2026年4月27日月曜日

 

(7)  モカの楽しみ

 1週間前だったと思うが、モカの少し短めの羽根が床に落ちていた。まだまだ換羽の最中らしい。寄る年波も手伝ってモカはあまり元気がない。恐らく羽が抜けるために体調がよくないようになっているのだろうが、特に夏毛に変わるときは大変なようだ。そんな彼女の楽しみといえば、あやさんの手の中で昼寝をすること。いつもあやさんの手が鳥かごに差し入れられるのを待っている。ツボ巣に手を入れると、すぐさまその手に乗ってくる。背中をさすってやると、かゆいのか気持ちよさそうに目を細めて静かにしている。警戒心などみじんもない。

 そして、モカはあやさんの手の中でぐっすり眠る。そのうちに動き出すのは、たいてい糞をしたくなったとき。あるいはお腹がすいてきたとき。

 最近ではあやさんの手にしっかりつかまって、踏ん張って糞を出し、それからえさの場所に近づけてやると、黙々とえさを食べる。それからまたあやさんが座っている椅子に近づいてきて抱き上げてもらうのを待っている。たいてい片手にモカを抱いたまま、あやさんも1時間ほど居眠りをしていたりする。ふたりのおばあさんが部屋の真ん中で平和に居眠りをしているというわけ。それも午前と午後の2回も毎日のように。こんな平和がいつまで続くのだろうか、と時には不安になりながら。

 もうじきモカは8歳3か月になる。この家で暮らしたメス文鳥では9歳生きたルミに次いで2分目に長生きとなる。けれどもルミは死の間近まで飛べていた。モカはかなり前から飛べないし目も悪い。目の悪いあやさんが面倒を看るには丁度いいのだけれど、ルミの年齢まで生きられるかは心配だ。みんないつかは天国へ昇るのだから、それまでモカが幸せであってほしいと願う毎日である。

2026年4月13日月曜日

 

 

(6)  モカちゃんはよく眠る

 ここ数日は日中の気温が高く、夏が来たようだった。それでも朝の日の出前の気温は低く、モカの鳥かごにはまだ暖房が入っている。何しろ8歳2か月を過ぎたおばあさん文鳥だから寒いのはよくない。モカは時々元気にうるさく鳴いて鳥かごから出せとばかりに騒いでいる。えさもよく食べているから換羽中とはいえまずまずの体調のようで、このところ乗っていなかったブランコにもまた乗るようになった。ブランコの上であやさんを呼ぶのは、ほめられたいからだろう。換羽はひとまず順調に進んでいるようだ。それにしても夏がすぐそこに来ているようだから、換羽も急がなければならないかもしれない。短い羽毛がそろってくると、8歳のおばあさんでも若々しく見えるはずだ。

 一方、世界はトランプとイスラエルのせいでとんでもないことになっている。このようなことが起きる人間の世界はおかしすぎる。この戦争が長引けばより多くの人々が飢えに苦しみ命を落とすことだろう。人間の食べ物が無くなる前に文鳥のえさも手に入らなくなるのは目に見えている。それどころか突然空から爆弾が落ちて来て、死んでしまうかもしれない。一部のおかしな者たちによって、そんなことが起きるとしたら、人間は本当に愚かな生物になってしまうだろう。もしかしたら彼らは地球人ではないのかもしれない。そんなことを考えて不安な日々が続いている。