2023年11月25日土曜日

(二十二) フユちゃん6歳

 

 3年前のハロウィーンの日にまもなく3歳になるというシナモン文鳥のフユちゃんが、この家にもらわれてきた。そして妻を亡くした白文長のスーのお嫁さんになった。フユの誕生日は11月18日ということで、フユももう6歳。一番若いクリーム文鳥のモカさえ年が明ければ6歳になるというのだから、この家の住人はみんな若くない。そして未亡人(鳥?)が2羽と年明けには11歳になる白文鳥のオスのメグ。文鳥5羽と老人2人の平和な暮らし。思えば贅沢な話だけれど、テレビの向こうでは罪もない多くの人々が殺されているのは耐え難いことだ。

 人は何を求めて生きているのだろうか。立場を利用してたくさんの人々を殺戮することなど許されるわけもなく、それが同じ人間の形の生きものがなした悪行だというのは悲しいことだ。

 ところで忘れていたが、11月14日はピポがこの家からいなくなってしまった日だ。それはフーが死んだ2015年のことだったから、もう8年前の出来事になる。行方不明になったピポを探して近所を探しまわったけれど結局、見つからなかった。多分、その日、家に戻れずに死んでしまったのだと思う。6歳4か月だった。フーのことが大好きだったから、フーを探して外に飛んで行ったのかもしれない。フーとピポは本当に頭の良いメスの白文鳥で、いまでもこの2羽がかくれんぼをして遊んでいる姿が目に浮かぶ。ピポのことを考えると、いまだに胸が痛む。でも、それも遠い昔のことになってきた。

2023年11月11日土曜日

(二十一) 暑い夏が過ぎて

 

きょうは11月11日。肌寒い日となった。 数日前の最高気温は27度5分で、。11月になっても夏日が続くというおかしな気候に気味の悪さを感じていたが、ようやく一雨ごとに涼しくなってきたようだ。少しほっとしている今日この頃で、天気予報によると今日の最高気温は20度にも達しないということだった。文鳥たちのところにも明け方は煖房が入れられている。急な冷え込みで銚子がくるってしまわないかと心配になるけれど、今のところ元気そうで水浴びもしているから一安心。それに夏に夫を失ったピヨとモカは朝になると大きな声で鳴いている。うるさいのはやはり寂しいからだろうけど、まあ元気なら少しぐらいうるさくてもいいとしよう。

 文鳥たちにとっては平和な居間だけれど、そこにあるテレビにはパレスチナの惨状が映し出されて、人類は一握りの悪人たちによって多くの人々が苦しまなくてはならないという受け入れがたい状況にあり、何とかならないものかと胸が痛む毎日。

 そんななか、大谷翔平の日本全国の小学校への野球グローブ寄贈という明るいニュースが流れてきて、みんなの心を和らげる。