まず、どちらも自分の暮らしてきた鳥かごに相手を誘い込みたいようで、うまく同じ鳥かごに戻れなかったりしていた。そのうちにココがパピの鳥かごに入るようになったのだけど、そんな中、ココがなぜかまた自分の鳥かごに戻ってしまった。
あやさんが不思議に思っていると夫がいった。
「パピがトビに気のあるそぶりを見せたから、ココがすねているんだ」
それでもパピのところにトビがくることはなく。ココは夫の手に乗ってパピの鳥かごに入った。それからは、パピも気をつけているのか、親子で仲良くえさを食べているが、やはり文鳥さんはプライドが高いようだ。
メグとランもすっかり落ち着いた感じで、このままカップルになるだろう。メグは若い伴侶を得て、これまでになくおとなしくなった。白文鳥とクリーム文鳥の組み合わせは初めてで、ランはメグといるときは、おしとやかに振る舞っている。ミーとの唸り合いが嘘のようだけど、ひとたび鳥かごから出てミーを見つけると、以前のように追い払う。“目の敵”とはこのような状態をいうのだろう。
ランはスーとは遊んでいて、ソファーに置いた白い容器で一緒に水浴びをする。そこにミーがくると必ず追い払うので、ミーはスーたちが浴び終わった後、独りで浴びている。水浴びといえばフーとパピの蛇口での水浴びを思い出す毛ど、フーのいなくなったいまでは、パピが蛇口に飛んでくることはない。
4年前(2011年9月)に撮ったパピとフーが蛇口で水浴びする動画が出てきたのでここに掲載。
メグはスーにはそれほどではないのに、ミーがくるとすごい勢いで追い払っている。ランの気持ちを知っているからだろうか。
スーは一番ひとなつこくて、あやさんや夫の手に積極的に乗ってくる。それにくらべてミーはどちらかといえば、スーやランの真似をしてあやさんのところにやってくる。
9月23日、ランが初めて卵を産んだ。次の日も、その次の日も産んで、結局5つになった卵をメグと交代で温めている。
それから1か月、まだランとメグは交代で真面目に卵を温めているけれど、この卵がかえることはない。ランはおませで生後半年もたたないのに5つも産んだので、夫が早すぎるといって、迷わず偽欄にかえていた。パピトココは一緒になって落ち着いたようだ。4日後の28日、メグとランは相変わらずかえるはずもない卵を抱いて、いつになったら止めるのだろうと思っていると、
「もう、新しいのを2つ産んだよ」とこともなげに夫がいう。偽欄5個と実卵2個を一緒に温めているらしい。あやさんは、
「じゃあ、古い卵を取っちゃわないと」と思ったけど、夫は、
「そのうちに、新しいのを外さないと」というから、やはりこれ以上、ヒナが増えないように考えているようだ。せっかくだから、かえしてやりたいと思うものの、本当に、これ以上は難しい。もう14羽でいっぱいなのだ。
ピーとフーの卵を何とかしてかえしたいと工夫したことを思い出すけど、最近は全く反対だ。うっかりしていると、いつの間にかヒナが生まれてしまっている。あんなにかえしたかった卵なのに、人間は勝手なものだとつくづく思う。とはいえ、いまいる文鳥たちにとっても、これ以上の増員は迷惑だろうから仕方がない。
0 件のコメント:
コメントを投稿