2021年2月27日土曜日

(5)クリも7歳

 


 2月22日は7歳半で天国へ行ってしまったフー(白文鳥メス)の命日だった。賢くて優しい文鳥だった。かわいい目をしていて、チーがこの家にきたとき、一目惚れしたのもうなづける。そのチーはもう11歳6か月になる。相変わらず床で眠っていることがほとんどの生活だけど、頭はボケていないらしい。フーがいたころは、飛べなくなったフーを抱いて、あやさんが餌を食べさせていると、チーがフーをめがけて飛んできて、よくあやさんに追い払われていたものだが、いまはチーがそのフーの代わりに、いつもあやさんの手に抱かれている。以前はチーがうらやましがっていた場所である。だからチーはずっとこのポジションを失いたくないのだろうか。とても長生きしている。首も曲がってしまって歩くのもやっとだけれど、ボケていないのは、青菜の代わりになめているリンゴジュースのお陰かもしれない。リンゴジュースが好きなのは、チーとフユだけ。

 そして、クリーム文鳥のクリも今月末、28日で7歳になる。クリはトビとユウ姉妹のツボ巣で生まれた。多分、トビの産んだ卵がかえったのだと思う。このとき3羽のヒナがかえったが、おそらく父親はメグだ。一緒に生まれたチビとクリの間に生まれたのが、ラン、スー、ミーで、ランは去年5歳で亡くなってしまった。その後に3歳になるフユがスーのところにきたけれど、まだ新しい命の誕生は見られない。

 

2021年2月14日日曜日

(4)文鳥たちもびっくり

 

きょうは2月14日、だいぶ春めいてきた。もうじき東日本大震災から10年になる。そう思っていたところだったが、昨夜、突然自信を知らせる携帯の警報音が鳴った。少しすると突然、大揺れが襲ってきて、部屋の壁につかまるはめになった。揺れはけっこう大きくて長かったので、文鳥たちもガサガサと騒ぎ出した。鳴き声を上げたのはクリだったかもしれない。夫が電気を点けて「大丈夫だよ」といったら、文鳥たちは静かになった。

 いまこの家にいる文鳥の中で、こんな大揺れを経験したことがあるのは最年長ののチーだけだ。ほかの子たちにとっては初めてのことで、恐ろしさに慌てふためくのも当然だろう。人間だって恐ろしいのだから。

 テレビをつけると震源地は福島県沖で福島の震度は6強ということだった。震源が深いので津波の危険はないとわかり、少し安心した。今朝になりマグニチュードは7.3でこのあたりの震度は4くらいとわかったが、昨夜は静岡県をも含む広い範囲で停電したところも多かったようだ。一番気にかかるのは原発のことで、あのタンクに貯蔵してある汚染水が漏れ出なかっただろうかと心配したが、政府の発表では異常なしとのことだった。けが人は出たものの死亡がなかったようなので、やはり津波と原発さえなければ、東日本大震災のようなことにはならずにすむのだと思った。

朝、文鳥たちの鳥かごを覆っている布を外したとき、ピヨもフユもそれぞれのツボ巣で卵を温めていた。ピヨは6つ、フユは10個くらい、かえりそうもない卵だけれど、しっかり守っているようだった。モカは相変わらず、まだ抱える卵はなく、ミーと同じスカイカフェに乗っていた。そしてメグは老人だから、やっぱり安全そうなツボ巣に入っていた。チーはいつもどおりツボ巣の下にもぐって寝ていた。

 福島近辺では土砂崩れなどもあり、まだ余震が続いているようだけど、この辺りは、きのうと同じ日常になっている。文鳥たちも、昨夜のことは忘れたように元気に過ごしている。

 昨夜の地震は10年前の東日本大地震の余震だそうだが、今回の地震の余震もまだあるかもしれないという。もう、地震はこりごりだ。、