そろそろ換羽の時期も終わるようで、鳥かごのトレーに落ちている羽毛がだいぶ減った。最近は動きも活発で、放鳥すると若いオス文鳥などは、力を示すように唸り合ったりしている。
メグとラン、クリ、スーが鳥かごの上でうるさい。ランをめぐってケンカをしているようにも見えるけど、そこにミーがいないのは、昨夜の出来事のせいで鳥かごから出してもらえないからだ。
ミーは昨晩、また自分の鳥かごに戻らずにカーテンレールの上に止まって眠りだした。夫は朝までそのままにするといったけれど、あやさんは前回のとき朝まで心配だったから、
「捕まえて鳥かごに入れたほうがいいんじゃないの」といった。そこで夫が暗がりでミーを捕まえようとしたものの、眠っているはずのミーが逃げてどこかに行ってしまった。仕方なく照明をつけてミーを探すと、玄関にいた。
ミーは人に寄ってこないから、捕まえようとすると逃げて、こんどは洗面所へ。
夫が慌てて洗面所に入って、ミーを捕まえた。頭をなでるとおとなしくなって鳥かごに戻されたが、そのためきょう1日、放鳥してもらえない。
だからまだよかったけれど、ここにミーが加わったら、どんな騒ぎになったことか。夫が、
「トビとユウを出したほうがいいかな」といったので、あやさんもうなずく。
トビとユウも鳥かごから出してメスの数を増やす。すると、たちまちオスたちが散らばって、いさかいは消えた。やはりオスが多いと殺伐とするのはどこの世界でも同じなのか。
また、女性にばかり関心がある男性には、あまり賢い人はいないように思うけど、文鳥にもその傾向がありそうだ。
スーとミーでは同時に生まれ、一緒に育ったオスにもかかわらず、対照的だ。スーのほうはこちらのいうことをよく理解してかなり賢く、人にもなついている。鳥かごに戻すときも簡単だ。それに比べ、ミーはほとんど人によってこない。ランをあまり追いかけなくなったと思ったら、こんどはマイの奥さんのルミを追いかけたりしている。スーのように賢いオスは人への関心も高く、社会性が備わっている。
ミーはこの日、1度も鳥かごから出してもらえなかったけど、こりて少しは学習しただろうか。ミーもずっとこのままとは思わないけれど、いまだに幼い。
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