もしかしたら本当に誕生日が同じ日だったかもしれないと思えるほど、チーはフーに夢中になってしまった。けれどもフーはすでにパピと一緒になっていて、チーは相手にされなかった。元々、チーはピポの相手に迎えたというのに、しばらくピポとはケンカばかりしていた。白文鳥のメスとシナモン文鳥のオスという2組のカップルを思い描いていたあやさんたちは戸惑った。
それでもそのうちにピポの気が変わって、チーはピポと一緒になった。賢いピポは個性的なチーをうまく操縦して4羽の子供を育て、曾孫まで持った。チーはピポと暮らして幸せだったと思う。
ところが去年の11月、ピポが突然いなくなってしまった。ふたりでだいぶ探したけれどピポの消息はわからないまま。でも、チーはまだピポを待っているように見える。
先日、あやさんの腕で遊んでいたチーに
「チーちゃん、もう、ピポのことはあきらめたら。ほかの女の子もいるし」といったら、胸を思い切りつつかれた。やはり、こちらのいっていることがわかるらしい。鳥かごがきれいになって夫が新しいえさを入れると、チーはさっさとピンク色の自分の鳥かごに戻っていった。そしてブランコに乗ってさびしそうにしている老齢のチー。気の毒だけどしょうがない。
(ピンクの鳥かごにいるチー)
(カーテンの上のミーを追い払おうとしているメグとラン)
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