(8) 連休も過ぎて
5月の連休も終りもう半ばになった。晴れの日が続いていて日中の気温は高い。夏を思わせる陽射しに日焼けを気にして外出する。モカは相変わらずの調子だが、それなりに元気に過ごしている。糞の量が少ないと心配になるものの、あやさんの手の中で昼寝をした後にはちゃんと脱糞しているし、よく食べているから大丈夫だろう。とはいえ身体はだいぶ骨ばっていて、やはり年齢を感じさせる。
モカもあやさんもそれなりの年を生きてきてもう、いつ天国へ召されても不満はないけれど、若い命が失われることは耐え難い。数日前に知り合いの40代の男性が自ら命を絶った。大きなショックを受けたが、生きて行くことに行き詰ったようで、悲しみと共に改めてこの社会の在り方に疑問を持った。人間社会に比べれば文鳥の世界は単純だ。生きることに絶望したり生活に行き詰ったりして自ら命を絶つことなど考えられない。できれば単純で平和な一生をおくりたいものだ。悲しい気分でそんなことを考えて、ただでさえ複雑な人間社会に意志を持ったAIが加わったらどうなるのだろうかと不安になった。
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