朝の7時にさしえをすると、親が食べさせていたときとは違って、つぎに鳴き出すのは11時頃だった。かなり食事の間隔が長くなったから、親の食べさせるえさの量では、もう足りなくなっていたようだ。
朝7時、10時半 2時半 6時と1日4回、夫がさしえをする。その間は、フゴの中で3羽がくっついて眠っている。けっこう静かにしていて、さしえに追われることはない。さしえを始めると、にぎやかに鳴いて大口をパクパクするから、かわいい。
一方、ヒナのえさやりから解放された親鳥はホッとしているようでもあり、気が抜けてしまったようにも見える。いずれにしても母親のチビはかなり体力を消耗してしまったようで、飛び方は前にもましておぼつかない。
ランはクリーム文鳥で、ミーはシナモン、スーは白文鳥らしいと夫がいった。みんな白っぽい羽が出てきている
29日には、ヒナのさしえを息子にビデオでとってもらう。夫の手に乗った3羽が大口をあけてえさを待つ。ギャアギャアとうるさいけど、だれかの口にえさが入るときには、3羽が同時に泣き止むから面白い。いまのところ、ランの体が1番大きい。
5月の連休中もずっと、さしえが続いて、ヒナたちは日に日に大きくなっていく。もう、すっかり成鳥の形になった。
5月8日、鳥かごの中で、フゴからツボ巣に入ったり、ツボ巣の上に上がったりしている。みんなバサバサと羽ばたいて元気だ。スーは鳥かごから出すと、本棚の中断まで飛んで行った。いちばん活発で、体型と動きは曾祖母に当たるピポそっくり。ランはそれに比べるとおしとやかで、ミーはまださしえをたくさん食べている。もうそれぞれの個性がはっきりしているから、持前の性格というのがあるとわかる。
生後1か月になると、もうみんな飛んで本棚の高い場所に上がったりする。さしえの量は少なくなっているけど、まだ3羽とも食べている。鳥かご内のボレーなども食べだしたようだから、あと2日もすれば、さしえはいらなくなりそうだ。すっかり成鳥の形をしているものの、鳴き声はまだ幼い。
5月23日、フーが死んでしまってから3か月になる。この間に、ナナの腫瘍が出血して大きくなり、ナナまで死んでしまうなど、辛いことが続いた。
ところが、まもなくチビとクリの子どもが生まれ、ふたりは悲しんでいるひまはなかった。 ナナは最後は痛そうだったから、見ていてもハラハラした。それでも、死ぬ前日には、あやさんの手の中から、みんなに向かって「大丈夫だよ」というように鳴いていたから、バッファリンで痛みが少し和らいだのだろう。そして、よく朝、あやさんの手の中で眠るように死んでいった。とにかく腫瘍は驚くべき速さで大きくなったのだ。いま心にひっかかるのは、フーのことよりもナナの短かった命のことで、それを思うと、フーは満身創痍だったけれど、ちゃんと寿命をまっとうできた。寂しくなったが、そんなに悲しむことでもないはず。
思いがけないヒナの誕生は、さびしくなったあやさんちを活気づけてくれた。いまのところ、大人の文鳥たちは、ヒナたちのパワーに圧倒されて、様子見の感じで、換羽の時期も手伝って、争ったりはしない。
パピはフーが死んでしまってからも、何度か手のひらで水浴びをしたけど、この1か月はしてないから、換羽で調子が悪いのかもしれない。ココはマイとルミが水浴びをするとき一緒に飛んでくるけれど、ルミに追い払われている。ひとりでは浴びられないから、結局、水飲みで浴びている。ヒナたちも丸い容器に水を入れておいたら、最初は水を飲むだけだったけど、まもなく中に入ってバシャバシャするようになった。3羽もいると、だれかが浴びればほかの者も真似をするから、たちまち3羽とも水浴びをするようになり学習が速い。
ヒナは、白文鳥のスーが、いちばんお転婆だ。ミーはシナモン文鳥で、よく食べる。尖った嘴で首筋などに噛みつくから痛くて困る。ランはクリーム文鳥だけど、3羽の中では、おしとやかなほうだから、メスかもしれない。
ヒナたちはみんな、鳥かごから出ると、よくふたりにくっついている。服のボタンや模様に興味を持って突っついたりしながら、まとわりついていて、かなりの甘えん坊だ。
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