2019年11月2日土曜日

(十九)文鳥さんは賢い



 気が付いたら、もう11月だ。先月の台風のあとに、また大雨が降り、千葉県をはじめ被災地は大変なことになっている。まだ避難している人も多いようだが、これからの生活を考えると胸が痛いことだろう。この国は、災害にあった人々に優しくない。いつも「自分たちで何とかしろ」という感じで、ほとんど救済のお金がでない。

 そうでなくても、貧困家庭で食事も満足に食べられない子どもたちがたくさんいるという現状もあり、嘆かわしいばかりだ。

 文鳥たちは、そんなこととは関係なく、相変わらず元気に過ごしている。最年長のチーは10歳2か月を過ぎて寝ていることが多くなったものの、まだヨチヨチ歩ける。彼らは飼い主によって住まいを与えられて、一応、食べることには困らない。生きているのは狭い空間だけど、それなりに自由を楽しんでいる。

 こうしてみると、どちらに生まれたほうが良いか、わからなくなる。それは、もちろん人間だろうと、人はいうかもしれないが、それならもっと人々の基本的な生活がちゃんと守られなければならないし、多くの人々がお金によって苦しめられるような社会を変えなければ駄目だろう。

 そのためには、たくさんのいろんなことを知らないといけないと思ったりもするけれど、文鳥たちがそれほど多くのことを知っているとは考えにくい。だとすると、本来的に彼らのほうが賢いのかもしれない。

 それにしても自然の猛威は恐ろしい。

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