2015年10月2日金曜日

ポエム② ねえ ばあば

 ばあばにだって子どものころがあったんです。それは、遠い記憶だけれど、ついこのあいだのことのようにも思えます。

 
「ねえ ばあば」

 
ねえ ばあば

ばあばは いつも わらってるけど

なんで そんなに おかしいの

わたしといると うれしいの

 
   ふふふ そうね 

   やっぱり、それは うれしいわ

   だけど ばあばは もともと げらさんなの

   おはしがころがっても 

   しっぱいしても わらうって

   ばあばのママが いってたもの

 

ねえ ばあば

ばあばのママって どんなひと

わたし しゃしん みたことあるけど

いまは いったい どこにいるの

 
   ふふふ そうね

   やっぱり おそらにいるのかな

   だけど ときどきそばにきて

   みんなのことを みているわ

   わらってすごしているだろうか

   なみだを ながしていないだろうかって

 

ねえ ばあば

ばあばのママにも ばあばがいたの

わたし しゃしんも みてないけれど

どんな おかおをしてたのかしら

 
   ふふふ そうね

   やっぱり ふたりに にてたのかしら

   むかしは しゃしんも すくないし

   あっても くうしゅうで やけたから

   ばあばも ぜんぜん しらないの

 

ねえ ばあば

くうしゅうって なんのこと

かじみたいに やけちゃうの

それとも なにかべつのことなの

 
   ふふふ そうね

   それは そらから ばくだん おとす

   してはいけない わるいこと 

   やけて みんな なくなったって

   ばあばのばあばが いってたわ

   そんな よのなか いやだから

   みんな かしこくならなくちゃ

 

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