2021年5月29日土曜日

(11)オリンピック

 

 まだ日本でもコロナパンデミックが続いている。そんななか国民の八割が反対しているというのに東京オリンピックを開催しようとしている。あり得ないばかげた話だ。いったいだれに危険極まりないオリンピックの開催をする権利があるのか。国民の大半が声を挙げても届かず、もうすでに無力感で敗戦気分になっている。なぜやめられないのか。多分、戦争に突入するときもこんなふうなのかもしれない。人類はお金と権力のせいで多くの大切なものを失ってきた。どうもそこが他の生物とは違うような気がする。

 文鳥さんの世界にも外敵や自然、飢餓や病気といった脅威は存在するだろうが、仲間の食料を自分だけかかえこんでほかの仲間を飢えさせるようなことはしないだろう。そう考えると人間は他の生物よりも賢そうで、実は大変愚かな生きものにも思える。そんなものたちが、地球の自然をいじくりまわしてよいはずがない。もっと遠慮ぶかく生きるべきだ。

 文鳥たちの換羽はそれぞれ時期がずれている。オス文鳥のメグとクリは終わったようだが、ほかの子たちはまだのように見える。いまはフユが一生懸命に卵を温めているだけで、ピヨとモカは卵を産んでいない。文鳥たちは、いまのところ平和な日々をおくっている。

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