2023年4月26日水曜日

(八) なつかしいピーちゃん 

 

 所属する文芸サークルの記念誌が印刷されて送られてきた。きれいな表紙に満足している。表紙にある写真はまんまると太った白文鳥。ピーちゃんのダルマさんのような正面姿。実に可愛い。

 ピーちゃんはこの家に来て1年後にフーと一緒に小鳥やから買ってきた文鳥。事故がもとで2年足らずで天国へ行ってしまった。実に賢い鳥で、さえずる曲はモーツアルトのアイネクライネだった。友人にその話をしたら、「そう聞こえるだけさ」とあっさり片付けられたけれど、ピーはいつもCDでその曲を聴いていたから、それ以外のさえずり方は知らなかったのだと思う。長々とさえずっていた。

 もう14年前になるが、ピーたちの鳥かごにバードバスを取り付けたときのことを思い出す。初めて見るバードバスに関心はあるものの中に入るのをためらったピーは、フーにせっついてバードバスに追いやり先に浴びさせた。フーもおそるおそるだったけれど、ピーに追いやられるようにして水に入っていた。今でもその光景が目に浮かび、思わず笑ってしまう。

 水浴びといえば、最近おもしろいことがあった。夕方、バードバスの水を替えるときのことだった。ミーとモカの鳥かごの前に行きバードバスを外す。すると何か変。いつもと何か違う。よく見ると中に白いものがあるような気がする。モカかもしれないと思ったが、動かない。鳥なら普通はびっくりして飛び出すはず。

あやさんは変だと思いながら、もしやと思ってバードバスを鳥かごの設置場所にもどした。すると、ガラガラと水浴びの音がして、バス内に水滴がついた。

 やっぱり、中に見えた白いものはモカだった。モカもあやさんも目が悪いから、こんなことが起きたようだが、モカとしては動かないのが一番だと思ったのだろう。

            


2023年4月11日火曜日

(七) スーちゃん、ミーちゃん、8歳!

 

4月10日は白文鳥のスーとシナモン文鳥のミーの誕生日だった。彼らがこの家で生まれて8年経ったわけだ。一緒に生まれたクリーム文鳥のメス・ランちゃんは、頭をドアにぶつけたことが原因で、もう天国へ行ってしまっている。ミーとスーは元気だけれど、結構な老鳥になってしまった。それでもスーは活発に飛び回っていて、放鳥時には妻のフユと一緒に巻上げカーテンまで飛び上がって潜ったりしている。一方、ミーのほうは、妻のモカに付き合ってかどうかはわからないが、ほとんど鳥かごから出なくなった。クリーム文鳥のモカは相変わらず目が悪いらしい。それでも仲睦まじく過ごしているのであまり心配はしていない。

 一緒に生まれた文鳥が同じような環境で過ごしてきても、その老い方にはかなり違いがあるものだと、スーとミーを比べて思う。

 写真は  フユと一緒のスー

      


   

       ブランコに乗っているミー