2021年6月11日金曜日

(12)あれ? メグいま換羽?

 

 白文鳥のオス、メグちゃんはチーに代わって、この家の長老になった。昨年5月に妻のランを亡くしてからまた独り身になって寂しくぽつんと鳥かごにいる。いまいるオス文鳥たちはみんなメグの子孫。クリがトビの産んだメグの子で、そのクリの子供がチビの産んだスーとミーである。

先日、メグの鳥かごの青菜を換えようとして手を入れたら、ちょうどそこにメグが止まっていたらしく、「ググウッ」と唸られた。それまでにも静かに止まっているメグにうっかり触ってしまい驚かせたこともあったけど、そんなときでもメグはこんな風には怒らなかった。あやさんの指を甘噛みするくらいがせいぜいだった。

 だから、きっと、そうとう期限が悪いのだ。おそらく体調が悪く、メグは今、換羽(かんう)の最中のようだ。もうすっかりメグの換羽は終わったとばかり思っていたけれど、よく見ると羽が抜けてみすぼらしくなっている。クリだけが換羽だったようだ。今回は年よりから順というわけではなかった。別に順番が決まっているわけでもないらしい。

そんなわけで、メグは今、調子が悪い 老鳥ということもあるのだろうけれど・・・

それに比べて、フユは元気だ。また鳥かごから出ると飛び回っている。もう卵を温めるのをやめてしまった。あんなに真剣にいつも卵を抱いて温めていたのに、また、かえることはなかった。気の毒な気がするけれど、フユにしたら、案外せいせいしているのかもしれない。のびのびと自由に遊んでいて楽しそうだ。 そういえばミーがあまり元気がないようにも見えるから、たぶん彼も換羽だろう。

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