2021年8月11日水曜日

(16)バードバス

     

 久しぶりに夫がバードバスを購入して、鳥かごに取り付けた。これまで彼らは水飲み用機で浴びていたが、鳥かごの下に敷いた新聞紙がびしょびしょになってしまってきたならしいというのが、その理由らしい。

 昔、ピーとフーの2羽の文鳥がいたときにバードバスを鳥かごに取り付けたことがあって、それ以来のことだ。もう15年近く前になるけど、そのときの2羽の様子を思い出す。

 見慣れないものに文鳥は臆病である。頭のいいピーは自分が最初に透明とはいえ閉ざされた空間に入るのは気が進まない。そこでピーは盛んにフーをけしかけて、無理やりフーをバードバスに追いやり水の中に入らせた。そして、フーの水浴びを見届けると、そのあと自分も中に入って水浴びをしていた。

 オスの方がメスよりも臆病というか用心深いというか、今回もそんな光景が見られた。

 最初にクリとピヨ、それにスーとフユのそれぞれの鳥かごにバードバスを取り付けた。その日はどちらも浴びないようなので水飲み容器にもどす。翌日、またバードバスを取り付けると、こんどはだれかが水浴びを始めた。

 やはり、予想していたとおり、それはフユだった。メスの方が勇気がある。その後スーがそこで浴びたかどうかわからないが、今朝、水浴びの音がしたので見ると、となりの鳥かごのクリがバードバスから出てきた。クリもフユの浴びるのを見て、安心して入ることにしたのだろう。

 ミーとモカはいつも鳥かごから出てソファーの上に用意した円形の容器で水浴びをしているから、鳥かご内はあまり汚れていない。メグは独りだし、スカイカフェに入れた水で浴びている。それも年のせいか、チャポンと入るだけなので、鳥かご内の新聞紙が濡れて居ることも少ない。

 それぞれの方法で水浴びをして暑さをしのいでいるこの頃だけど、手のひらの水浴びは最近しなくなっている。いったいいつからなのだろうか。多分、チーを水浴びさせるようになってからだ。その分、ほかの子の手のひらの水浴びはなくなっていた。

 でも、きょうの夕方、久しぶりに台所の蛇口にスーが来て、あやさんの手のひらのプールに入った。みんなが争うように飛んできて、周囲を水浸しにしていた頃がなつかしい。

 

 


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