ミーは夕方になってもなかなか自分の鳥かごに戻らないから、次の日には放鳥してもらえなかったりもするけど、いっこうにランへのストーカー行為は治まらない。
そんななか、またランがミーと一緒に鳥かごに入った。
「きょうはランがミーのところに入っているぞ」と夫がいうので、見るとランがミーの鳥かごのえさを食べていて、メグはまだ鳥かごに戻らずにいた。
「また、メグがトビに気を向けたのかしら」とあやさんが心配していると、夫が、
「そうか、わかった」といって、ミーの鳥かごから出たがっているランを出した。するとランはそのまま自分の鳥かごに行き、メグと一緒に入った。
「ケンカしたわけじゃないの?」
不思議がるあやさんに夫がいう。
「ランは利口だな」
「どういうこと?」とあやさんにはよくわからない。夫の話では、ランがミーの鳥かごに入ったのは、いつまでも自分たちの鳥かごの周りでいやがらせをするミーを早く鳥かごに戻してしまうためで、それで自分がいったんミーのところに入ったというのだ。たしかにその後もメグとランは仲良くしているようだけど、それが本当なら、ランはなんと賢いのだろう。
(写真はのぞき見をするミー)
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