それはいまから6年半前の2月。そのときパピは1歳、チーは成語半年だった。2羽の性格は対照的で、荒鳥のパピは人から逃げるばかりで手を焼いたけれど、それに比べてチーは人の手が大好きな甘えん坊だった。
パピは年上のフーと暮らし、マイたちを育てた。チーはピポとルミたちを育てた。このパピとフー、チーとピポというシナモン文鳥と白文鳥の2つのカップルが大家族の始まりだった。そして文鳥たちは14羽になったけれど、もうフーとピポはいない。
パピには姉のナナを亡くしたココが最近まで寄り添っていたものの、いまは隣の鳥かごのチー同様に孤高の老人ふうに鳥かごにいる。ココはあれから1週間ずっとクリの鳥かごに戻っているから、向こうに落ち着いたようだ。
パピとチー以外のいまいる10羽の文鳥たちは、みんなあやさんちで生まれて夫のさしえで育ったことになる。
かなり性格の違うパピとチーだけど、ピポがチーと結婚してからはほとんどケンカをすることはなかった。どちらも平和主義者なのだろう。それに比べ、マイ、メグ、クリ、スー、ミーのオスたちはときどきケンカしてうなっている。若いから元気なのだろうけど、マイを除けばほかはチーの子孫ということになる。メスのココもパピの子どもだけれど、ルミ、トビ、ユウはチーの子だ。でも、チーはいまでも「グルルルルー」と唸って、いつまでも子どもっぽいから、だれも父親とみなして接していないように見える。そんなチーにとって、やはりピポは頼りがいのある妻だったに違いない。
ピポちゃん、いまでも元気でいるかい?
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