4月14日のことだった。いつものように鳥かごの覆いの布を外しながら文鳥たちに呼びかける。
「ピヨちゃん、おはよう」といって、シルバー文鳥のピヨの鳥かご内をのぞくけれど、ピヨの姿はなかった。いつもはスーたち側
にあるスカイカフェの上に止まっているのに、どうしたのだろうと鳥かごの下を見ても姿がない。おかしいと思ってツボ巣に手を入れると、ピヨが寝ていた。様子がおかしい。えさを食べさせようと思い手に取って温めると、気持ちよさそうに眠った。
そのままヒーリングをしてからえさを食べさせたが、あまり食べずにリンゴジュースをなめただけで、またすぐに眠ってしまった。しばらく抱いて温めていると少し元気になったので部屋のマットの暖房を入れてエサを撒いたタオルの上に寝かせた。
夫が起きてきたのでピヨの話をすると、夕べ夜中に止まり木から下に落ちたのでツボ巣に入れたとのことだった。
ピヨは飛べなくなって久しいけれど、鳥かごの中は移動出来ていた。でもツボ巣に入っていることはほとんどない。たぶんツボ巣の上かスカイカフェに止まっていることが多いはず。ツボ巣に入れられたままだということは、動けないのだと思われた。
そういえば、ちょっと前のことだったが、ぴょが床に落ちていたことがあった。急いで拾い上げてびっくりしたのは、彼女が坂様に転がっていたことだった。夫によると、最近ピヨは逆さになった状態から起き上がれないことがあるという。
ピヨが鳥かご内の低い位置で生活ができるようにツボ巣を下に置いてえさや水も鳥かご内の床に置くことに下。昼過ぎにはピヨも少しエサを食べてタオルの上を移動するようになったので、鳥かごの床に夫が暖房をセットした。
夕方には鳥かごの床に戻し、少し安心して寝かせたが、夜中に夫がピヨが死んでしまったと告げた。
苦手だった人の手の中で、あんなに静かに長い間抱かれていたピヨ。相当具合が悪かったに違いない。7歳半の人生(鳥生)は少し短すぎるような気がした。昨年7月に天国へ召されたクリのもとへ行くことだろう。数日後、雨上がりの庭で土を掘り、クリのそばに埋葬した。お別れはいつも悲しい。