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2020年10月11日日曜日

(21)長生きの秘訣?

 


 11歳を過ぎたシナモン文鳥のチーちゃんは、相変わらず元気に過ごしている。といっても、ほとんど眠っているけれど・・・。

 文鳥の寿命はふつう7~8年ときくから、チーはかなり長生きということになる。この家で9歳以上生きたのはパぴ、マイ、るみだけど、10歳を超えたものはチーと昔飼っていたピーちゃん(12年生きた)の2羽しかいない。そしてチーは、11歳を過ぎている。

文鳥は繊細な鳥だから、精神的に安定していることが長生きするには大事なことだろう。けれども時にはとこかにぶつかるなどで怪我をすることも多いから、そればかりでも難しい。やはりそれぞれが持っている運命というものがあるのかもしれない。

 それでもチーを見ていると、これが長生きの秘訣かなと思えることがある。一つには、あまり周りにきをつかわずにマイペースで過ごすこと。それからチーは大食漢ではなかった。どちらかといえば小食で細身で過ごしてきた。さらには、あまり冒険をしない。巻き上げカーテンの昼寝場の場所取りも妻のピポに任せていて、自分はピポに取ってもらった場所にあとから行って、そこにもぐって悠々と昼寝をしていた。まあ、それはピポがいなくなってからは、できなくなってしまったのだけど、それまではピポのお陰で、けっこういい思いをしていた。そして今は文鳥たちの中で一番大事にされている。何しろ1日3回は抱き上げられて食べさせてもらい、手の中で眠り、ときには水浴びまでさせてもらっているのだから、決して悪い暮らしではないはずだ。もしかしたら、もうすでに極楽にいるつもりかもしれない。眠っている間には、別れた妻のピポに会っている可能性だってありそうだ。毎日が極楽、極楽。

2017年11月15日水曜日

ポエム⑤


    「できなくっても いいんだよ」

   さかあがり

できなくっても だいじょうぶ

そのうち きっと できるから

もし、ずっとできなくても

それはそれで いいんだよ

でも、がんばるキミは すてきだよ

 

             とびばこ

        とべなくっても だいじょうぶ

        そのうち きっと とべるから

        もし、ずっととべなくても

        それはそれで いいんだよ

        たいせつなのは ちょうせんさ

 

    べんきょう

わからなくっても だいじょうぶ

そのうち きっと わかるから

もし ずっとわからなくても

おとなになれば かんたんさ

かんじんなのは 明るい気もち

2015年10月15日木曜日

ポエム④ 色あそび

このところ、絵の具を使った絵らしい絵を描いていない。でも、気がつけば、そこここにセザンヌやブラマンクの世界が広がっていました。

 

「色あそび」

 

白い画用紙に ポトリと青い水

にじんで 広がって

すみれの花が さきました

 

 

緑の芝生に ふわりと白い紙

風にゆれて 舞い上がり

かわいいちょうちょのフラダンス

 

 
    夜のお空に パアーッと流れ星

にじんで 消えて

お願いごとが かなうかな

 

  
目が悪いのが幸いして、細かいところが見えないので、まさに大胆な絵画の世界がそこにあります。本当は、そんな場面を切り取って残せたらいいのですが、それができずに歯痒いかぎり

 

2015年10月9日金曜日

ポエム③ かめちゃんのひとりごと

――以前、マンションのベランダで石ガメを飼っていました。ペットショップから買ってきたときは金銭ガメだったのに、成長して金色の線がなくなって、石ガメになりました。そのうち、家の引っ越しのため、石ガメはみんなと別れて水郷地帯にある博物館に連れていかれました。突然のことで、さぞや、とまどったことでしょう。――

 

   「かめちゃんのひとりごと」

 

おひさま ニコニコ いいきもち

ううううう~ん あ~ああ 

ポカポカして ねむくなった

うとうと こっくり グーグーグー

 

  ハックショーン ああ びっくり

  あれあれ もう おほしさま 光ってる

  ぼく ずいぶん ねむったみたい

  うわああ わわわあ~ たいへんだ

  おほしさまが おちてくる たすけてェ~

 

それにしても しずかだな おほしさま どこにおちたの

ちょっと かおを出してみよう

あっ いたいた あんなところに おほしさま

お水に光がうつってる

 

  あっ こっちを向いた なにかいわなくちゃ

  お おほしさま ぼ ぼくに なにかご用でも

  あれ へんじがない 大きな声で もういちど

  あの もしもし ぼくに なにかご用でも

 

「べつに あなたに ご用は ないわ」

じゃあ どうして ここに

「おいしいお水 のみたいからよ」

おほしさまも お水をのむのか

あれ いなくなっちゃった

 

  まあ いいか でも なんだか へん

  ねむってるまに マリさん すいそうの水 かえたのかな

  くらくて よく見えないけど 

  ひとまず きれいな水で ひとおよぎ ポチャーン

 

ありゃりゃりゃりゃ 足が底につかないぞ へんだな

マリさん ずいぶん お水を入れたな

スーイ スーイ スーイ つめたくて いいきもち

 

  さて 石の上で あさまで ひとねむり

  よっこらしょ

  やっぱり へんだな 石もちがうかんじ

  あかるくなれば わかるだろう とにかく ひとねむり

  グーグーグー

 

ありゃりゃりゃりゃ どうして かめが こんなにいるの

そうか きれいなすいそうに

ぼくが うつっているんだな

あれあれ だけど すいそうのガラスがない

おかしいな もしかして ぼくは まだ ゆめの中?

 

  ほっぺを つねって おおいたい

  ゆめじゃないぞ みんな てんでにうごいてる

  ここは いったいどこなんだろう

  大きなお池に 大きな石 マリさんは どこ?

 

「ゆうべ かめちゃん しずかでしたか」

あれ マリさんの声 マリさん あんなところに

「このまま よろしくおねがいします」

長ぐつをはいた おじさんと はなしてる

あれ? ないてるみたい ちかくへ行こう

 

  マリさんが こっちに 手をふった

  さよならって どこへ行くの ぼくをおいて

  まって マリさん 行かないで

  ハア ハア ハア 行ってしまった

 

どうして ぼくは いま ここに

ねむっているまに きたのかな

もう マリさんに あえないのかな

ぼく すてられたのかもしれないな

 

  バシャ バシャ バシャ! 

  みんな お池にとびこんで  どこへ行くの

  ぼくも行く ポチャーン スイスイ

  あんなところに さっきのおじさん

  バケツからお池に なにかまいている

 

おいしいにおい おなかがすいた

パクパク ムシャムシャ パクパク ムシャムシャ

ごちそうさま ねむくなった

 

  ゆうべの お空と同じだな

  また おほしさまが おちてきた

  こんやは みっつも たいへんだぁ~

  ヒャー たすけてェ~ コウラの中で丸まろう

 

だけど やっぱり しずかなまんまだ

そっと ようすをみるしかないか

あれ? 大きな光のわの中に マリさんがいる

マリさん! ぼくだよ

あっ マリさんが きえちゃった

 

  「どうしたの? さびしそうなかおをして」

  あっ おほしさま マリさんは どこに

  「おほしさまって だれのこと? わたしたちはホタル」

  えっ ホタルって おほしさまじゃないの

 

「マリさんは しらないけど げんきを出して、

いっしょに あそびましょう」

「ほら クルクルまわって 光のわ」

あっ 光の中に マリさんがいる

「これなら いつでも マリさんにあえるわ」

ワア マリさんだ ホタルさん ありがとう

ぼく もう さびしくなんかないよ

 

――いまでは、たくさんのかめたちとホタルさんが、かめちゃんのお友だち。それでもかめちゃんは、星空を見上げて、ときどきマリさんのことを想うのです。――

2015年10月2日金曜日

ポエム② ねえ ばあば

 ばあばにだって子どものころがあったんです。それは、遠い記憶だけれど、ついこのあいだのことのようにも思えます。

 
「ねえ ばあば」

 
ねえ ばあば

ばあばは いつも わらってるけど

なんで そんなに おかしいの

わたしといると うれしいの

 
   ふふふ そうね 

   やっぱり、それは うれしいわ

   だけど ばあばは もともと げらさんなの

   おはしがころがっても 

   しっぱいしても わらうって

   ばあばのママが いってたもの

 

ねえ ばあば

ばあばのママって どんなひと

わたし しゃしん みたことあるけど

いまは いったい どこにいるの

 
   ふふふ そうね

   やっぱり おそらにいるのかな

   だけど ときどきそばにきて

   みんなのことを みているわ

   わらってすごしているだろうか

   なみだを ながしていないだろうかって

 

ねえ ばあば

ばあばのママにも ばあばがいたの

わたし しゃしんも みてないけれど

どんな おかおをしてたのかしら

 
   ふふふ そうね

   やっぱり ふたりに にてたのかしら

   むかしは しゃしんも すくないし

   あっても くうしゅうで やけたから

   ばあばも ぜんぜん しらないの

 

ねえ ばあば

くうしゅうって なんのこと

かじみたいに やけちゃうの

それとも なにかべつのことなの

 
   ふふふ そうね

   それは そらから ばくだん おとす

   してはいけない わるいこと 

   やけて みんな なくなったって

   ばあばのばあばが いってたわ

   そんな よのなか いやだから

   みんな かしこくならなくちゃ

 

2015年9月26日土曜日

ポエム① ぶんちょうさん

 あやさんちの文鳥たちは、その後も新しい生命が加わり、ますますにぎやかにすごしています。
 
 14羽になった文鳥たちの様子はおいおいお知らせするとして、今回はポエムです。じつは、文鳥さんは小さな子どもが苦手なんです。
 
 
 
「ぶんちょうさん」
 
 
ぶんちょうさんて わたしがいくと
 
バサバサさわいで にげるけど
 
どうして わたしじゃ いけないの
 
ばあばのかたには とまるのに
 
そんなに わたしが こわいのかしら 
 
わたし ちょこちょこ あるくけど 
 
なんにもしないし やさしいわ
 
ぶんちょうさんは おくびょうね
 
 
ぶんちょうさん きょうは ポピポピ
 
チュンチュン なかないけれど
 
どこか ぐあいが わるいのかしら
 
わたし なんだか しんぱいだから
 
ちょっと のぞいてみたいけど
 
わたしがのぞくと あばれるから
 
ばあばに そっときいてみた
 
そしたら かんうで だるいんだって
 
ぶんちょうさんも たいへんね
 
 
ぶんちょうさん ばあばが 
 
おしえてくれたけど
 
かんうって からだじゅうのはねが 
 
ぬけかわるんだって
 
なつのはねに かわるとき
 
だるくて ねむいって ほんとなの
 
おしゃれをするのも たいへんだけど
 
うすぎになったら ビュンビュンとんで
 
また にぎやかに さわげるわ
 
みんなで なかよく うたおうよ
 
 
ぶんちょうさん あんよはあるけど
 
おてては ないの
 
おりょうりしたりは できないけれど
 
かたいものでも くちばしで
 
つぶせるから へいきなの
 
つばさがあるから いらないのかしら
 
つばさをひろげて はばたいたら 
 
たかいところも なんのその
 
いやなことなど わすれそう
 
わたしも いっしょに とびたいわ