「メグとランのところに、もっと青菜をやったほうがいいぞ」
夫にそういわれて、あやさんが、何? と思っていると、
「いま、ランのツボ巣をのぞいたら、ヒナが生まれたらしいんだ」という。
だとしたら、耳を澄ましても鳴き声がしないから、まだ生まれたばかりのようだ。何といってもメグが鳥かごを開けても出てこない。ヒナを守っているようだ。
「ランの卵は、ずっとダメだったけど、最後に1つだけ生んでいたのがかえったらしいな」と夫はいう。
すると4月の下旬に産んだ卵らしい。それも1つだけだったそうだから、充分に抱卵されたのだろう。
今年になってユウが死に、4日前にはココも死んでしまったので、みんななんとなく沈んでいた。新しい生命の誕生となれば、みんなの気持ちが明るくなるだろう。ランちゃんもやっとお母さんになれる。このヒナがメスなら申し分ないけれど、そんな贅沢はさておき、とにかく無事に育ってくれればいい。
0 件のコメント:
コメントを投稿