2021年8月26日木曜日

(17)鳥かごをきれいに

 

 このところ夫がまた順番に鳥かごを洗っている。夫は毎日、鳥かご内の止まり木やツボ巣、そしてスカイカフェなどウェットティッシュで拭いているが、年に一度は鳥かごごと洗ってきれいにする。

 鳥かごを洗うのは結構大変な作業で、まず文鳥を鳥かごから出し、扉を大きく開けて取り付けてあるスカイカフェ、ツボ巣、ブランコ、止まり木などを外す。メグのところは、止まり木に幅を持たせるためにプチプチを両面テープで貼り付けてあるから、それを剥がすのも大変。最後に鳥かごの周りを覆っているプチプチも剥がして、鳥かごや外した止まり木などを風呂場にもっていって中性洗剤で洗う。

 それから乾かして、元のようにスカイカフェやブランコなどを取り付けて新しいプチプチでまた鳥かごの三方を覆うが、この作業には時間がかかる。二日を要すため、鳥かごを洗った晩は文鳥は他の鳥かごに入ることになる。といっても別に用意しておいた新しい鳥かごに入るのであって、ほかの文鳥の鳥かごに一緒に入れられるわけではない。そんなことをしたら大変で、、喧嘩が勃発する。文鳥は自軍たちの鳥かごをよく覚えていて、やたらな者は中に入れたりしない。鳥かごはみな同じ大きさなので、洗って元通りにツボ巣やブランコを付ければ取り換えても問題ないけれど、メグの鳥かごだけ下の部分がピンク色になっていて、夫によるとメグはそれをよく知っているという。以前、ランがいたとき、いつもなら一緒に鳥かごに入るはずなのに、臨時の白い鳥かごに入れようとしたら、ランだけはすぐに入ったものの、メグは躊躇していたらしい。結局、そのときはあきらめてその鳥かごに入ったというが、夫いわく、

「メグは自分が一番偉いから、自分だけピンク色の鳥かごにいるんだと思っている。特別だと思っているんだよ」

 すると、いつもメグが夫の頭の上に止まっているのも、そういうこと? 本当にそうかはわからないけど、メグがピンク色の鳥かごを気に入っていることは確かなようだ。

  


2021年8月11日水曜日

(16)バードバス

     

 久しぶりに夫がバードバスを購入して、鳥かごに取り付けた。これまで彼らは水飲み用機で浴びていたが、鳥かごの下に敷いた新聞紙がびしょびしょになってしまってきたならしいというのが、その理由らしい。

 昔、ピーとフーの2羽の文鳥がいたときにバードバスを鳥かごに取り付けたことがあって、それ以来のことだ。もう15年近く前になるけど、そのときの2羽の様子を思い出す。

 見慣れないものに文鳥は臆病である。頭のいいピーは自分が最初に透明とはいえ閉ざされた空間に入るのは気が進まない。そこでピーは盛んにフーをけしかけて、無理やりフーをバードバスに追いやり水の中に入らせた。そして、フーの水浴びを見届けると、そのあと自分も中に入って水浴びをしていた。

 オスの方がメスよりも臆病というか用心深いというか、今回もそんな光景が見られた。

 最初にクリとピヨ、それにスーとフユのそれぞれの鳥かごにバードバスを取り付けた。その日はどちらも浴びないようなので水飲み容器にもどす。翌日、またバードバスを取り付けると、こんどはだれかが水浴びを始めた。

 やはり、予想していたとおり、それはフユだった。メスの方が勇気がある。その後スーがそこで浴びたかどうかわからないが、今朝、水浴びの音がしたので見ると、となりの鳥かごのクリがバードバスから出てきた。クリもフユの浴びるのを見て、安心して入ることにしたのだろう。

 ミーとモカはいつも鳥かごから出てソファーの上に用意した円形の容器で水浴びをしているから、鳥かご内はあまり汚れていない。メグは独りだし、スカイカフェに入れた水で浴びている。それも年のせいか、チャポンと入るだけなので、鳥かご内の新聞紙が濡れて居ることも少ない。

 それぞれの方法で水浴びをして暑さをしのいでいるこの頃だけど、手のひらの水浴びは最近しなくなっている。いったいいつからなのだろうか。多分、チーを水浴びさせるようになってからだ。その分、ほかの子の手のひらの水浴びはなくなっていた。

 でも、きょうの夕方、久しぶりに台所の蛇口にスーが来て、あやさんの手のひらのプールに入った。みんなが争うように飛んできて、周囲を水浸しにしていた頃がなつかしい。