2018年11月13日火曜日

22、ボク、マイだよ


   白文鳥でるみの夫のマイだよ。もう8歳半になったんだ。すっかりおじいさんになってしまって、片足が具合が悪い。だから毎日、大変なんだ。

 つまり、鳥かぼの中を自由に動けなくなってしまってさ。おなかがすいたらツボ巣から鳥かごの下に飛び降りるんだ。近くのスカイカフェに飛び移ってえさを食べるのが難しいわけで、ママが下に用意してくれた平べったいえさ入れのえさを食べることにしている。だけどツボ巣から落ちてからも大変で、なんとかその新聞紙の上をすべるようにしてえさに近づいて行き、それからえさ入れの上におおいかぶさってえさを食べる。食べ終わったら鳥かごの前のほうのフチにつかまっている。

 そのうちにママかパパが気が付いてボクを抱き上げて、スカイカフェの水を飲ませてくれ、それからえさの入ったスカイカフェに入れてくれる。

 そんなときボクは、ママの差し出してくれた手をちょっとカムんだ。それはお礼のあいさつのつもりだけど、ママにはちゃんとわかっているのかな。ときどき「イタイよ」なんていってる。そしてぼっくはお腹がいっぱいになって、ツボ巣にもどるんだ。そこからなら自分で戻れるはずなんだけど、たまに、また下におちちゃって、しばらく下にいることもある。そんなとき、るみが心配してくれて、ボクの様子を見ているんだ。まあ、そのうちにはママかパパが気が付いてツボ巣に戻してもらえるけどね。ボクがツボ巣に戻るとるみがうれしそうな声を出して迎えてくれる。

 水浴びはママの手の中でして、それから抱いてえさを食べさせてくれる。だけど、ママがいないときは、ボクはソファーの上に放っておかれるんだ。パパはその間、みんなの鳥かごの掃除をしているから、ボクの面倒はみられないから仕方ないんだよ。だから、ボクはあまりママに出かけてほしくない。お昼寝だってママに抱かれてするほうが快適だもん。

 そんなわけでボクはなんとかやっているけど、年上のチーのヤツがうらやましそうにママの肩にやってくる。でも、あっちはボクより元気だからな。チーとはもう8年半も一緒にいることになるんだな。昔はよくケンカしたもんだ。なつかしいなあ。

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