2016年12月19日月曜日

37、文鳥さん、平和だね

 とりたてて書くことのないときは平和ってことで、文鳥たちにとってはいいことだろう。とにかく彼らは、あまり変化を好まない。それに仲間もいるから退屈しそうもない。
 朝になって布が外され、明るくなると起きて、えさを食べる。おなかが満ちたら、ほかの鳥かごに向かって鳴き合ったりして、居眠りして、水浴びをして、放鳥してもらうときを待つ。そして鳥かごから出て、みんなと遊んで、ときには場所取りのケンカをして、巻き上げカーテンに潜れたら、ハンモックで昼寝して、場所取りに敗れたら、額の上やカーテンレールの上など高いところに止まって昼寝をして、おなかがすいたらまた鳥かごのえさを食べて、ときにはブランコをゆすって鈴を鳴らして、歌をうたって、そんなことのくり返しだけれど、文鳥さんには、きっとそれが望ましい日々なのだろう。
 夕方には鳥かごにもどって、えさを食べ、なかには水飲み容器で水浴びをするものもいて、テレビの音に耳を立てる。そして気象予報の音楽を待つ。そのときチャンネルが違っているとわかるようで、なんとなく落ち着かない。4月から気象予報の音楽が変わってしまい、以前のように鮮明な音でなくなったから、ときどき間違って早くから声を立てるものもいる。それでも、「違った」とわかるようで、正しい時刻に音楽が聞こえると、うれしそうにさえずって、鳥かごに布をかけてもらう。こうして1日が終わるのだけど、このあと電気を消すとみんな静かになるから、このままちゃんと眠りにつくのだろう。
 どんな夢を見るのかわからないけど、たまに声を出すから、彼らも夢を見るようだ。あしたもまた、平和であってほしい。みんなケガや病気をしないようにと祈るばかり。

0 件のコメント:

コメントを投稿