2022年6月14日火曜日

(12) 梅雨空の下で

 

 6月も半ばになって、今年は少し早い梅雨入りのようだ。文鳥たちの羽毛はきれいになってきたが、まだ、みんなおとなしい。老鳥が多いということもあってか静かに居眠りしている様子。窓からの光も弱い薄暗い日は人間だって眠いのだから無理もない

 そんなわけでスーとフユもおとなしい。近頃は仲良く過ごしているようだ。普段は静かな彼らだけれど、決まった時間になると鳴きだして騒がしくなるからおもしろい。朝は部屋のカーテンを開けると、その音で鳴き出すし、夜は眠る時刻が近くなると騒ぎ出す。朝は鳥かごの覆いの布を早くとって明るくしろとばかりに、夜はテレビの気象情報が始まる時刻で7時少し前なのだけれど、その時間にnhkの第一チャンネルにしろということか。とにかくそれが点いていないといけないのだ。それを聞いて彼らはその日の眠りにつく。彼らにとって決まったルーティンは大切なようだ。ちなみにこのnhkの気象情報のイントロの音楽が変わってしまって、彼らは少し戸惑いがちのようでもあるが、たまに以前のようなイントロが聞こえると、うれしそうに高々とさえずる。そして昼間は放鳥の時間を待っていて、その時間が近づくと、お出かけ前のシャワーなのかバードバスに入ってカラカラと音をたてる。準備万端で鳥かごから出るのを待っている。もしなかなか出してもらえないと鳴いて要求する。彼らにとって何事も予定通りに進むことが大事なようだ。

 近頃の水浴びというとみんな鳥かぼに取り付けてあるバードバスで浴びている。もうみんなバードバスで浴びられるようになったのである。ところがきょう、珍しいことがあった。スーが久しぶりにキッチンのシンクの蛇口にきて、手のひらの水浴びをしたのである。おそらく2年ぶりくらいだろう。


 


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