2016年11月8日火曜日

31、文鳥さんの事故

 文鳥も人間の子どものように幼いときは無鉄砲な動きをして、ピョーンと当てもなく飛んで行ってしまったりする。トビなどは台所のほうに勢いよく飛んで行ったまま消えてしまい、探したら電気釜の陰に落ちていた。ドレープカーテンとレースのカーテンの隙間に潜って出られなくなったのはミミだっただろうか。ミミはテレビ台の裏に隠れてしまったこともあった。クリは玄関に行ったままいなくなって、結局、カサ立ての中に落ちていた。バサバサというカサに当たる音がしたのでわかったものの、探すほうは気が気ではない。
 大人の文鳥でもどこかに潜り込んで出られなくなっていたことはけっこうある。たいてい何かにびっくりしてみんなで逃げるときにこんなことが起きる。パピなどは机の下の新聞紙を入れておく袋に入って出られなくなっていたし、メグも机の下のストーブを包んだプチプチに紛れ込んで出られず、見つけるまでが大変だった。少しでも声を出せばいいのだけれど、こういうときはパニックになって静かにしているのが彼らの習性のようだから、いないと気付いて探すほうも大変。無地に見つけるまで冷や汗ものだ。
 なにしろ卵を抱えて机の陰に落ちてしまったフーの例がある。早く救い出さないと危険なのだ。
 マイがいなくなったとき、大きな額の裏に落ちていた。上に載って、足をすべらしたようだけど、マイの足の指は内側にまるまっているから滑りやすい。その後、夫が額縁の上にパネルを付けたからその額の裏側に落ちることはないものの、小さな額はそういうわけにもいかないから、いなくなったらのぞいてみている。
 そのほか風呂場に紛れ込んで出られなかったり、ほずれ糸などに足がからまって動けなくなっていたりしたこともある。留守の間に逆さ吊りになってしまったら大変だから、放鳥したまま長時間家をあけたくない。
 いつも気を付けなければならないのが踏みつぶさないことで、彼らは一人前の人間のように床を歩き回る。しかも人の立っているそばにくるから、鳥かごの清掃などで放鳥しているときは特に注意が必要だ。
 先日、夫が鳥かごに布をかけるとき、
「マイが片目をつぶっている。どうしたのかな」といいだした。心配しながらそのまま朝を迎え、朝になったらちゃんと両目を開けていたので安心したが、12羽もいると、それだけ心配も多くなるから大変だ

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