「これでは、日本がますます変な国になってしまう」
これがこの法案の国会審議などを見て思ったことだ。そもそも担当大臣にすらよくわかっていない法が国会で承認されるようなことがあって良いのかということ。この状態をみただけで、国民に内容を知らせるつもりはないように見える。おそらくあまり知られたくないのだろう。
わたしは法律に詳しくはないが、しかし、何も犯罪を犯さないうちに罪人をつくって罰することなどあっていいのだろうか。この考え方で行けば、権力を持ったものがその気になれば、自分たちと考えの違う者を簡単に取り締まれるということになるのではないか?
もし、わたしたちの文芸サークルに過激な文章を書く人が入ってきて、一緒に活動していたら、どうなるのだろうか?
そんな心配が沸いてきて、やたらグループには属さないほうが安全だということにもなってくる。社会がこんな風潮におおわれたら、人々は委縮し、ますますやる気をなくすだろう。そうなったら活力のある社会など、とても望めない。行きつく先は猜疑心に満ちた社会だと容易に想像できる。人としての自由がない社会ほど生きる価値が見い出せない社会はない。
科学者や専門家の意見を軽視している政治屋のおじさんに、何がわかっているのかと、はなはだ疑問で、この法案の恐ろしさを多くの人に知ってほしいと思った。
古くは「三鷹事件」もそうであったが、最近でもボランティア活動をしていたほとんど政治的に問題のない労組員が、たまたま労組の役員だったという理由で、子どもを保育園に送って行ったその場所で逮捕された事件をしっている。こうなると彼が罪を認めない限り家には帰してもらえなかった。どちらもおかしな内部告発者によってデッチアゲラレタ事件である。
たった1人の組合員の密告で、罪のない数人の労組員が逮捕された事件だったが、このような事件はこれまででさえ数えきれないほど起きている。この法案が施行されれば冤罪の恩パレード、もしくは死んだような社会が生まれるだろう。だからこそ、これまでに何度も廃案になってきた。今度も廃案にしなければならない。
ついこの前まで、家では暖房をしていた。それが急に夏日になったりして、文鳥たちの換羽(かんう)も忙しい。まず、大きな羽が、そこここに落ち出して、細かい羽も抜けてきた。細かい羽はホワホワと宙に舞い上がって始末が悪い。
文鳥たちは午前中など静かにしているから、だるかったり眠かったりするのかもしれない。水浴びはかゆいせいで頻繁にするのかと思っていると、全然しなかったりする。やはり調子がよくない日があるようだ。
こうして夏毛になってしまうまで、これからしばらく細かい羽に悩まされそうだけど、いざ夏毛になってしまえば身軽になって一層、スイスイ飛ぶことだろう。
ところで、鳥かごを隣り合わせたピヨとミーは、少しは効果があったようで、ときどきお互いに近い方のスカイカフェに止まっている。仲良く鳴き合っていることはないようだけど、それとなく意識し始めたのか、以前のような無関心な感じは薄れ、お互いに相手の動きを気にしているようでもある。
4月10日は文鳥3兄弟(ラン、スー、ミー)の誕生日だった。朝、それぞれの布を外して「2歳、おめでとう」と声をかけたけど、おそらく何のことかわからなかっただろう。
クリーム文鳥のメスのランは、すでに、おじいさんに当たる白文鳥のメグと一緒になって、いま卵を熱心に温めている。また白文鳥のスーも、やはり白文鳥でおばあさんに当たるトビと暮らしている。こちらもいま卵があるようだけど、ランほど熱心に温めているようすはない。
兄弟のうちシナモン文鳥のミーだけが独身で、ランたちに鳥かごの外から、ちょっかいをかけたりしている。そこで、ミーの相手としてピヨを迎えたわけだけど、依然としてランに気があるのか、ピヨとは仲良くなっていない。
ピヨが生後半年の子どもだからとも考えられるから、成長すれば変わって来るだろうと思うけど、鳥かごを並べて置くようになってから、かれこれ1週間経つというのに、ココが隣にいたときとは違い、ミーとピヨのどちらも遠いほうのスカイカフェにいることが多い。
ただ、後半の放鳥組でクリとココが鳥かごに戻ってしまうと、飛び回っているのはミーとピヨだけになるので、ピヨがミーに着いていったりする。時期がくれば仲良くなるかもしれない。
それにしても、ピヨは相変わらず自力で鳥かごに戻れない。外が暗くなってから部屋の照明を消して、夫が捕まえている。それをミーまでが真似をして自分で鳥かごに戻らなくなった。夫に捕まえられて頭をなでてもらうのが気に入ったのかもしれない。
きょうピヨは、これまで鳥かご内の水飲み容器で水浴びをしていたのに、初めてソファーの上の水浴び容器に入っていた。少しずつ新しい挑戦をして、成長しているようだ。
生後6年9か月の桜文鳥のココは手術から1週間後のおととい、無事に抜糸をしてもらい、元どおりにクリのいる鳥かごに戻った。クリもうれしそうで、相変わらず仲がいい。
この1週間、ココの入った鳥かごは幼いピヨの隣に並んでいた。朝になって布を外すと、ピヨはこれまでと反対側にあるスカイカフェに止まっていて、ココもピヨに近いスカイカフェにいた。夜になって布でおおわれてもピヨは隣にココの気配を感じられて安心だったのだろう。ピヨは、おばさんのココに親しみを覚えたのかもしれないのに、おとといの夜からココはクリのところに戻ってしまった。代わりにミーが隣に移ってきたら、ピヨはまた、ミーの鳥かごと遠い位置にあるスカイカフェにいるようになった。いまのところピヨは、「ココのことは好きだけど、ミーはあまり好きじゃない」って感じだ。これから、ピヨとミーが仲良くなれるかどうか少し心配だ。
夫によるとミーは、頭に帽子をかぶっているようなシルバー文鳥のピヨより、クリーム文鳥のランのほうに相変わらず関心があるらしい。
それにしてもピヨはまだ、捕まえてもらわないと鳥かごに戻れないから大変だ。それを考えると、パピはフーといういい伴侶に恵まれたから、本当にラッキーだったのだ。手乗りでないと面倒だけど、それでもピヨもマイたちの真似をして、夫の背中に止まるようにはなった。
(生後5か月のピヨ)
(ココ)
おとといの水曜日のことだ。
午後の放鳥時に夫が気がついた。
「ココが卵管脱を起こしているぞ」
赤いつぶれた風船のようなものがお尻から垂れ下がっている。夫が慌てて病院に電話をすると、緊急を要するから診てくれるという。急いで仕度をしてココを連れて行こうとしたら、ココは逃げ回って鳥かごに戻せない。それでも何とか夫がえさを手におびき寄せて捕まえ、鳥かごに入れた。そして、そのまま車に積んで高速道路を1時間以上走って、約束の時刻より30分も遅れて病院に到着した。途中で電話をしておいたので休診時間だったにもかかわらず診てもらえた。
すぐに手術が必要だという。いつから脱管していたかと聞かれたが、はっきりとはわからない。きのうは見なかったと思うものの確証はない。
ココは若いクリと一緒になったためか、いまでも卵を産んでいる。ほとんどちゃんとした卵ではないし、数も少ないけれど6歳9か月の身で頑張っているのだ。そんな年齢ではほかのメスはだれも卵を産まなかったのに。
手術は短時間で終わった。ココは鳥かごの下でぐったりしていたものの、車に乗り込むと、床にまいたえさを食べだした。そして、そのうちに低い止まり木に止まっていた。あとはうまくフンが出るかが心配だ。その日は水飲み嘔気に薬を入れて、クリとは別の鳥かごで寝かした。
翌日、ココのフンがあったので一安心。あとは来週、抜糸に連れて行けば大丈夫だろう。
桜文鳥のココは、2年前(4月2日)に腫瘍が元で死んでしまったナナの姉妹。2羽は1日違いで生まれて見分けのつきにくいほど見た目はよく似ていた。
ナナの方がお姉さんぽく行動していたけれど、あのときのナナは本当に可哀想だった。そう思いながら天国のナナにココのことを守ってほしいと祈った。
きょう、ココはクリと飛んでいる。いまのところ心配なさそうだ。
「ナナちゃん、ありがとう」
7歳半を過ぎたシナモン文鳥のチーは水浴びが好きで、長い間いつも、放鳥前には必ず水飲み容器に入ってカラカラと音を立てて水浴びをしていた。夜、寝る前にも、ときには朝にもカラカラと音を立てていた。一緒に暮らしていたピポも同じ水の二で浴びたから、毎日、鳥かごの下に敷いてある新聞紙を取り換えるときはびしょびしょで、金網の下のトレーにはたくさんの水が溜まっていた。そう、それほどチーは水浴びが好きなのに、手のひらのプールには入らなかった。そのため、ピポまで手のひらのプールに入ることはなくなった。それでもチーはたまに、蛇口のそばのあやさんの腕まではきていたから、本当は手のひらのプールに入ってみたかったのだろう。けれども、怖かった。ピポに威張っていたチーは、自分が臆病なところを見せたくなかったのか、そのうち、いっさい手のひらのプールには興味を示さなくなった。
そんなチーの水浴びが最近、変化してきた。ピポがいなくなってからだ。いまでは鳥かごの新聞紙が濡れてないことが多い。それはチーが水浴びをしなくなったということではなく、この歳になって初めて手のひらのプールで水浴びをするようになったのである。放鳥後、あやさんが蛇口から水を出すと、チーが真っ先に飛んでくる。そして手のひらのプールで長々と浴びる。伸び伸びと羽ばたいて、たっぷりの水を飛ばすのは気持ちがいいだろう。しかもあやさんが歌う調子のいい伴奏までついている。勇気を出してひとたび手の中の水に入れば、快適な水浴びができることが、チーにもわかったようだ。
とはいえ、手のひらのプールに入るのはチーだけではない。マイは足が変形しているので容器では浴びにくいため毎日、ルミと2羽できて浴びている。それにスーもくるから、プールの取り合いになる。
だれが強いかといえば、先に飛んできたものだ。あとからきたものが、プールに入っているものを追いだそうとするけど、あやさんに叱られる。
先日など、プールに入ろうとしたチーが、後からきたマイに追い出されてシンクに落ちた。あやさんが叱ると、マイは台の上に乗り、チーがあやさんの腕に戻った。そして、チーは得意そうに羽繕いを始めた。マイはそのまま少し見ていたけど、つまらなそうに飛んで行ってしまった。それからチーがゆうゆうとひとりで浴び、終わったのでマイを呼んだがもうこなかった。
文鳥はプライドが高いから自分のほうが優位でないと面白くないらしい。
それでも1時間後にはもう忘れてしまったのか、マイとルミが飛んできて元気に手のひらのプールで水浴びをした。スーはといえば、その前にソファーの上の水入れ容器で浴びたようで、ちょっとお愛想にプールに入っただけだった。
シルバー文鳥のピヨがきてから1か月が過ぎて、ピヨは生後5か月になった。新しい環境にもだいぶ慣れてきたようで、鳥かごの新聞紙を取り換えるときなど、あまり暴れなくなった。でも、まだ手には乗ってこないから、放鳥後に鳥かごに戻すときは面倒だ。相変わらず部屋を暗くして、動けなくなったところを夫が捕まえている。手に乗らないまでも、ミーのように自分で鳥かごに入れるようになると楽だけど、当分このままだろう。
オスに比べてメスのほうが人に慣れにくいように思う。だれかと一緒の鳥かごで暮らすようになれば、いいのかもしれないけれど、なかなか人には寄ってこないし、手を出すと逃げてしまうというのは大変だ。
それでも、ほかの鳥を見習って、あやさんのいるソファーのそでにきたこともあるから、そのうちには肩に止まるようにもなるかもしれない。
ピヨの行動範囲は、まだ狭くて居間の中を飛び歩いているだけだから、放っておいてもあまり心配はない。声は大きく青菜などは毎日よく食べていて、体も大きい。そのうち予定通りにミーと仲良くなれば、自分で鳥かごに戻れるようになるだろうと期待している。いまのところはまだ日没が早いけど、だんだん日が長くなる。外が明るいと、カーテンを閉めても真っ暗にはならないから、近づくと逃げてしまう。そんなわけで、ピヨには早く自力で鳥かごに戻るようになってもらわないと困るのだ。