2019年7月23日火曜日

(十三)さよならマイちゃん


 7月22日朝、マイが天国に召された。2010年5月3日にフーとパピの第一子として生まれたマイは、9歳と2か月半生きたことになる。両親より長く生きたが、生まれたときから足の爪が内側に丸まっていて、止まり木をつかめないからよく滑っていた。それでもけっこう威張っていて、優しい賢い文鳥だった。昨年末にはすでに秋当たりから伸びていた足に加えてもう一方の足も悪くなり床での生活を余儀なくされていた。新しい年を迎えられないのではないかと心配したほどだったけれど、それから7か月以上も頑張った。そしてついに力尽きたようだ。

その朝、鳥かごの布を外すと、マイは床に置いたえさの容器に顔をのせていたけれど、食べているようではないので、眠っているのかもしれないと思ったが、ほかの鳥かご布も外してからもう一度マイを見ると、まだそのままだった。ルミが鳴いたが、マイの声はしない。そこで、もしや? と思ってマイを抱き上げる。

 マイはまだ暖かかったが動かなかった。普通は持ち上げるとバタバタする。死んでしまったとすぐにわかった。

 不自由な体に加えて最近ではメモ見えにくくなっていた。というより目が明かなくなっていた。そんな状態でよく頑張ってきた。数日前にはくちばしの色も白っぽくなっていると夫がいっていた。

そしてついに力尽きたという感じだった。

「マイちゃん、偉かったね」と声をかけて、まだ温かいマイの体をそっとなでると、マイは眠っているようだった。そのままいつもマイの体を拭くときに使う柔らかいハンカチで包みみんなにお別れの挨拶をした。そして夫が起きてきたときには、マイの体は固く冷たいかたまりになってしまっていた。夕方には紙で包んで紙箱に入れて、庭の文鳥たちのお墓に埋葬した。

両親と姉たちのそばに行ったマイだけど、これでフーの血筋は途絶えてしまったことになる。

そして思うのは、 フーの死から、もう4年半になるということ。

 


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