2021年7月24日土曜日

(15)ミーの換羽(かんう)

 

 とうとうオリンピックが始まってしまった。コロナの感染は東京を中心にしてスピードをあげながら拡大している。すでにオリンピックの選手や関係者の感染も100人を超えた。これでは選手たちにも気の毒なことになり、このままオリンピックを続行することはできなくなるのではないかと思う。そもそもコロナ禍のなか、誰のための何のための開催なのかを誰も答えていない。

 このところ毎日暑い日が続いている。そのうち台風も来るかもしれない。それでも家の中は平和で、文鳥たちは皆元気。最長老のメグも羽毛も大分きれいになってきた。年のせいか、換羽も長引いている。そういえば換羽のことで夫が面白いことをいっていた。

「ミーちゃんの羽もすっかりきれいになったけど、なんだか白っぽくなった。ミーはランのこと好きだったし、モカもクリーム色だから自分も白っぽくなりたいんじゃないかな」

 ミーはいまクリーム文鳥のモカとペアになっているシナモン文鳥。その生え替わった夏毛の色が薄くなって白っぽくなったというのである。

「年を取ったから、そうなったんじゃないの」といってみるけれど、夫は、ミーの願望によって、羽毛の色が抜けてきたのではないかという。

 まあ生物は自身の望むように進化していくという話も聞くから、そんなこともないとはいえないだろうけど、あやさんはやはりミーも年を取ったのだと考える。ミーはもう6歳3か月。

 ところで22日は白文鳥のマイの命日だった。マイはこの家で初めて誕生した文鳥だ。そのマイの寿命は9年2か月だった。そうすると、ミーはまだそれほどのおじいさんではないのかな。となると、「ミーちゃんの願望」説も正しいような気もしてきた。

2021年7月10日土曜日

(14) 梅雨の季節、線状降水帯

 

地球温暖化のせいだろうが最近の梅雨は、以前とは様相が違う。上空に線状降水帯というのがかかり、長い間、一か所に大量の雨を降らせる。川は溢れ土は水を含んで大きな土砂崩れが起きたりしている。これまでは安全だったはずの土地でたくさんの土砂に住宅が巻き込まれて、毎年多くの人命が失われている。このままだと、いつ自分の住んでいる地域が風水害にあうかと心配になる。自然とは、やはり恐ろしいものだ。ウイルス感染症もそうだけれど、気象による災害も恐ろしい。だから人々は知恵を絞って協力して対処していかなければと思う。

 文鳥たちは皆元気で、シナモン文鳥のメス・フユは相変わらずリンゴジュースを飲んでは時々、夫の背中におしっこをしている。困ったものだけれど、、彼女にしたらつかの間の元気に飛び回る時間なのだから、夫も多めに見ているようだ。フユはまた卵を抱いていて、鳥かごにいるときはツボ巣で熱心に温めている。フユは活発で白文鳥のピポを思い出させる。

 そういえば7月3日はピポの誕生日だった。ピポが生まれたのは12年前。その1か月もたたないうちに、この家にやってきた。その数日前に、やはり白文鳥のピーが死んでしまったからだ。独りになってしまった白文鳥のフーがピーを探して家中を飛び回っていた。ピポが来て、急に家の中は明るくなった。そして、ピポがメスだとわかるまで、フーとピポの楽しい遊びが繰り広げられた。だから、ピポには感謝している。そんなピポが6歳4か月でどこかに行ってしまったのは、いまでも申し訳なく思う。この3月には天国で11歳7か月でこの世を去った夫のチーを迎えてくれたことだとおもうけれど、ピポがいて、いまの子たちもいるようなものだ。ピポ、ありがとう。