(十八)モカちゃん、すっかり甘えん坊
フユがいなくなってしまってから1か月が過ぎた。季節もやっと秋めいてきたがいきなり冬のような寒い日もあって、やはり秋は短そうだ。
すでにモカの鳥かごには暖房を入れた。これまでは夫が全部やっていたもので、工夫の跡がうかがえるものの、目の悪いあやさんがセットするのはやっかいだ。それでも一応なんとか床暖房と電球型の暖房をセットして、急な寒さに間に合わせることができた。
モカはもうじき7歳9か月になる。いいおばあさんだ。もう飛ぶことはとっくにできなくなっているし、鳥かご内の高い場所にもうまく上がれない。あやさんが鳥かご内の止まり木やスカイカフェの位置を工夫してみるものの、なかなかうまくいかない。毎日が試行錯誤の日々となっている。その分、モカを抱くことも多くなって、モカはすっかり甘えん坊になってしまった。以前よりも大声を出してあやさんを呼ぶ。もうモカの相手はあやさんしかいなくなってしまったのだ。ふたりとも目の悪いおばあさんだから、残された日々を仲良くしていくほかないだろう。
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