2016年6月13日月曜日

8、ミーの学習

 ミーは鳥かごから出してもらえなかった日、あきらめたのか割合おとなしかった。その翌日は、いつもどおりに放鳥され、夕方には自分で鳥かごに戻った。やはり前日の仕打ちがこたえているらしい。このままうまく学習されるかが問題だ。
 ミーは、その次の日も最後にはなったものの、みんなが鳥かごに戻ると、あわてて自分の鳥かごに入った。
「ちゃんとわかっているのね。ミーちゃんも、おりこうさん」
 あやさんがそういってほめたこの日を限りに、また次の日から元に戻ってしまった。いつまでもミーだけ鳥かごに入らない。
 7時少し前の気象情報の音楽が流れても一向に入らない。気象情報で思い出したけど、この4月から音楽が変わった。最初のうちは戸惑いがちだった文鳥たちも、就寝の時刻が近づいているせいか、ちゃんと待ち構えていて、いままでどおりに反応する。つまり音楽の直前には静かになって、音楽が聞こえるとピチピチ、チュンチュンと鳴くのである。もう眠るから鳥かごに布をかけろといわんばかりで、やはり彼らは規則正しい生活がお好みのようだ。
 話を戻して、ミーのことだけど、また元に戻りつつあるようで、あやさんに叱られて逃げては鳥かごに戻っている。まんざらわかっていないわけでもないようだから、そのうちにはなんとかなると思うが、いまはこうしてあやさんの気を引いているのかもしれない。それにしても夫が怒っても鳥かごに戻らないのに、あやさんだとあわてて戻る。あやさんが叱ると、そんなに怖いのだろうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿