2017年7月1日土曜日

(26)チーは白文鳥が好き

 シナモン文鳥のおじいさん、チーじいちゃんは、相変わらず白文鳥が好きなようだ。
生後半年でこの家にきたとき、メスの白文鳥が2羽いた。年上のフーと、チーと同い年のピポで、チーは年上のフーに一目ぼれしてしまった。やがてフーがパピの妻だとわかっても、ずっとフーを追いかけていて、フーには嫌われていた。そしてピポと一緒になっても、フーを追いかけるのは続いたが、ピポはフーが大好きだったから、それほど気になっているようでもなかった。
 そして、仲良く暮らしたピポが突然、失踪してしまい、ピポを想っての寂しい日が訪れた。それでも、ほかの文鳥たちには目もくれなかったチーだったけど、最近、白文鳥のトビに気がでてきた。トビはチーとピポの子どもで、白文鳥だけあってピポによく似ている。
 ところがトビにはいま夫がいて、白文鳥のスーと仲良く暮らしている。困るのは手のひらのプールで水浴びをするときだ。スーが浴びている横に一緒に入ろうと、トビが恐る恐る手のひらに下りてくると、一緒に飛んできてあやさんの肩に止まっていたチーまでも下りてくる。そして、スーとチーのケンカになって、トビは水に入れずに飛び去ってしまう。
 せっかくトビが手のひらのプールに挑戦し始めたというのに、チーはただ邪魔をしにやってくる。パピより半年若いせいか、チーはおじいさんといっても、まだまだ気は若く、あまり昔と変わらない。

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