(5) あれから5年
シナモン文鳥のチーちゃんが天国へ召されたのは春分の日の3月21日だった。今年の春分の日は3月20日だったが、とにかくもうあれから5年も経ったことになる。途中でいなくなってしまった妻のピポを待っての半生だったから、あのとき悲しみと同時に、やっとピポに会えただろうという安堵に似たようなものも感じていた。昨年の秋分の日にはフユちゃんが突然、夫を追うようにして天国へ行ってしまった。モカ独りが残されたわけだが、これもまたチーのときのように、何らかの意味があるような気がする。周囲の人は夏のお盆に亡くなった夫が連れに来たといったり、フユが寂しがって天国へ追って行ったともいった。もちろん本当のところはわからないが、お盆や春分や秋分の日には墓参りをしたり仏壇に花などの供え物をしたりするから、あの世との何らかのつながりがある日であることに違いはないだろう。そう考えるとそれらは特別なことに思える。それにしても5年はあっという間だった。
モカは間もなく8歳2か月になる。よく食べてよく鳴きよく眠る。先週、大きな羽毛が抜けて床に落ちていた。そろそろ換羽が始まるのかも知れない。換羽の時期はみんな体調がよくないような気がするから、年齢のこともあって少し心配だ。