2017年9月7日木曜日

(35)パピは床の生活

 8歳半を過ぎた老齢のオス文鳥・パピちゃんは、もう止まり木にも上がれない。そのため低い位置に取り付けたツボ巣にも入れなくなった。ときどき、そのツボ巣の下でじっとしている。このままではえさ入れのえさも食べられないので、平べったいお皿にえさや水を入れることにした。すると、パピはときどきえさの入ったお皿にちょこんと乗っている。これだと、足の納まりがいいのかもしれない。

 ツボ巣はもう1つ、鳥かごの床に布で固定して置いた。これなら低いので、自分で出られる。けれども夜になって入るときは、夫が鳥かごに手を入れてパピをツボ巣に移している。
 そのときもそうだけど、鳥かごそうじのときも、夫はパピに手をかまれる。パピの鳥かごそうじのときは、別の鳥かごに移さなければならないけど、パピはバサバサして逃げようとする。それを夫が捕まえると、夫の手にかみつくらしい。
 パピはいまだに、人間の手はこわいようで、生まれてからしばらく手乗りでなかったことの後遺症はなかなか消えない。それでも、だんだん、やさしくかむようになったというから、反射的にかんでしまうのだろう。
 そんなパピの頭を夫がなでてやると、おとなしくなるという。

 鳥かごそうじのときに移る鳥かごに、低い透明な入れ物に水を入れておいたところ、きょうになって、ようやくそこに入って水浴びをした。3日ほど前には、ほとんど水の入らない平たい水飲み容器で浴びようとしたらしく、えさや辺りの新聞紙が濡れていた。飛べなくなっても、たまには水浴びがしたいようだ。

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