、シルバー文鳥のピヨ、クリーム文鳥のラン
 

 
 

 

2020年2月6日木曜日

(5)トビちゃんも天国へ


きのう2月5日午後2時過ぎだった。トビがあやさんの手の中で眠ったまま天国へ行ってしまった。6日前に8歳になったばかりだった。

 トビは急に飛べなくなって元気もなくなってきていた。ルミに比べればまだ1年も早いとおもうけれど、それぞれに寿命というのがあるのだろう。だから、トビは自分の寿命を全うしたような気がする。

 今月の4日からはトビ用にえさを下に用意した。5日の朝は覆いの布を外すと、ツボ巣から顔を出して、夫のスーと、鳴きあって何か話していた。

「おい、大丈夫かい」

「ええ、大丈夫よ。お腹がすいたわ」

 なんて、感じだった。それからトビは下に落ちて、自分のえさを食べていた。多分、水ものんだはずだ。

 そのうちに、あやさんがツボ巣にもどしてやると、またおとなしくツボ巣にいた。

 昼頃には、また下にいて、えさの入った丸井お皿の中で丸まっていた。チーをぬるま湯湯で洗ってえさを食べさせてから、トビを抱いてやると、また身を預けてしばらく手の中で眠っていた。そのうちに、とつぜん、ア~というような声を出して、手の中から飛び出したが、よろけてうまく立てなかった。そして、えさのそばに行っても食べられなかった。また抱き上げて、トビも好きになったリンゴジュースをなめさせようとしたけれど、なめずに静かに眠った。

 それから10分ほどしてもトビは静かに眠ったままで、やがて、お香の香りに似たいい香りがしてきた。

トビが死んだかもしれない、と思った瞬間だった。トビも一度も医者にかかることもなく、世話の焼けない可愛いメス文鳥だった。

 今頃は、一緒に生まれたユウちゃんに天国で会っているかもしれない。トビちゃん、さよなら、いい子だったね。