2022年9月26日月曜日

(19) モカちゃんも飛べない?

 

 もうすぐ4歳8か月になるクリーム文鳥のモカの様子がおかしい。ピヨに続いてあまり飛べなくなったのだ。ピヨは羽の筋肉か何かを痛めていて、元気なもののまだ治っていない状態なのだろうが、同じ高さの場所の移動は問題ないから、そのうちにまた高い位置にも飛び上がれるようになるのではないかと思われる。そしてモカの飛び方も何か変な様子。モカはピヨの場合と違って高い所に上がれるのだけれど、ひとりでは難しいようで、夫のミーに着いて行っている。そしてミーが別の場所に行ってしまうと心細いのか、さかんにミーを呼んでいる。どうも目が見えにくいようなのだ。夫の話では少し前に鳥かご内で頭をぶつけていたらしいから、そのせいで見えにくくなってしまったのか、それともすでに見えにくくなっていて、そんなことになったのか、わからないが、目が悪くなっているのは間違いなさそうだ。

 原因はわからない。ただ、文鳥の目は黒い目の方が丈夫なようだ。モカの目は赤い。ミーの目も赤いが、こういう目は黒い目に比べて弱いと聞いている。

 とはいえ、モカはまだ5歳にもなっていない。目が悪くなる年でもないだろう。やはり、頭をぶつけたことが原因なのだろうか。とくに高い場所から降りるのが怖いようだ。夫が暗くしてから台に乗ってモカを捕まえ鳥かごにもどしていた。少し心配だけれど、このまま。しばらく様子をみることにする。

2022年9月10日土曜日

(18) ピヨちゃん、大丈夫?

 

 5歳10か月になるシルバー文鳥のピヨが高く飛べなくなっている。1週間前の放鳥時に怪我をしたらしい。その日の夕方、夫が何かに鳥がぶつかる音がしてピヨの姿が消えてしまったといい、騒ぎになった。部屋の隅に置いてあるイーゼルの下あたりに落ちたようだということになり、ふたりで探しまわった。床に置いてあるツボ巣やガラクタをそっと片付けてピヨの姿を探すけれど見つからない。名前を呼んでも、こんなとき文鳥は声をださない。猫や犬と違って、静かにしているのが安全だと思っているのだろう。

部屋の鳥かごの下など他の場所にも棒を入れたりのぞいたりして探すが、いくら探してもみつからないのであきらめて夫は鳥かごの清掃作業を続けることになった。

 気絶していたとしても、気が付けばお腹が空いて出てくるだろうというわけだ。 そして、1時間後、夫の声がした。

「ピヨちゃん、こんなところにいたの。どうしたの?」

 ピヨが鳥かごが置いてあるテーブルの下に現れたのだ。その奥に置いてある荷物の陰にでもまぎれこんでいたらしい。そこからどうにか出てきたようだった。 見た目は怪我はなさそうだったが、えさを食べさせても飛べなかった。ぴょんと跳ねるものの飛べない。

「羽の筋肉か何かを痛めてしまったのだろう」

 夫がそういって、元気そうなので、しばらく様子を見ることにした。どこかの筋を巻き上げカーテンから出ようとしてひっかかって、痛めてしまったようだった。ピヨがもぐっていたと思われるカーテンにはピヨが破ったのか小さな穴が開いていた。

 それからピヨはあまり高く上がれなくなっている。とはいえ元気そうで、カーテンレールの上に上がろうと試みているようだから、そのうち元のように飛べるようになるだろう。それほど大事に至らなかったので安心した。

 ほかの文鳥たちも元気に過ごしている。きのうスーとフユのバードバスの水を換え、元通り鳥かごに付けたつもりだったが、突然「グググル」というメグの声がした。続いてスーとフユがピィピイチュンチュンと騒いだ。気が付くと、バードバスはメグの鳥かごについていて、彼らはその間違いをあやさんに教えたようだった。気づいて早速メグの鳥かごからスーたちの鳥かごに付け直すと、彼らは安心したように静かになった。彼らの言葉はわからないが、何かいいたいことがあるというくらいはわかるものだ。