2022年6月23日木曜日

(13) あれから12年

 

6月21日は夏至だった。この日が来ると桜文鳥の姉妹ナナとココのことを思い出す。。12年前の寅年には、あやさんちにたくさんのコウノトリが来た。まずパピとフーの間にこの家で初めてのヒナの誕生があった。それがマイで憲法記念日の5月3日に生まれた。それから間もなくして6月21日の夏至をはさんで3羽のヒナが誕生した。ナナ、ココ、ミミの3羽だった。ミミはもらわれて行き、ナナとココの姉妹がそのまま2羽でくらすようになった。

 そしてこの年の秋にはあやさんの孫が生まれ、12月12日にはピポとチーの間にも初めてのヒナが誕生した。それがルミで、翌年にはマイと一緒になったが、その前に東日本大震災があった。この大揺れの2011年にはヒナの誕生はなかった。年が明けるとピポとチーの間にトビとユウ、1年後にメグが生まれた。どちらも1月生まれで、ルミも12月で冬生まれだったけど、親のピポは7月生まれ、チーは8月生まれと夏に誕生しているから、親の生まれた季節にその子が生まれるわけでもないらしい。

 そのうち、いま家にいるのは白文長のメグだけで、オスは3羽ともメグの子孫。母親はメグの1歳上のやはり白文鳥のトビだった。オス文鳥は事故で亡くなってしまったピーを除いてみな長生きだったけれど、メスは卵を産むせいか、オスに比べると早くに死んでいる。オスはほとんど9歳以上生きられたけれど、メスで9歳を超したのはルミだけだった。

 いまいるメスのピヨ、フユ、モカ(4~5歳)はまだ卵を産んでいるものの、かえりそうもないから、もうあまり産んでほしくない。やはり体力が消耗するだろうから。

 コウノトリさんにもすっかり忘れられているようだし。

2022年6月14日火曜日

(12) 梅雨空の下で

 

 6月も半ばになって、今年は少し早い梅雨入りのようだ。文鳥たちの羽毛はきれいになってきたが、まだ、みんなおとなしい。老鳥が多いということもあってか静かに居眠りしている様子。窓からの光も弱い薄暗い日は人間だって眠いのだから無理もない

 そんなわけでスーとフユもおとなしい。近頃は仲良く過ごしているようだ。普段は静かな彼らだけれど、決まった時間になると鳴きだして騒がしくなるからおもしろい。朝は部屋のカーテンを開けると、その音で鳴き出すし、夜は眠る時刻が近くなると騒ぎ出す。朝は鳥かごの覆いの布を早くとって明るくしろとばかりに、夜はテレビの気象情報が始まる時刻で7時少し前なのだけれど、その時間にnhkの第一チャンネルにしろということか。とにかくそれが点いていないといけないのだ。それを聞いて彼らはその日の眠りにつく。彼らにとって決まったルーティンは大切なようだ。ちなみにこのnhkの気象情報のイントロの音楽が変わってしまって、彼らは少し戸惑いがちのようでもあるが、たまに以前のようなイントロが聞こえると、うれしそうに高々とさえずる。そして昼間は放鳥の時間を待っていて、その時間が近づくと、お出かけ前のシャワーなのかバードバスに入ってカラカラと音をたてる。準備万端で鳥かごから出るのを待っている。もしなかなか出してもらえないと鳴いて要求する。彼らにとって何事も予定通りに進むことが大事なようだ。

 近頃の水浴びというとみんな鳥かぼに取り付けてあるバードバスで浴びている。もうみんなバードバスで浴びられるようになったのである。ところがきょう、珍しいことがあった。スーが久しぶりにキッチンのシンクの蛇口にきて、手のひらの水浴びをしたのである。おそらく2年ぶりくらいだろう。