先日のことだった。フユとモカの鳥かご内の掃除をしたときに、いつものようにモカの鳥かごにフユが入って行った。あやさんがフユの鳥かご内をきれいにし終わってつぎにモカの鳥かごを掃除するためにフユを元にもどそうと手を入れると、フユが止まってきた。そのままフユを自分の鳥かごにもどしてから、いつもどおりモカの鳥かごも掃除。無事に終わって、就寝前にバードバスとスカイカフェの水を換えようとしたときになにか変だと思った。よく見ると鳥かごに入違っている。どちらもすましていて、まるであやさんをからかっているよう。あやさんは彼女たちを元にもどそうとするけれど、それぞれすっかりおさまっていて動こうとしない。仕方なくあきらめたあやさんは、翌日の掃除の時まで、そのままにした。それにしても、モカがまるでフユのようにしてあやさんの手に止まり、フユの鳥かごに移ったのは不思議だった。文鳥さんもたまにはいたずらをしてみたいのかもしれない。
久しぶりにパパが帰ってきた。鳥かごをのぞいてふたりに声をかけると、すましている。それでも静かにしていたから変な気がしてもパパと分かったのだろう。他の人が鳥かごに近づくとフユなどはいつも大暴れするから。