2023年5月28日日曜日

(十) 地震と文鳥

 

近ごろまた地震が多発している。おとといの夕刻には千葉県の房総沖でマグニチュード6.2のけっこう大きな地震があった。この辺の揺れは震度4くらいだったようだが、携帯からの警報音に身構えると間もなく大きく揺れた。こんなときまず気になるのは鳥かご。テーブルの高さの台に滑り止めの細長いマットを当てがってあるものの、台から落ちてしまったら大変だと思い、すぐにそばに行って声をかける。この時、鳥かごにはすでに布がかけられていたので、文鳥たちの様子は見えなかったが、彼らはやはり声も出さなかった。

 今この家にいる文鳥たちは年寄りが多いけれど、それでももう誰もあの東日本大震災の経験はない。だからさぞかしびっくりしたことだろう。

 とくに9歳3か月になるクリーム文鳥のクリは、数日前から元気がなかったようなので心配だった。もう5日ほど前になると思われる夫の鳥かご掃除のときだった。

「クリの様子がおかしい。頭を翼にもぐらせてなんだか痙攣を起こしていたみたいなんだ。このところあまり元気がないようだし心配だ」といったのだ。クリは元気な文鳥とはいえ、もう9歳を過ぎている。老化によって具合が悪くなったのかもしれないと思いながらその後様子をみていたら、今朝などは声も出していて普通に見えたからホッとしているところである。

 老文鳥といえばクリの子供のシナモン文鳥であるミーも8歳を過ぎた。そのせいなのか、それともミー自身の「白くなりたい」という願望によってなのかはわからないが、夫によると、ミーの頭の茶色は薄れて白髪のように白っぽくなってきたらしい。シナモン文鳥で11歳7か月生きたミーの曽祖父であるチーでもそんなことはなかった。そう考えると、やはりミーは自分の願望によって白っぽくなっているのだろうか。不思議だが、ミーが祖父のメグや父親のクリ、兄弟のスーよりも一番、年寄りに見えるのは、そのせいだろうか。動きも鈍いようなきもするけど。

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