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2018年12月29日土曜日

25、今年もあとわずか


  いま、あやさんちの文鳥は11羽。今年のはじめもそうだった。だけど、シナモン文鳥のパぴが9歳の天寿を全うし、代わりにクリーム文鳥のモカがミーのパートナーとしてやってきたから、メンバーは変わっている。

 そしてパピと同じころにこの家にもらわれてきたシナモン文鳥のチーはもう9歳4か月、パピとふーの第一子の白文鳥のマイもまもなく8歳8か月になろうとしている。

 チーもマイも老齢で、特にマイは両方の足がおかしくなってしまって鳥かご内では床にマットを敷いて低い位置ですごし、ときどき抱きかかえてえさお食べさせてもらっている。それでもマイは、羽をバサバサする運動をさせると喜んでいるし、食欲はあるからチーより長生きするかもしれない。とはいえ長い間一緒に過ごしてきた彼らと別れる日もそう遠くはないだろう。そう思うと、来年は寂しい年になるように思われて、これまでに逝ってしまった多くの文鳥たちの面々が浮かぶ。

 12年もの間、彼らのおかげで、大した病気もせずに楽しく過ごしてこられた。確かに面倒だしおのずと時間も束縛されるが、老夫婦の生活としては悪くないと感じている。

 さて来年は新しい生命の誕生が見られるかどうか、文鳥たちの頑張りに期待しよう。

2018年12月12日水曜日

24、きょうは私の誕生日

 私はシナモン文鳥のルミよ。12月12日私が生まれた日。きょうで私、8歳になったんだって。けさママが「ルミちゃん8歳、おめでとう」っていってくれた。

なんでもこの家にいたメス文鳥では、私が1番長生きなんですって。それも夫のマイと私はこの家で生まれたから、誕生日は正確なのよ。マイは私より7か月早く生まれたので、もう8歳7か月になって、片足が伸びちゃっている。だけど、水阿木もさせてもらっているし、大きな声も出るし、いちおう元気だから、いつまでも仲良くしていたい。

 マイはこの前、足の先から血が出て、パパとママがあわてていた。自分で足の爪かなんかを突っついっちゃったようだけど、ちはとまって大丈夫だったからよかった。伸びてないほうの足だったから、こっちの足も変になったら大変だと思って、じつは心配していたの。でも、治って本当によかったわ。

 ところで私のほうは、ママに

「ルミは若いころはスリムな体系だったのに、最近は中年太りってかんじになっているわ」なんていわれちゃった。

「でも、ルミは元気でちゃんと水浴びもするし、よく飛べるからいいわね」ともいわれた。私、元気なおばあさんだから、まだまだ長生きできそうだわ。

2018年12月6日木曜日

23、わたし白文鳥のトビ

   このごろ若い子たちが、さかんに卵を産んで温めている。だけど、まだ新しいヒナが生まれてきた様子はないみたい。

この前、パパがクリとピヨの卵を取り出してママと話していた。

「もう少しでかえるところだったのに、可哀そうだな。これ、お墓に埋めてやろうか」

「カラから出る直前に力尽きたのかしら」なんてね。

 わたしなんか、以前にユウと暮らしていたとき、3羽も同時にかえしたのよ。みんな若い子たち、卵をうまくかえせないみたいね。だとしたら、わたし、もういい年なんだけど頑張ってお手本を示さないといけないかも。そう思って、わたし卵を産んだの。たった2個だったけど、いま温めているところ。

来年1月には7歳になるんだから難しいかもしれないけれど、とにかく頑張ってみるわ。

 でも、この年で子育てってことになったら大変だわね。まあ、夫のスーが若いから、スーがかなり手伝ってくれるでしょうけど・・・。でも、その前に、生まれるかどうかが問題で、どっちにしても、難しそう。

2018年11月13日火曜日

22、ボク、マイだよ


   白文鳥でるみの夫のマイだよ。もう8歳半になったんだ。すっかりおじいさんになってしまって、片足が具合が悪い。だから毎日、大変なんだ。

 つまり、鳥かぼの中を自由に動けなくなってしまってさ。おなかがすいたらツボ巣から鳥かごの下に飛び降りるんだ。近くのスカイカフェに飛び移ってえさを食べるのが難しいわけで、ママが下に用意してくれた平べったいえさ入れのえさを食べることにしている。だけどツボ巣から落ちてからも大変で、なんとかその新聞紙の上をすべるようにしてえさに近づいて行き、それからえさ入れの上におおいかぶさってえさを食べる。食べ終わったら鳥かごの前のほうのフチにつかまっている。

 そのうちにママかパパが気が付いてボクを抱き上げて、スカイカフェの水を飲ませてくれ、それからえさの入ったスカイカフェに入れてくれる。

 そんなときボクは、ママの差し出してくれた手をちょっとカムんだ。それはお礼のあいさつのつもりだけど、ママにはちゃんとわかっているのかな。ときどき「イタイよ」なんていってる。そしてぼっくはお腹がいっぱいになって、ツボ巣にもどるんだ。そこからなら自分で戻れるはずなんだけど、たまに、また下におちちゃって、しばらく下にいることもある。そんなとき、るみが心配してくれて、ボクの様子を見ているんだ。まあ、そのうちにはママかパパが気が付いてツボ巣に戻してもらえるけどね。ボクがツボ巣に戻るとるみがうれしそうな声を出して迎えてくれる。

 水浴びはママの手の中でして、それから抱いてえさを食べさせてくれる。だけど、ママがいないときは、ボクはソファーの上に放っておかれるんだ。パパはその間、みんなの鳥かごの掃除をしているから、ボクの面倒はみられないから仕方ないんだよ。だから、ボクはあまりママに出かけてほしくない。お昼寝だってママに抱かれてするほうが快適だもん。

 そんなわけでボクはなんとかやっているけど、年上のチーのヤツがうらやましそうにママの肩にやってくる。でも、あっちはボクより元気だからな。チーとはもう8年半も一緒にいることになるんだな。昔はよくケンカしたもんだ。なつかしいなあ。

2018年10月30日火曜日

21、白文鳥のメグだよ


  ボクが生まれてから、もう5年9か月になるそうだ。ボクの父さんはシナモンで、いま9歳2か月。母さんはピポで白文鳥だった。母さんはボクがよく追い回していたからかどうかわからないけど、3年前にこの家から出て行っていしまったんだ。もう死んでしまったかもしれない。

 ところでボク、きのう、生まれて初めてママの部屋に入ったんだ。ほかの連中はときどきママの部屋に迷い込んだりしているようだったけど、ボクはこう見えてもけっこう用心深いから、これまではそんなことはなかった。

 そんなボクだったけど、ママの後ろ姿が見えたので、思わず飛んで行ったらママの部屋に入ってしまったんだよ。それもゴミ篭に飛び込んじゃってさ。ボク慌てちゃったよ。そしたらママの手がすぐに目の前にきて、ボクは急いでその手につかまってゴミ篭から出た。ほんと、ゴミ篭に落ちちゃったときにはおどろいたよ。

 それからママが、

「あら、スー、ここにきたの?」なんていって、まさかボクが来たとは思わなかったみたい。そしてボクはしっかりママの手につかまって居間にもどったんだけど、ボクを間違えるなんて失礼だよ。

 それでもママはパパにきいていた。

「いまのスーだったかしら?」って。そしたらパパが

「スーはここにいるよ。メグだろう」っていってね。

「ああ、メグちゃんだったの。そういえばそうだわ。でもメグがわたしの部屋にきたのは初めてじゃないかしら」ってわけで、この年になって、初めてボクは冒険をしてしまった。小さな部屋だったけどテレビみたいなやつが3つも並んでいて、ママはそれに向かっていた。ちょっと面白かったから、また今度、行ってみようかな。でも、怖い気もしたからな。つぎはひとりじゃなくてランのやつもつれて行こうかな。もっとも、ランはいま卵を温めだしたから、無理かもしれないな。

2018年10月15日月曜日

20、2歳になったよ

 わたしはシルバー文鳥のピヨ。きょう10月15日は、わたしの誕生日ですって。ママが朝「おめでとう」っていっていた。わたしが生まれて4か月くらいのとき、このうちにきたから正確な誕生日はわからないらしいんだけど、10月の中はだというんで、10月15日生まれになったらしいわ。

わたしはシルバー文鳥で、お父さんもお母さんもわたしと同じシルバー文鳥だったから、このいえに連れてこられたとき、わたし、本当はびっくりしたの。

 ここには、シルバー文鳥は1羽もいなかったし、そのかわりに真っ白な文鳥や黄緑色の文鳥がいてね。でも、わたしにちょっと似ている文鳥がいた。わたしよりずっと色の濃い桜文鳥で、それがココ姉さんだったの。少しの間だったけど、わたしの鳥かごのとなりにいたから、そのときは、とてもうれしかったわ。

でも、もういない。だけど、わたし、いま、ココ姉さんのかわりにクリのそばにいるのよ。ココ姉さんがいなくなってからずっとクリは寂しそうだったから、きっとココ姉さんも天国で安心してくれたと思うわ。

 わたしクリには少し不満があるけど、まあまあ仲良くやっていて、また今月になって卵を6つも産んで交代で温めている。こんどこそ赤ちゃんが生まれるといいんだけれど。ココ姉さんに似た子が生まれるとうれしいわ。

2018年9月27日木曜日

19、クリももう4歳7か月


  ボクはクリーム文鳥のクリだよ。誕生日は2月末だから、いま4歳7か月かな。そして、いまはシルバー文鳥のピヨと暮らしている。みなさんも知ってのとおり、ピヨはボクの3番目の奥さんなんだ。最初の奥さんはチビって名前で、ボクと一緒に生まれたんだけど、3羽の子供を残して若くして死んでしまった。小さくて体があまり丈夫でなかったから、子育ては大変だったんだろう。

 つぎの奥さんはココで、チビと同様に桜文鳥だった。でもボクよりずっと年上の奥さんだったから、去年、もう天国に行ってしまった。

 それで、いまのシルバー文鳥のぴよと一緒になったんだけど、ピヨは本当はボクの息子のミーのお嫁さんにと、パパが去年の春によそから連れてきた子なんだ。でも、ピヨが来てからココが死んで、ミーはピヨにあまり気がないようだったから、ちょうどよかったのさ。

 で、ピヨとボクは暮らしているんだけどピヨのやつ、なんだか子供っぽくて、あまりボクに従わないんだ。元気がいいといえば、そうなんだけど、けっこう暴れん坊で、鳥かごの中で、しょっちゅう暴れている。前のふたりとは違うんだよ。だから、ボク、前よりおとなしくなっちゃった。もしかしたら年の成果もしれないけどね。

それに、この頃ボクたちの鳥かご掃除の順番が遅くなったんだ。それまでは1番最初で早くに放鳥してもらえたのにさ。それも多分、ピヨのせいだと思うんだ。遊びまわっていてなかなか鳥かごに戻らないから、そうされたんだ、きっと。ボクにはわかっているけど、ピヨのやつ、わかっているのかな。

ピヨはもうすぐ2歳になるっていうから、まだティーンエイジャーだものな。仕方ないか。

2018年9月13日木曜日

18、わたしはルミ


シナモン文鳥のルミだけど、わたしはこの家で生まれた最初の女の子なのよ。お父さんはチーで、わたしにそっくりなシナモン文鳥で、もう9歳になったけど、お母さんのピポは3年前にどこかに行ってしまったの。お父さんはそれからずっとひとりで、しばらくは寂しそうだったけど、この頃は慣れたのか、元気そう。


 それで、わたしはいま7歳9か月なんだけど、夫のマイはチー父さんより若いのに足が悪いから大変。マイはいま8歳4か月だそうだから、まあ、おじいさんはおじいさんなんだけど、右足が伸びちゃっていてうまく飛びがったり、つかまったりできないから、食べたり水を飲んだりするときに下に上落ちるのよ。でも、わたしは助けようがないから、マイは自分で何とか飛び上がろうとして、バサバサ、バサバサ。

 そのうちにママかパパが気が付いて、手でつかまえてツボ巣にもどしてくれる。

 このままどうなるのかと心配だったけど、最近、また少し前より飛び上がれるようになって、ときどきツボ巣をのぞいたママがいっている。
「マイちゃん、自分でもどれたの? すごいね」なんて。

 マイは満足そうな顔をしているから、ほこらしく思っているのかも。わたしはチーの子だからまだ元気だけど、マイは水浴びもママやパパに蛇口まで運んでもらっているし、えさもときどきママの手の中で食べている。そんなとき、マイはわたしを呼ぶから、わたしも一緒に水浴びしたり、ママの手に泊まってえさを食べたりするのよ。だから、わたしたちは、ずっと仲良し。

                            

2018年8月28日火曜日

17、9歳になったよ

 シナモン文鳥のチーだけど、8月24日で、ボクは9歳になったんだって。その日の朝に、ママが「おめでとう」っていってくれた。なんでもボクはこの家で1番長生きしている文鳥なんだってさ。それに、
「チーは、まだちゃんと飛べるし、足先がちょっと悪くなっているだけだから、まだまだ元気で長生きできそう」だなんて、いっていた。

 確かにボクは元気だけど、ピポがいなくなってからは、ずっと独りぼっちで、さみしいよ。若いミーにはモカっていう子がお嫁さんにきたけど、もうこのボクのところには、だれも来ないんだろうな…… まあ、気ままでいいっていうこともあるけど、ボクはピポがいたときだって、けっこう気ままにやっていたんだ。だから、ママにこんなこともいわれた。
「チーちゃんみたいにマイペースのほうが長生きできるんだわ」なんてさ。

 だけど、ボクにだって悩みはあるんだよ。いまだって、ときどきピポのことを思い出すし、もっとやさしくしておけばよかったなんて思ったりもする。

とにかくボクは、このまま長生きして、やがて天国へ行ったら、またピポにあって仲良くするんだ。そう思ったら、独りもそんなに悪くないな。

 ところでミーの子供は、今回は生まれないみたいだな。モカが温めているようだけど、モカが若すぎて無理なのかもしれない。ピポの最初の子はルミだけど、るみが生まれたのはピポが1歳半ころだった。

2018年8月21日火曜日

16.まだかなあ

 ボク、またまたミーだよ。そろそろモカの産んだ卵がかえってもいいころなんだけど、まだなんだ。モカは全部で5つの卵を産んで、ずっと温めている。あんまりボクには温めさせてくれないけど、モカが鳥かごから出て水浴びをしているときなんかは、ボクがツボ巣に入って温めるんだ。だけど、毎日、暑いからなかなか大変だよ。これで生まれたら、もっと大変だろうと思うけど、ひなが生まれたら、ボクもモカも頑張るさ。だって、そんなにうれしいことないからな。とにかく生まれるとしたらもうすぐだから、そのときにはお知らせしよう。

2018年8月1日水曜日

15、モカが卵を


 また、シナモン文鳥のミーだけど、やっぱりボクの思ったとおりだった。最後にパパが洗った鳥かごがボクたちのものになったよ。だから、いまは大きな鳥かごでモかと暮らしている。

 それで、きのう(7月31日)、いいことがあったんだ。モカが初めて卵を産んだ。もちろんボクの子どもさ。なんでもパパがいうには、モカは生まれてからちょうど6か月で卵を産んだんだって。

 そして、きょう2つ目の卵を産んだ。もう、とにかく温めだしているけど、ボクも急に巣作りがしたくなったんだ。それで、鳥かごの中の新聞紙をつついていたら、ママが、

「ミーちゃんが敷いた新聞紙をガサガサやってうるさいけど、何か巣材をいれなくていいかしら」なんていっていた。パパは、

「いらないだろう」っていってたけど、確かにちゃんとしたツボ巣があるから、何もボクが作ることないよな。わかっているけど、やっぱり何とかしたくなって、鳥かごに敷いてある新聞紙をつっついてしまう。

 それでもとにかく、うれしいよ。モカ、いくつ卵産むのかな?

毎日、たのしみだから、モカにもやさしくしてやるんだ。

2018年7月14日土曜日

14、ボクミーだよ。いま春


 7月半ば、毎日すごく暑い。だから性格には真夏なんだけど、ボクの気分は春なんだ。それというのもモカのおかげ。もう一緒の鳥かごにいるんだよ。

  鳥かごはモカのもので、そこにボクも入るようになったから、となりのボクの鳥かごは空っぽになっている。まだボクのいた鳥かごが片付けられないのは、どうしてかな?

 この間から、みんなと同じひとまわり大きい鳥かごが居間に用意してあって、ボクたちが仲良くなったら、そこに入るのかと思っていたけど、そうでもないらしい。その鳥かごはクリとピヨのところにいってしまった。そして、また次のきれいになった鳥かごがボクたちの目の前に置かれたけど、それもボクたちの鳥かごにならなかった。それは、チーの鳥かごになって、つぎにまた別の鳥かごが目の前に置かれたが、それはメグとランのものになった。

「順番に洗って、前部きれいにするんだ」ってパパがいっていたから、どうもつぎはマイとルミの鳥かごがきれいになって、つぎがスーとトビ、そして最後にボクとモカの鳥かごがくるのかな。

 パパがひとつずつ洗って、それからママとふたりでとりかごの周りに新しいプチプチをはっている。その大きい鳥かごの数は6つあるみたいだから、ボクとモカの分もちゃんとありそうだな。来週には、ふたりで広い部屋に住めるかもしれないと思うと、いまから楽しみだ。それにしても毎日ほんとに暑いな。

2018年7月1日日曜日

十三、シルバー文鳥のピヨよ


 

 
 わたしがこの家にきたのは去年の2月3日だったから、もうあれから1年5か月になるのね。生まれたのはその前の年の10月で、多分、女の子ってわかってから、ここにきたのだと思う。まだミーがひとりで鳥かごに入っていて、ママが「ミーちゃんと仲良くなるといいけど」なんていっていたから、ミーの相手にするつもりだったようだわ。

 でも、わたし、いま、クリの奥さんなの。クリと一緒になって、もう1年以上になる。わたしはミーより、クリのほうがよかったけど、わたしがきたとき、ここではココお姉さんがクリと一緒に暮らしていたのよ。お姉さんはちょっとの間、わたしのとなりの鳥かごにひとりでいたことがあるけど、そのときとっても優しかったのよ。そのうちまたクリのところに戻ったけど、それからあと、死んでしまったの。年齢はまだ7歳になっていなかったみたい。ママが、
「ココは、卵管脱があったから、少し早く死んでしまったのね」っていってた。なんでもふつう文鳥は7年から8年、生きるんだって。わたしは若いから、まだまだ生きられそうだわ。

 それで、ひとりになってしまったクリが最初は寂しそうにしていたんだけど、そのうちに、わたしに一緒にならないかといったの。
ミーはランちゃんが好きみたいで、パパが
「ミーは、帽子をかぶったようなシルバーやシナモンは好きじゃないみたいだな」っていってた。わたしもクリのほうがいいと思って、それで、仲良く暮らしている。けっきょくミーはずっと独身のままで、ランちゃんとメグのいる鳥かごにいってはいやがらせをしていたんだけど、いまは、モカちゃんに夢中みたい。モカちゃんもランちゃんと同じクリーム文鳥だから、いいのね。でも、ミーって、そんなにモテルタイプじゃないのに、自分のことタナに挙げて、ぜいたくいってるわね。まあ、モカちゃんもいやがってはいないようだから、こんどはうまくいくといいけど。

2018年6月19日火曜日

十二、わたしトビよ

 わたしは白文鳥のトビ。もう6歳4か月になるけど、夫のスーはまだ若いのよ。そう、わたし、トビっていう名前だけど、女の子なのよ。正確にはおばさんかしら? でも、自分では若いつもりでいるの。

最近、やっとできるようになったこともあってね。ずっと前からやってみたかったことなんだけど、何度もそばまで行ったのに、蛇口の下にはいけなかったの。水のたまった手のひらのプールに入ろうとしたらルミねえさんに怒られたり、追い払われたり、マイにも、うなられたりしてね。まあ、ふたりで仲良く浴びているのだから、邪魔にされるのもわかるけど、そんなふうで、わたしがそばに行っても蛇口の下には行けなかった。
 それに、ひとりでプールに入るのもこわかったから……。

 だけど最近では、スーと一緒に手のひらのプールで水浴びをしているわ。スーは小さいころからプールに入るのは、ぜんぜんこわくないみたい。わたしはスーの横にちょっと入って浴びていたんだけど、きのうはスーが飛んで行ってしまっても、わたしだけ残ってひとりで浴びられたのよ。気持ちがよかった。これからは、ときどきひとりで浴びてみようかしら。もっと早くからこうすればよかったと思うけど、いくつになっても挑戦するのは大切ね。

2018年6月2日土曜日

十一、クリーム文鳥のランよ

  わたしはことしの4月で3歳になったの。だから夫のメグはもうじき5歳半になるはず。わたしたち、まだまだ換羽の最中で調子はいまいちなんだけど、最近は気持ちが落ち着いていていいのよ。
 それというのも、あの何かとしつこかったミーが、変わったおかげ。あのミーの、鳥かごの外からのいやがらせが、なくなったの、わたし以外に関心をもったらしく、わたしたちの鳥かごの上に静かに止まっているだけになったのよ。モカちゃんと並んでね。

 モカちゃんもクリーム文鳥だったみたいで、ミーは目下、モカちゃんに夢中みたい。パパもいってたけど、
「ミーはモカが鳥かごに入ると、すぐに自分も戻るから楽になったな」って。ミーとモカちゃんはとなりの鳥かごだから、づぐに戻るのね。そのうち一緒の鳥かごになるでしょう。

 それに、メグも近頃はトビをおいかけなくなったの。だから、いま、わたしたち平和よ。とにかくモカちゃんがきてくれてミーも気に入っているみたいだから、メデタシメデタシってとこね。

2018年5月16日水曜日

十、わたしモカっていうの

 わたしがこの家にきたのは4月6日だったそうよ。生まれたのは1月末のはずだから、いま生後3か月半かしら。ここにも、すっかり慣れて、水浴びも毎日、水飲み容器でしているわ。となりの鳥かごにいるシナモン文鳥のミーは、しょっちゅうわたしのほうを見ているくせに、鳥かごから出て遊んでいるときに、わたしがチョッカイかけると、すごく怒るのよ。変なのよ。もしかしたら、つまらない気難しいヤツなのかしら? 。それとも、わたしが子どもだから、いろいろ教えているつもり? よくわからないけど……

 わたしがここに来たとき、パパとママがいっていた。
「モカちゃん、もしかしたらクリームじゃなくて、シナモン文鳥かもね」って。「それでも、メスならいいけど」とも心配そうにいっていた。

最近は、「やっぱりクリームみたい。メスは間違いなさそう」なんて話しているから、やっぱりわたしは、クリーム文鳥の女の子のようよ。だから、ミーの好みだって聞いたけど、本当にそうなのかしら? ミーったら、どうなの?
 まあ、ほかの文鳥たちは、みんなパートナーと一緒に仲良く暮らしていて、ひとりでいるのは、おじいさんのチーとミーとわたしだけだから、きっとミーとわたしは一緒になるんだわ。だったら、あんなにわたしに、うならなくってもよさそうなのに、ホントに変なミー。
  


2018年5月3日木曜日

九、マイも8歳

 ボクは白文鳥のマイだよ。きょう5月3日は「憲法記念日」なんだそうだけど、ボクの誕生日なんだ。ボクは、このうちで最初に生まれた文鳥だから、誕生日は性格だよ。もう母さんのフーも父さんのパピも妹たちもあの世に行ってしまったけど、パートナーのルミがいるから寂しくはないさ。ルミも、このうちで生まれたシナモン文鳥で、いま7歳5か月になったようだから、いいおばあさんだな。何しろボクだって8歳なんだから無理もないよ。

 ところで最近、ボクはあまり飛べなくなってしまい、蛇口での水浴びに、ひとりで飛んで行けない。それで、ママかパパが連れて行ってくれるんだけど、ルミはママが呼ぶと、ちゃんと自分で飛んでくる。ボクの水浴びはおぼつかないけれど、ルミと一緒に浴びるのは楽しいな。ときどきルミにはじかれて、ママの手からシンクに落ちちゃったりして、かっこ悪いんだけど、すぐにママが掬ってくれて、ソファーまで連れて行ってくれる。

 じつは、ボクの鳥かごの止まり木は、パパが工夫してくれて、幅があるんだ。お陰で下に落ちにくくなったけど、それでも夜中に下に落ちると、上がるのに苦労する。バサバサやっていると、パパが電気を点けて明るくしてくれるから、また止まり木に上がっているけど、頑張らないといけないんだ。父さんも母さんも歳をとったら飛べなくなったから、ボクもそうなってきたんだな。でも、元気だから、まだまだ生きられそうだ。チーなんか、ボクより8か月も年上なのに、まだ元気に飛んでいる。チーもピポがいなくなってしばらくは寂しそうだったけど、この頃は元気そうだ。水浴びもボクの前に蛇口で浴びている。

 最近ボクは、こんなふうにママの手の中にいることが多くなった。
     


2018年4月12日木曜日

八、 ボクたち3歳

  ボクは文鳥3兄弟のひとりで、シナモン文鳥のミーだよ。一緒に生まれた白文鳥のスーもクリーム文鳥のランも、もうとっくに結婚しているのに、ボクだけまだ独身なんだ。4月10日に3歳になったていうのにさ。人間で言えば30歳だぜ。
 本当ならランかスーかクリのところにヒナが生まれて、ボクのお嫁さんになるはずだったんだけど、どうもうまくいかないみたいで、ランのところでかえったヒナも育たなかった。

 それで、パパがボクのこと気の毒に思ったらしい。(もしかしたら誕生日プレゼントかな?)。数日前に、このうちに新しい子を連れてきてくれたんだ。ボクの鳥かごと並べてその子の鳥かごを置いた、きっと、仲良くなるようにって意味だろうけど、相手はまだ子どもでね。

 名前はモカっていってね、ランと同じクリーム文鳥だっていうけど、なんといっても生まれて2か月少々だから、もしかしたらシナモン文鳥かもしれないんだって。しかも女の子かどうかもまだはっきりしない。だから、ボクは今のところ、あまり期待していないんだ。もし、モカがランと同じクリーム文鳥の女の子だったら、ボクも好きになるかもしれないけど、それでも、モカがボクのことを好きになるかはわからないからな。でも、まあ、これからどうなるか、ボクとしても少しは楽しみ。

(鳥かご内のモカとミー)
 

2018年4月1日日曜日

七、 マイの爪

 きょうは4月1日、エイプリルフールだそうな。でも、この話は嘘じゃないよ。

この前、ボク、ひどい目にあってさ、死ぬかと思ったんだよ。

 知ってのとおり、ボクの足の爪は、みんなと違って内側に曲がっている。その爪が、ちょっとしたはずみに鳥かごの金網にぶらさがったときに引っかかってしまったんだ。パパが見つけて助けてくれた。

 そこまではよかったんだけど、パパが「マイの爪を切らないと」といって、久しぶりにボクの爪を切った。そしたら、ひどいことに……。

「マイの爪を切りすぎちゃった。ママ、お線香持ってきて!」ということになって、ボクの出血している足先がお線香で焼かれたんだ。ボクは抑えられて抵抗はできないから、仕方なく熱いのを我慢していた。いったん血が止まって、パパが血だらけになったボクを洗った。そしたらまた出血して、またお線香を当てられて…ひどいのなんのって……・。

 ボクがぐったりしていたら、ママがパパを叱った。そして、ボクを手の中に入れて、温めてくれた。痛みがだんだん和らいできて、急におなかが空いてきた。栄養のあるえさを食べさせてもらったら、少し元気になったけど、そのあとも少し出血していて、パパが夜中に、ときどきボクの様子を見ていた。

もう、すっかり治ったようだけど、どうもあのとき、つまり金網に飛びついたとき、ボクの爪は取れちゃったようなんだ。それをパパが気づかないで切ったから、大変なことになった。気を付けてもらいたいよな。二度とあんな思いをしたくない。パパ、頼むよ。ゴクはもうすぐ8歳になる年寄りなんだから。

2018年3月21日水曜日

六、シナモン文鳥のチー


  ボクはチーだよ。いま、このうちで1判年長なんだよ。もうすぐ8歳と7カ月。今年になってからパピが天国に逝ってしまったから、となりの鳥かごは空っぽで、ボクはホントにさびしいよ。8年前にボクがこの家にもらわれてきたとき、パピとフーとピポがいたのに、みんないなくなってしまった。だから、いまはボクが一番長くここにいることになる。妻のピポがいなくなってしまってからは、ずっと独身だし、隣にいた同年代のパピまでいなくなったんだもの、さびしくないはずないよな。

 でも、ボクは、いまのところちゃんと飛べるし元気なんだ。鳥かごから出たら、娘のトビのそばに行く。ピポと同じ白文鳥だから、ピポの面影があるからな。トビのほうは、あまりうれしそうじゃないけど、いやがられない程度についている。夫のスーもあまり怒らないから都合がいい。

 ボクは鳥かごの菜っ葉をママが取り換えてくれるとき、ママの指をかむんだ。すると、ママは、
「チーちゃん、痛い、痛い」っていうんだけど、ボクとしては、お礼の意味でそっとかんでいるつもりなのに、強すぎるのかなあ。そういえば、ボクは昔から、ぎゅっとかむくせがあったなあ。カーテンからパパに引っ張りだされていたとき、パパもいっていた。
「こら、チー、痛いよ」って。でも、頭をなでてくれて、ボクはおとなしくなった。それも、ピポがいたときの、なつかしい思い出。