2025年2月28日金曜日

(四) あれから10年

 

2月もきょうで終わろうとしている。ブログを始めてから10年になる。この家で文鳥を飼い始めてからだと18年になるだろうか。白文鳥のフーが天国へ行ってしまってから間もなくして、文鳥の記録を残そうと思い、ブログを始めた。

 フーとの別れは2015年2月22日の夕方だった。数日前から具合いの悪かったフーは、あやさんが外出から帰ってみると、療養用の鳥かご内のツボ巣の中で死んでいた。7年半の一生だったが、満身創痍でよく頑張った。フーとピーがペットショップからこの家にきたとき、まだしっかり立てずにおがくずの上にいた。そのうちに立ち上がってお腹が空くと大声で鳴いていた。なんともいえない愛らしい2羽だった。やがて立てるようになって飛び始めると、毎日のように私達と日中の長い時間を過ごした。2羽は恐らく私たちのことを本当の親だと思っていたに違いない。、鳥かごから出て部屋の中を行き来し2羽は一緒に遊んでいた。鳥かごにいるとき、傍に行くと、鳥かごから出せとばかりに騒いだ。出してやると頭や肩に乗って、洗面所やトイレまで着いてきた。さすがにトイレの中には入れてもらえずにドアの前の絵の額に乗って待っていて、出てきたあやさんの頭に乗って洗面所について行った。洗面所の鏡に映る自分たちとあやさんの姿を見て、何やら2羽はささやきあっていた。時には、あやさんのパソコンの前で、右手と左手にそれぞれ異なった形で丸くなって眠った。

フーはお団子のように丸くなり、ピーはせんべいのように平べったくなって眠った

思い出が駆け巡り、きょう2月28日はクリとチビ、そしてもらわれていったマミの誕生日でもあった。この家で過ごした文鳥は23羽になるだろうか。

 今、フユは相変わらずモカの水浴び容器で水浴びをして、モカはそのあと新しく換えてもらった容器の水で浴びている。モカは少し迷惑に思っているようだが、それでも独りぼっちよりはいいのかもしれない。

2025年2月14日金曜日

(三) 春の足音

 

 2月も半ばになると、春の陽射しが感じられる日もあって、文鳥たちの昼寝の時間も多い様子。それでも部屋のドアを開けたりすると、こちらの動きを察知してチュンチュンピッピと鳴きだすから面白い。たぶん退屈して居眠りでもしているのだろう。フユなどは鳥かごの傍へ行くと、騒がしく鳴く。もう亡き夫を呼んで鳴くようなことはなくなったようだけれど、そのぶんかなり退屈しているようだ。

 とにかくモカとフユのメスが2羽いるだけになってしまった。性格は大分違っていて、フユの方が積極的でかっばつに動く。鳥かごを掃除するとき、フユは出入口を開けるとさったと隣のモカの鳥かごに入り込んでいく。モカのえさを食べたり水浴び器で水浴びをしたりと他人の部屋でわがもの顔にふるまっている。モカはいつもどおりにブランコに乗っておとなしくしているが、時にはカルカルという声を出して、出ていけとばかりに怒っている。フユのあまりに勝手なふるまいに我慢しきれなくなったといった感じ。だからといって、フユが入ってこなければ、それはそれでつまらないのかもしれない。そんな2羽の様子を見ていると、同じ一つの鳥かごに入れるのは難しいような気がする。オス同士は難しいといわれているけれど、メス同士でも姉妹とかでないとダメなのかもしれない。

 これまで、ナナとココ、トビとユウは一緒の鳥かごで平和に暮らしていたけれど、それは姉妹だったからだろう。一緒に生まれて育ってきたから、あまり問題がなかったようだ。

 7歳を過ぎたこの2羽のメスは、子供を持つことがなかったせいか、年下の若い文鳥と暮らすことがなかったせいか、いつまでたっても子どもっぽい。10年前に7歳半で天国へ行ったフーとはかなり違う。フーは本当に賢いリーダーだった。もうすぐフーの命日が来る。