2021年9月26日日曜日

(19)ミーの羽毛

 

 いつのまにかスーとフユの朝のケンカがなくなった。あれは何だったのだろう。最近、変わったことといえば、夫がツボ巣にあったかえらなかった卵を取り払ったことくらいだから、やはりフユとスーのケンカはそれが原因だったのだろうか。もしかしたらフユがスーをツボ巣に入れまいとして追いかけまわしていたのかもしれない。とにかく平和になってよかった。

 バードバスでよく水浴びをしているフユに続き、隣の鳥かごのピヨ、その斜め前に見える鳥かごにいるモカの両メス文鳥もバードバスを使うようになった。オス文鳥は相変わらず臆病で、クリとスーは鳥かごの上の方にある飲み水を入れたスカイカフェの少ない水でバシャバシャと浴びている。老鳥のメグ(8歳8か月)もそのようだ。ミーは鳥かごから出たときに以前のようにソファーの上に用意した容器に入って水浴びをしている。

 ミーといえば、夫がまた変なことをいった。

「ミーは、ますます白っぽくなっている」

 いわれてみれば、ボディはそんな気もする。尾羽と頭は茶色っぽいままだけど、それでも頭の半分ほどは色が褪せて白っぽく見える。あまり恰好がいいとはいえないのに、ミーはやはり白っぽいボディに憧れているのだろうか。もう6歳5か月のミーだけど、こんな文鳥は初めてで、なんとも不思議だ。

2021年9月12日日曜日

(18)フユとスーの争い

 

 このところ朝になると、スーとフユの喧嘩のような追いかけっこが鳥かご内で勃発する。覆いの布を外して間もなくすると、それが始まる。シナモン文鳥のフユ(メス)が白文鳥のスー(オス)を追い回して争いになっているように見えるが、フユがなぜ怒ったようにスーを追い回しているのかがわからない。

 いまツボ巣にはフユの産んだ卵があって、覆いの布を外したときに見ると、フユはいつもツボ巣に入っていて卵を温めているようだ。そしてスーはスカイカフェに止まってツボ巣の方を見ている。少したつとフユがツボ巣から出てくるなりスーを追いかけまわす。スーをツボ巣に入れないようにと追い回しているのか、それとも何か気に入らないことがあってスーに怒っているのか?

 とにかく本気で2羽がケンカをしている。どう見ても遊びには見えない。ほかの文鳥たちも、それを見て「やめろ」と言わんばかりに鳴き騒ぐ。あやさんが手をたたいたりして脅してやめさせようとするけど、やめるのはその瞬間だけで、また始まる。怒ったあやさんは再びフユとスーの鳥かごに布をかけてしまう。すると間もなく静かになる。叱られていることはわかるらしい。

 30分もしたら布は取り去るが、そのあとはあまり騒がない。

 こんなことが毎朝繰り返されているが、つい最近まではなかったことだ。いったい2羽の間に、何があったのだろうか?