2022年12月11日日曜日

(24) 文鳥の心

 

12月12日はルミの誕生日。9歳以上生きたシナモン文鳥のメスだった。この家のメスでは一番長生きで、ケガや病気など心配するようなことは、ほとんどなかった。夫のマイとの間にヒナは生まれなかったけれど、マイはやさしい白文鳥で、2羽は仲の良いペアだった。長生きをするには元々の体質もあるだろうけど、なんといっても心の平安が大切なような気がする。優しい夫を持つことはメス文鳥にとっては大事なことのように思う。この家では意地悪な文鳥はいないが、自分勝手な者はいる。特にオス文鳥は威張る傾向にあり、彼らが優しくなるのは少し年齢がいってからというのが多い。

 文鳥たちを見ていると、いま騒がれているカルト信者たちの家庭崩壊のさまが、いろいろなことを考えさせる。なぜ人間は、これほどまでにとんでもないことを信じ、そのために家族にまで大きな苦しみを与えて生きて行けるのか、不思議でならない。文鳥には恐らくマインドコントロールなどというものはないのだろう。人間の脳は進化しすぎて、かえってもろくなってしまったのかもしれないと思ったりもする。

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