2018年9月13日木曜日

18、わたしはルミ


シナモン文鳥のルミだけど、わたしはこの家で生まれた最初の女の子なのよ。お父さんはチーで、わたしにそっくりなシナモン文鳥で、もう9歳になったけど、お母さんのピポは3年前にどこかに行ってしまったの。お父さんはそれからずっとひとりで、しばらくは寂しそうだったけど、この頃は慣れたのか、元気そう。


 それで、わたしはいま7歳9か月なんだけど、夫のマイはチー父さんより若いのに足が悪いから大変。マイはいま8歳4か月だそうだから、まあ、おじいさんはおじいさんなんだけど、右足が伸びちゃっていてうまく飛びがったり、つかまったりできないから、食べたり水を飲んだりするときに下に上落ちるのよ。でも、わたしは助けようがないから、マイは自分で何とか飛び上がろうとして、バサバサ、バサバサ。

 そのうちにママかパパが気が付いて、手でつかまえてツボ巣にもどしてくれる。

 このままどうなるのかと心配だったけど、最近、また少し前より飛び上がれるようになって、ときどきツボ巣をのぞいたママがいっている。
「マイちゃん、自分でもどれたの? すごいね」なんて。

 マイは満足そうな顔をしているから、ほこらしく思っているのかも。わたしはチーの子だからまだ元気だけど、マイは水浴びもママやパパに蛇口まで運んでもらっているし、えさもときどきママの手の中で食べている。そんなとき、マイはわたしを呼ぶから、わたしも一緒に水浴びしたり、ママの手に泊まってえさを食べたりするのよ。だから、わたしたちは、ずっと仲良し。

                            

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