2017年2月14日火曜日

(7)パピは、もう8歳

 シナモン文鳥のパピがあやさんちにきたのは7年前、そのときパピは1歳ということだったから、誕生日を2月15日とした。もう8歳だ。さすがに歳というのか、ユウが死んでしまってからは、鳥かごの入り口を開けて夫が掃除を始めても、そのまま鳥かご内にいる。飛べないわけではないものの、自分で鳥かごに戻るのが難しくなっている。飛び方も相変わらず不器用だけど、それよりも目が悪いのではないかと思われる。あやさんと同じ、うす呆けた景色を見ているのだろう。とにかく明るくないと見えないのだ。
 それでも、けっこう気持ちは若いようで、新しい住人のピヨのほうに向いて、いい声でさえずっている。それがオスとしての誘いなのか、それとも若い子を見守る老人としての優しい言葉かけなのかは分からないけど、ピヨのおかげで少し元気になっている。そういえば最近、夫がパピの飲み水に “カルビタ”を入れているから、その効果も少しはあるかもしれない。
 とにかく人間にしたら80歳くらいだろうから、鳥かご内で静かに暮らしたほうが、ケガなどしないで長生きできそうだ。ときどき朝、鳥かごの中に落ちているけど、ちゃんと毎日、水飲み容器で水浴びもしていて、日常生活は問題ないようだ。
 あれほど人の手が苦手だったパピだけど、いまは鳥かごに手を入れても静かにしている。それに比べて、まだ慣れていないピヨは、青菜を取り換えるときなど、パタパタと鳥かご内を暴れ回っている。そういえば、ほかの文鳥たちは、みんな静かに移動して、青菜を換えさせているから、いろいろがよくわかっているのだろう。
 ともあれ明日、パピが8歳の誕生日を迎えられることは、とてもおめでたい。まだまだ長生きしてほしい。

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