2020年7月24日金曜日

[16]文鳥のおじいさん[




7月22日はマイの一周忌だった。いまはマイの代わりにシナモン文鳥のチーを抱いてえさを食べさせている。マイとチーの抱き心地は少し違うが、どちらも不自由な老体をすっかりこちらの手の中に預けているのは同じであって、2羽が重なってなんとも愛おしい。

チーはあと1か月で11歳になるけど、鳥かごの中を歩いてえさを食べたり水を飲んだりできる。ときには水の入った平べったいお皿(いつもこれを飲んでいる)に乗って水浴びの真似事をして、鳥かごの床をびしょびしょにしてしまっている。

 マイはそんなこともできなかったから、水道の蛇口の下に連れて行って水をかけてやっていた。マイは素直でおとなしく従っていた。そして、そのあと身体を温めてやるとしばらく眠った。

チーは時々背中の方に水をかけて洗ってやるものの、自分でお皿に腹ばいになって浴びるほうが好きなようだ。そういえばチーはいつも自分の鳥かごにある水飲みの容器で水浴びをしていた。それもたいてい鳥かごを開けて訪朝してもらえる直前のことだったから、「チーは必ずお出かけ前にきれいにしている」などと思っていた。

 それにしても年を取るというのは文鳥さんでも大変なことのようである。  写真は
在りし日のマイちゃん

2020年7月7日火曜日

(15)メグのかわいそうな姿



 きょうは7月7日、七夕のはずだ。九州方面では大雨による大洪水でそれどころではない。九州にかぎらず日本中で雨模様の空が続いている。そのうえ新型コロナもまた感染者が増加傾向にあって、今年の七夕は、ほとんど忘れられているようだ。
 文鳥たちにとって七夕は関係ないことながら、梅雨とはいえ、このうっとうしい気候は、彼らにとっても気の晴れない日々だろう。
 特に最近、伴侶のランを亡くしてしまったメグにとって、気の重い日が続いていることと思う。メグの鳥かごは先日、夫がきれいに洗って、止まり木も2本にプチプチを張って幅を持たせた。やはりもうすぐ7歳半になるから、おぼつかない止り方をしていたので、これなら安心して止れる。
 とにかくメグは自分で胸の羽を抜いてしまったから、傷跡が見るからに痛々しい。その哀れな姿を写真に撮ったので、掲載しておこう。それでもメグは、まずまず元気だから、やがてはきれいになるだろうと思っている。