2022年8月12日金曜日

(16) カルトと日本人

 

7月初旬に元首相が参議院選挙の応援演説中に手製の拳銃によって暗殺されてから、この国では急にカルト教団の話題が沸騰し、政権との関係が表面に出てきた。1995年に起きた地下鉄サリン事件でオウム真理教が摘発されたときもこの国の公安警察の間抜けぶりに腹立たしかったが、こんかいの状況を見るとその後もカルトに対する対策ができていなかったことに呆れた。

 気が付けば、この国はかなりカルトに占拠されている。想像以上だった。自民党の出してきていた憲法草案のあの異常な内容がこのカルト教団の教えそのものだったとは。そして夫婦別姓やLGBT法案がなぜ通らないのかという疑問も一挙に解けた。カルトに支配された政府だったのだから当然そうなったのだ。恐ろしいことだ。さらに恐ろしいのはこのままではもっと多くの犠牲者がうまれ、何もなせない政治が多くの病死者や自殺者を産むだろうと予想されることだ。

 世の中にはたくさんの不安や恐怖が広がっている。けれども人類は知恵や経験によってそれらを乗り越えてきたはずだ。神様は魔法使いではない。そして恐怖を与えるものでもない。すべての人に心の平安を与えようとするのが宗教の在り方ではないのだろうか。

 この国には、もっと哲学的なちゃんとした教育が必要で、その教育はだれでも無償で受けられなくてはならないだろう。

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